2012:天皇杯:3回戦:ファジアーノ岡山VS名古屋グランパス「自信のつく敗戦」
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杉野雅昭
2012年10月13日 02:10 visibility148
岡山VS名古屋:2-3
得点者:14仙石 廉、4田中 マルクス闘莉王、18永井 謙佑、36関戸 健二、4田中
マルクス闘莉王
観客数:※訂正:304人→2102人※
主審:今村 義朗
副審:中野 卓、和角 敏之
1、岡山情報
影山
雅永監督
スタメン
20川又 堅碁
13石原 崇兆、36関戸 健二
17服部 公太、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口
雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子 秀徳
DF:22篠原
弘次郎
MF:34田中 奏一、28岡崎 和也、7キム・ミンキュン
FW:38三村 真、10チアゴ
途中交代
13石原
崇兆→7キム・ミンキュン、36関戸 健二→38三村 真、14仙石 廉→10チアゴ
2、名古屋情報
ストイコビッチ監督
スタメン
18永井
謙佑
10小川 佳純、8藤本 淳吾
6阿部 翔平、20ダニルソン、28田口 泰士、32田中 隼磨
5増川 隆洋、4田中
マルクス闘莉王、22ダニエル
1楢崎 正剛
リザーブ
GK:21西村 弘司
DF:23石櫃 洋祐
MF:27田鍋
陵太、38三都主 アレサンドロ
FW:25金崎 夢生、17巻 佑樹、35田中 輝希
途中交代
20ダニルソン→25金崎
夢生、22ダニエル→27田鍋 陵太、4田中 マルクス闘莉王→38三都主 アレサンドロ
3、戦評
前半は、3バックに慣れない名古屋が、格下岡山に苦戦。
自分達のサッカーをした岡山が、14仙石のゴールで、1点先制し、前半は、岡山の1点のリードで、折り返す。
後半は、システム慣れしたんだ、4バックに戻した名古屋が、4闘莉王のゴールで、立ち上がりに同点。
その後も名古屋が、徐々に流れを掴み11永井が、勝ち越しゴールを奪って勝ち越す。
それでも粘る岡山は、36関戸のゴールで、同点。
しかし、その直後に岡山は、17服部が一発退場。
劣勢の中岡山は、粘っていたが、アディショナルタイム直前にPKを与え、5植田退場。
そのPKをしっかり4闘莉王が、決めて勝ち越し。
9人となった岡山は、時間も無く、反撃する力は、残されていなかった。
結局順当に名古屋が、勝利したが、かなり苦しんだ辛勝だった。
岡山は、退場者が、出た事で、リーグ戦に不安の残した。
4、得点分析
岡山:1得点目:14仙石
廉
5植田の楔型パスを36関戸が受ける。
22ダニエルが36関戸に寄せて行くが、上手くいなして前の20川又へ出す。
20川又は、サイドで、かつバイタル手前付近だったのと、32田中が寄せてきたいたので、後ろへヒールパスを出す。
ヒールパスを受けた17服部の浮かしたひねりを利かしたパスで、狭いコースへパスを出し、36関戸に通す。
36関戸は、少しキープして中へパスを出す。
14仙石が、比較的フリーになっていたので、20ダニルソンが慌ててスライディングタックルで、潰しに行く。
運よく14仙石の前にボールが転がったので、14仙石は右足を振り抜く。
1楢崎が、懸命に飛び付くも左隅に決まってゴール。
しっかりパスを繋いでから最後は、運が良い面もあったが、岡山の良い面が出たゴールでした。
17服部の浮かしたパスなんか味が出てますね。
14仙石も良くそのポジションにいた。
そういった一つ一つのプレイが大事。
名古屋:1得点目:4田中
マルクス闘莉王
7キム・ミンキュンが、セカンドボールを拾ってダイレクトで、バックパスを出す。
