2012:J2:37節:H:ファジアーノ岡山VSアビスパ福岡「前半で攻撃、後半で守備に見どころのあった試合」

岡山VS福岡:2-1
得点者:20川又 堅碁、20川又 堅碁、10城後 寿
観客数:3946人
主審:上田 益也
副審:村田 裕介、秋澤
昌治

1、H:岡山情報

影山 雅永監督

スタメン

20川又
堅碁
7キム・ミンキュン、13石原 崇兆
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤
圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:22篠原 弘次郎
MF:17服部 公太、34田中
奏一
FW:36関戸 健二、35上條 宏晃、38三村 真

途中交代

7キム・ミンキュン→36関戸 健二、25田所 諒→35上條
宏晃、20川又 堅碁→22篠原 弘次郎

 

2、A:福岡情報

前田 浩二監督

スタメン

11高橋 泰、15坂田
大輔
19成岡 翔、10城後 寿
7末吉 隼也、8鈴木 惇
2キム・ミンジェ、13小原 章吾、5古賀 正紘、4和田 拓三
23河田
晃兵

リザーブ

GK:25笠川 永太
DF:29堤 俊輔
MF:3岡田 隆
FW:9サミル、16石津
大介、18西田 剛、39オズマール

途中交代

15坂田 大輔→16石津 大介、11高橋 泰→18西田 剛、10城後
寿→39オズマール

3、戦評

前半は、岡山が攻撃で、圧倒する。
何度か決定機が、岡山にあったが、福岡のGK23河田の頑張りもあり、2点で、福岡は、食い止めた。
後半は、一変して福岡ペースで、進む。
多くの決定機を作るもポストに嫌われ事があった。
福岡は、猛攻で、1点差に迫りながら1点が、遠かった。
岡山は、辛くも逃げ切った。

4、得点分析

H:岡山:1得点目:20川又
堅碁

福岡の8鈴木のCKを25田所がクリア。
クリアボールを拾った19成岡が、シュートを放つも威力なく、7キムミンキュンに当たり、13石原の元へ。
13石原が、25田所へ出すも8鈴木の守備が入って毀れたボールを19成岡が、拾う。
19成岡のクロスボールを18竹田が、クリア。
そのクリアボールの落下点に25田所が、入り2キムミンジェが競りに来るが、間に合わない。
25田所は、後ろへヘッドで、逸らす。
そのボールで、13石原が、前へ走り出すが、前方に13小原が居たので、一旦7キムミンキュンに預ける。
それにより13小原は、7キムミンキュンを警戒する。
それを受けて、7キムミンキュンは、ダイレクトで、13石原へワン・ツーパスを出す。
その結果、完全に13石原は、フリーとなる。
そして、13石原は、ペナルティエリア付近まで上がると逆サイドを駆け上がって来ていた20川又へクロスを入れる。
そのクロスで、GK23河田は、振られて20川又が、フリーで、押し込んでゴール。

綺麗なカウンターでした。
でも、やっぱり、セットプレイからのカウンターを仕掛けるには、前線にある程度人数は、必要だと感じるゴールでした。
一度CKの毀れ球を拾いカウンターを仕掛けようとして、選手が、あがった所で、奪われた。
その結果、岡山の選手がある程度前にいた。
その時、福岡の攻撃をシュートで、終わらさず岡山の選手が、前方へクリアしてプレイが続いた事で、前線に選手が残っていた状況になりカウンターに繋がった。
この辺りから今季の失点の少なさであり、得点の少ない理由の一つである事は、間違いないだろう。

H:岡山:2得点目:20川又
堅碁

14仙石が、楔型のパスを入れたが、7末吉が、触る。
その毀れ球が、右サイドの2沢口の元へフリーで、渡る。
その2沢口が、ペナルティエリア横付近からダイレクトで、グラウンダーのクロスを入れる。
フリーだった3後藤へのクロスだったが、微妙に合わず、3後藤は、ヒールパスで、後ろへ逸らす。
そのボールに反応した20川又が、利き足とは、逆の右足で、シュートを振り抜く。
至近距離のためGK23河田は、反応出来ず決まってゴール。

非常に運が良いゴールだと思います。
2沢口へ、フリーで、渡った事。
3後藤のスルーパスが、通った事。
この二つは、幸運と言える。
このゴールから言える事は、楔型のパスもシュートと同じ様に挑戦すれば、チャンスになるという事。
「打たなければ始まらない」ならぬ「出さなければ始まらない」である。

A:福岡:1得点目:10城後
寿

2沢口のタックルの毀れ球が、7キムミンキュンの元へ行く。
7キムミンキュンは、そのボールをダイレクトで、8千明に出す。
8千明に16石津が寄せて行く。
プレッシャーを受けて苦しんだ8千明は、周りの状況を把握出来ないかつ体を寄せられた影響で、パス速度の遅い横パスを出す。
そのボールを7末吉が奪う。
7末吉は、10城後へスルーパスを出す。
10城後は、18竹田が寄せて来ていたが、迷いなくシュートを放つ。
そのシュートは、GK1中林の反応出来ない、至近距離からの強烈なシュートだった。

この失点から言える事は、岡山のDFがやはり引き過ぎていると言えると思います。
前線へクリアしても繋がらない事が、分かっているからこそ後ろから繋ごうとする。
ここが、岡山の弱点であり、美点であると思います。

それにしても福岡の城後のシュートは、凄かったですね。
その前にインターセプトまでの守備も勝利への気持ちの感じるプレイでした。

5、レビュー(H:岡山側)

