2012:A代表:W杯最終予選:H:日本VSイラク「ジーコ監督の日本対策に苦しも辛勝」

日本VSイラク:1-0
得点者:18前田遼一

1、日本情報

ザッケローニ監督


スタメン

18前田 遼一
8清武 弘嗣、4本田 圭佑、9岡崎 慎司
7遠藤 保仁、17長谷 部誠
5長友
佑都、2伊野波 雅彦、22吉田 麻也、3駒野 友一
1川島 永嗣

リザーブ

GK:12西川 周作、23権田 修一

DF:15水本 裕貴、16岩政 大樹、21槙野 智章、6酒井 高徳
MF:13細貝 萌、20高橋 秀人、14中村 憲剛
FW:19原口
元気、11ハーフナー・マイク

途中交代

7清武→13細貝、18前田→11ハーフナー・マイク

 

2、イラク情報

ジーコ監督

スタメン

11アンジャド・ラディ

9アハメド・ヤシーン、17アラー・アブドゥル、7フンマディ・アハメド
20ムサナ・ハリド、14ハルドゥーン・イブラヒム

19フサム・カデム、3アリ・バハジャト、2アハメド・イブラヒム・ハラフ、23ワリード・サレム
22ヌール・サブリ


リザーブ

GK:1ジャラル・ハッサン、12モハンメド・カシド

DF:6アリ・アブドゥルジャッバル、15アリ・フセイン、16サマル・サイード、

MF:4クサイ・ムニール、5ナシャト・アクラム、8オサマ・ジャッバル、21アッバス・フセイン

FW:10ユーヌス・マフムード、13カッラム・ジャシム、18フサム・イブラヒム

途中交代


11アンジャド・ラディ→10ユーヌス・マフムード、17アラー・アブドゥル→5ナシャト・アクラム、9アハメド・ヤシーン→13カッラム・ジャシム


3、戦評

イラクの日本対策が効果覿面で、日本は、苦しんだ。

しかし、色々な事情で、メンバーを10人程変えざる得なかったイラクは、攻撃の主導権を握れなかった。

それでもイラクは、対策で、カウンターをしやすい状況を作った。

さらに9アハメド・ヤシーンの高いプレースキックの精度で、再三セットプレイのチャンスを作ったが、前半は、0-0。

後半は、日本も苦しんで居たが、一瞬の隙を突いて先制。

すると、イラクもリスクも冒して攻めざる得ず、日本対策で、あった7遠藤と17長谷部のもマークを解く。

結果、イラクの守備力は、低下し、日本に流れを掴まれ決定機を作られる。
日本は、再三のチャンスを活かせず、追加点を奪えないでいた。

だからイラクも最後まで、諦めず、22吉田麻耶のハンドかという危ないシーン等作ったが、結局追いつけず、1-0で、ホームの日本の勝利に終わった。


4、レビュー(H:日本側)

正直、イラクの日本対策には、面食らい戸惑った部分はある。

立ち上がりは、イラクに押し込まれた。
セットプレイの守備には、イラクの9アハメド・ヤシーンの精度が高かったとはいえ、不安定だった。

この試合1川島のファインセーブが光ったという事は、それだけ守備が不安定だったと言える。

2伊野波は、思ったより安定していたので、良かったが、イラクの日本対策で、DFラインが高い位置まで上がって、ゲームを組み立てざる得ず、カウンターを受けやすい状況となった。

そのため危険なシーンが何度かあった。
この辺り修正及び対策を講じて、同じ様な作戦をされてもなぎ倒すぐらいにしたい。

やはり、日本というチームは、アジアで、確固たる地位を確立しつつあり、そういった試合も増えて来るだろう。

そういった地域で、勝ち抜くために常に進歩していかないといけない。
攻撃に関しては、高い個人技と言うのを感じた。

イラク相手だと十分その個人技が通用するという事が分かった。
何れにせよ、この試合勝てた事で、最終予選突破に向けて大きく前進した。

この調子で、是非、勝ち抜いて欲しい。

5、レビュー(A:イラク側)