14仙石が取りに行くが、8藤本がインターセプトし、14仙石をかわしてそのまま駆け上がる。
8藤本は、18永井へスルーパスを出す。
18永井は、フリーで、ペナルティエリア手前から狙いすましたクロスを入れる。
そこに後ろから飛び込んで来た4闘莉王が、3後藤の手前で、強力なヘッドを叩きつける。
流石の1中林も止めれずゴールが決まる。
7キム・ミンキュンのバックパスが不用意でしたね。
その後の名古屋の選手のプレイ一つ一つが、完璧でした。
個人の能力の高さを感じるゴールでした。
名古屋:2得点目:18永井
謙佑
6阿部が、18永井めがけてアリークロスを入れる。
5植田が触れそうだったが、避ける。
これが、判断ミスで、11永井に通り1中林がかわされる。
11永井が、抜け出して無人のゴールに流し込んでゴール。
5植田の完全な判断ミス。
しかし、6阿部のクロス精度と18永井のスピードは、流石。
6阿部は、このシーン以外でもそういった良いクロスを入れていた。
岡山:2得点目:36関戸
健二
1中林が、間接FKで、前線にロングフィードを出す。
そのボールの落下点に20川又と4闘莉王が競る。
20川又が、競り勝って、36関戸の元へ行く。
36関戸が、裏へ抜けだしそうになるが、32田中の懸命な戻りで、抜け出せなかった。
それでも36関戸は、落ち着いてターンをして、シュートモーションにフリーで入る。
そのシュートは、狙い澄ましたコントロールショットで、1楢崎の触れないコースに決まってゴール。
20川又が、競り勝ったのも大きかったですし、36関戸もルーキー離れした落ち着きを見せた素晴らしいゴール。
名古屋:3得点目:4田中
マルクス闘莉王
6阿部のアーリークロスに裏へ抜け出した10小川を5植田が、ペナルティエリア内で、押して倒してPK。
PKは、4闘莉王が、1中林飛んだ逆のコース上に浮かした緩いボールで、決めてゴール。
6阿部のクロス精度が素晴らしかった。
また、裏へ抜け出した10小川の動き出しも素晴らしかった。
こういったシーンは、J2では、なかなか見れないハイレベルなプレイ。
5、レビュー(岡山側)
負けはしたもののリーグ戦に弾みがつく試合となった。
5植田と17服部が、退場した事が、非常に残念。
17服部のプレイは、軽率だった。
両足で、足の裏を見せてボールに触れずに相手の足にいったら貰っちゃいます。
審判によっては、黄色でしょうけど、どう見てもラフプレイですし、誤審ではないと思います。
5植田は、以前も退場した事がある様にちょっと守備が荒いですね。
もう少し、器用に出来れば、ファールも減ると思います。
経験を積んで判断力を培って欲しいですね。
個人的に5植田の密着する守備は、相手をイラつかせる非常に良い守備だと思います。
岡山の中で、「潰す守備」に関しては、一番ですね。
これで、委縮せず自分の長所ですから頑張って欲しいです。
攻撃は、いつもあまり得点できない14仙石と36関戸のゴール。
14仙石は、ここ最近ああいった高い位置での攻撃が出来るようになり、得点が増えて来ている。
36関戸のは、20川又が、運よく競り勝って冷静に決めた感じだが、あの落ち着きは、素晴らしかった。
選手の成長を感じる事の出来た試合だった。
影山体制の3年と課題と成果の出たと言う意味では、非常に有意義な試合だった。
6、レビュー(名古屋側)
3バックを試した様だが、結果的に不発。
後半の4闘莉王をあげてからは、本来のサッカーが出来た。
後半の3-1が、本来の実力差であるだろう。
流れが悪くてもしっかり決める決定力のある選手。
そういった能力の高い選手が、揃っていると感じた。
残念ながらケネディを怪我で、見る事が出来なかったが、ほぼベストメンバーに近く、前半の失策を補うだけの戦力差を見せてくれた。
ゴールまでの力強さなんかは、J1規格。
J2とは、やはり違った。