前半は、攻撃が素晴らしかった。
カウンター見本というシーンを何度も作り2得点奪う事が出来た。
こういった綺麗な形で、ゴールを奪える様になった事は、評価したい。
泥臭いゴールが少なく、綺麗に崩してのゴールが多いという事で、チームでの成熟度の高さを感じられる。
恐らく監督の任期は、今季で、切れるためもし変わるなら残念な気持ちをある。
ただ、次のステップに進むには、必要な事でもある。
個人的には、昨季以上の結果であるならば続投して欲しい。
監督が変わる事で、順位が、急に下がる事も考えられるからである。
来季から練習場、クラブハウスも出来るためより、対策を立てられる。
交代時間帯、選手起用に不満のあるサポーターの気持ちも分かるが、毎年、少しずつ結果を残しているので、交代は、酷である様に思う。
一方で、後半の猛攻を受けた件に関して、前掛かりになった相手に対して、ラインを下げてしまう。
結果的にセカンドボールを拾われた。
さらにボールを繋げなくなった。
カウンターが出来れば良いが、ほとんど出来なかった。
そう考えるとそういった相手に対する戦い方出来るようになっていかなければならない。

6、レビュー(A:福岡側)

前半の出来は、酷かった。
失点が、下から2番目だけあって、守備が、散漫だった。
裏へ抜け出される事も多く、マークであったり、ポジショニングに難があった。
その中で、GKの頑張りが目立った。
後半は、盛り返して猛攻を仕掛けるも同点、逆転までには至らず。
ポストに当たる惜しいシーンもあり、悔やまれる敗戦だった。
10城後は、やっぱり良い選手。
ゴールシーンを見ても非凡な選手だと言う事は、一目瞭然だった。
そういった能力の高い選手もいるだけに今の順位は、信じられない。
ここからは、来季に向けてどう上を目指すかが課題となる。

7、評点

H:岡山側

影山
雅永監督:6.0:勝利に導いた。

GK1中林 洋次:6.0:1失点は、仕方なく、安定感ある守備を見せた。
CB5植田
龍仁朗:6.0:体を張った守備と空中戦の強さが、光った。
CB18竹田
忠嗣:5.5:危険な位置で、ボールを奪われ、危ないシーンを作られた。
CB3後藤
圭太:6.5:2点目をアシストするオシャレなヒールパスを見せた。
DH8千明
聖典:5.5:効果的インターセプトを見せていたが、パスミスから失点に繋がった。
DH14仙石
廉:6.0:得点に繋がる楔型パスを出したが、守備は、もう一段回あげて行きたい。
WB25田所 諒:5.0:精度の悪さやミスが、目立った。
WB2沢口
雅彦:5.5:ボールに良く絡んだ。
ST7キムミンキュン:5.5:この日は、周りの選手と合わない事が多かった。
ST13石原
崇兆:6.5:先制ゴールをアシストする等、スピードを活かしたプレイを見せた。
FW20川又
堅碁:7.5:2得点の大活躍で、勝利に貢献した。

途中交代

36関戸
健二:5.5:劣勢のためカウンターのシーン以外で、目立った働きを出来ず。
35上條
宏晃:6.0:後少しで、ゴールという惜しいシュートがあった。
22篠原 弘次郎:評価不可

A:福岡側

前田
浩二監督:6.5:ハーフタイム後の選手交代から流れを取り戻した。

GK23河田
晃兵:6.5:2失点こそしたが、ファインセーブも多かった。
CB13小原 章吾、5古賀
正紘:5.0:カウンターで、何度もピンチを招いた。
SB2キム・ミンジェ、4和田
拓三:5.5:豊富な運動量を見せたが、もっと攻撃参加したかった。
DH7末吉 隼也:6.5:福岡の1得点目をアシストした。
DH8鈴木
惇:6.0:セットプレイからチャンスを作った。
SH19成岡 翔:5.5:テクニックを活かしたプレイを見せた。
SH10城後
寿:7.0:強烈なシュートをゴールへ叩きこんだ。
FW11高橋 泰:5.5:FWとしてゴールを奪えず。
FW15坂田
大輔:5.0:シュート精度を欠いた。

途中交代

16石津 大介:6.0:ゴールに繋がる守備を見せた。
18西田
剛:5.5:FWとして投入されるも同点、逆転ゴールに繋げれなかった。
39オズマール:評価不可

主審:上田
益也:6.5:少し倒れても流す事が多く、温厚な判定を見せ面白いゲームにした。
副審:村田 裕介、秋澤
昌治:5.5:大きな誤審なく、裁いた。

8、MOM

「20川又
堅碁」

2得点大活躍の20川又のMOMで、文句は無い。
しっかり決める決定力の高さは、本当に素晴らしい。
是非、来季も居て欲しい素晴らしい選手。

9、満足度

6点(10点満点)

前半は、攻撃。
後半は、守備が楽しめた一戦。
そういった意味では、面白い試合だったが、拙攻や不味い守備もあったので、6点という評価とした。
まだまだ面白いサッカー出来ると思うし、もっとサッカーの質をあげて欲しい。

10、岡山の天皇杯希望スタメン&リザーブ

スタメン

35上條
宏晃
36関戸 健二、38三村 真
17服部 公太、8千明 聖典、29大屋 翼、34田中 奏一
5植田 龍仁朗、3後藤 圭太、22篠原
弘次郎
21真子 秀徳

リザーブ

GK:1中林 洋次
DF:18竹田 忠嗣、2沢口 雅彦
MF:28岡崎
和也、13石原 崇兆
FW:7キム・ミンキュン、20川又
堅碁

ベストメンバーで行くのか。
それともメンバーを落として臨むのか。
非常に悩ましい1戦だと思います。
ただ、やはりまだリーグ戦では、プレーオフに可能性があるし、メンバーを落として臨んで欲しいですね。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。

良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。