正直な所イラクが、今回の様な対策を立てて来るとは、思ってなかった。
だから驚いた。

ジーコ監督も経験を積んで、監督としての成長を感じた。

監督は、何もしなくていいと言っていたジーコ監督が、7遠藤と17長谷部にマンマークをつけるとは。
実際それも機能していた。

やはり、サッカーの素質もあったが、監督としての素質も高い人物なんだと感じた。
ジーコを神様と尊敬する人がいるも分かった。

今回イラクは、事情により10人ほどメンバー居なくて、ぶっつけ本番という状態で、これだけの内容の試合をした。

そう考えると十分予選突破の目もあるし、ジーコ監督には、感謝の気持ちもあるし、イラクは、応援したい。
この調子で、頑張って欲しい。


6、得点分析

3駒野のスローインから9岡崎が裏へ抜け出す。

9岡崎は、ダイレクトで、クロスを入れる。
18前田が、至近距離から頭で、合わせてゴール。
GK22ヌール・サブリも反応出来ず。


スローインの練習を重点的にしてるらしいので、それが実ったゴールでした。
スローインは、オフサイドが無いので、そこを上手く突きました。

クロスも球足が速かったですけど、ポジショニングとヘッドの技術が活きたゴールでした。
18前田のストライカーらしいゴールでした。


7、評点

H:日本

ザッケローニ監督:5.5:交代が少し遅かった。


Gk1川島 永嗣:7.0:ファインセーブで、ピンチを防いだ。
CB2伊野波
雅彦:6.0:慣れないながら高い位置まで上がってのビルトアップをしっかりこなした。
CB22吉田
麻也:6.5:安定感があり、攻撃でもオーバーヘッドを見せた。
SB5長友 佑都:7.0:再三ドリブル突破で、イラクDF陣を掻き回した。

SB3駒野 友一:6.0:中途半端なパスで、カウンターを受けるシーンがあった。
DH7遠藤
保仁:6.0:セットプレイの毀れ球をダイレクトで、強烈なボレーシュートを放つも決まらず。
DH17長谷部
誠:5.5:マークされていたが、もっと攻撃で、持ち味を発揮したい。
SH8清武 弘嗣:6.5:ピンポイントのパスを出す等、視野の広さをみせた。

SH9岡崎 慎司:7.0:先制ゴールをアシストする等、ドリブルで、懐の深さを見せた。
OH4本田
圭佑:6.5:強さそして創造性のあるプレイを見せたが、決定機を決めれなかった。
FW18前田 遼一:7.0:ストライカーらしく決定機をしっかり決めた。


途中交代

13細貝 萌:6.0:守備を持ち味を発揮した。
11ハーフナー・マイク:評価不可

A:イラク


ジーコ監督:6.5:日本対策をしっかりし、善戦した。


GK22ヌール・サブリ:6.0:1失点こそしたが、ファインセーブ等を見せ場を作った。

CB3アリ・バハジャト:5.5:顔が怪我するが、最後まで頑張った。
CB2アハメド・イブラヒム:5.5:惜しいヘッドを放つも決めれず。

SB19フサム・カデム:5.5:積極的にオーバーラップを見せた。

SB23ワリード・サレム:5.5:正確なクロスを入れてチャンスメークしたが、サイドからの攻撃を防げなかった。

DH20ムサナ・ハリド、14ハルドゥーン・イブラヒム:5.5:もっと好守において、輝きたい。

SH9アハメド・ヤシーン:6.5:正確なプレースキックとカウンターからドリブルで、決定機を作った。

SH7フンマディ・アハメド:5.5:CKからのボレーシュートを決めれず。
ST11アラー・アブドゥル:5.5:もっと攻撃に絡みたかった。

FW11アンジャド・ラディ:5.5:1トップとして得点を決めたかった。

途中交代


10ユーヌス・マフムード:6.0:前線を掻き回した。
5ナシャト・アクラム、13カッラム・ジャシム:評価不可


審判:6.0:微妙な判定をあったが、上手くゲームを作った。

8、MOM


「9岡崎」

ドイツで、経験を積んだ事で、ドリブルと懐が深くなり落ち着いたプレイが出来るようになった。

本当に成長した選手の一人だと思います。
元々得点能力の高い選手でしたけど、アジアレベルでは、一つ抜けている選手なので、アシストも出来る。

本当に頼りになる良い選手になりましたね。
今後の試合でも活躍して欲しい。

9、満足度


6点(10点満点)

決定機が何度かあって、それを決め切れなかった事。
相手に決定機を何度か作られた事。

まだまだ、最終予選だし、出場が決まった訳ではないし、ここからまだ厳しい戦いが続く。
そう考えると高い得点は、出し辛い。


10、余談

イラクの選手が倒れて、1川島永嗣が外にボールを出した時でした。

ぼーとしていた負傷した際に選手を運び出す人の頭にボールが当たるという珍プレイがありました(笑)
気になって録画している人がいたら見てみて下さい。

また、最後20高橋秀人可哀そう…

日本から世界へ
To Be Continued

by杉野雅昭


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