J2で、失点の少ない岡山から3得点。
流石と言うほかない。
ただ、出来自体は、非常に悪く、本来の優勝争い出来る状態とは言えなかった。
来季に向けて戦い方を模索する上で、残りの試合は、非常に大事。
1戦1戦を有意義に戦って欲しい。
7、評点
岡山側
影山
雅永監督:6.0:苦しい采配となったが、最後まで試合を作った。
GK1中林 洋次:5.0:見せ場なく、3失点喫した。
CB5植田
龍仁朗:3.5:退場に加えて2失点に絡んだ。
CB18竹田 忠嗣:5.0:オーバーラップを見せる等、気持ちは、入っていたが、3失点した。
CB3後藤
圭太:5.5:効果的オーバーラップを見せたが、3失点した。
DH8千明 聖典:5.0:ボールを失うのが目に付いた。
DH14仙石
廉:6.5:見事な先制ゴールを決めた。
WB17服部 公太:4.5:これからという時にラフプレイで、退場という結果を招いたしまった。
WB2沢口
雅彦:5.5:相変わらずクロス精度が…
ST13石原 崇兆:5.0:早い時間帯で、負傷交代した。
ST36関戸
健二:7.0:冷静にゴールを決めた。
FW20川又
堅碁:6.0:苦しんでいたが、競り勝ち関戸のゴールに繋げた。
途中交代
7キム・ミンキュン:5.0:不用意なバックパスから失点に繋がった。
38三村
真、10チアゴ:評価不可
名古屋側
ストイコビッチ監督:5.5:闘莉王のトップ下采配は、当たったが、3バックを採用した事で、苦しんだ。
GK1楢崎
正剛:5.5:安定感を見せたものの2失点。
CB22ダニエル:5.5:空中戦と1対1で、強さを見せていたものの負傷交代した。
CB4田中
マルクス闘莉王:7.5:2得点の大活躍。
CB5増川
隆洋:5.5:空中戦の強さや、フィジカルの強さを活かした守備を見せた。
DH20ダニルソン:5.0:精彩を欠き、ハーフタイムでの交代となった。
DH28田口
泰司:5.5:ゲームメークしようとしていた。
WB6阿部 翔平:7.0:2得点に絡む高精度のクロスを入れた。
WB32田中
隼磨:5.5:豊富な運動量で、どんどん仕掛けた。
ST10小川 佳純:6.5:PKを貰う裏への抜け出しを見せた。
ST8藤本
淳吾:6.0:高精度のセットプレイのキックを見せた。
FW18永井
謙佑:7.0:ゴールとアシストの活躍を見せたが、消えている時間も長かった。
途中交代
25金崎
夢生:6.0:粘り強いプレイを見せた。
27田鍋 陵太:6.0:途中出場ながらしっかり溶け込んだ。
38三都主
アレサンドロ:評価不可
主審:今村 義朗:5.0:カードを出し過ぎて目立ち過ぎた。
副審:中野 卓、和角
敏之:6.0:大きな誤審なく、ゲームを作った。
8、MOM&MIP
MOM「4田中
マルクス闘莉王」
決定力の高さや、DFとしての能力の高さ。
そして、熱さを見せた選手。
名古屋を変えた選手であると思いますし、その存在は、良い意味でも悪い意味でも目立っていた。
本当に良い選手。
MIP「36関戸
健二」
スタメン起用にゴールで、答えた。
ペナルティエリア内とはいえ、落ち着いて狙い澄ましたコントロールシュートを楢崎から決めた。
13石原も36関戸のプレイを見習って欲しい。
9、満足度
8点(10点満点)
名古屋の状態が、悪かったとはいえJ1のチーム相手にこれだけ出来る様になったと思うと感慨深い。
着実な成長を感じるし、影山監督の目指して来たサッカーが、間違っていな事を実感出来た。
最後まで、勝利に期待出来た試合だったし、現状の岡山を考えると満足の出来る結果だった。
10、岡山のJ2次節希望スタメン&リザーブ
スタメン
20川又
堅碁
7キム・ミンキュン、36関戸 健二
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口 雅彦
3後藤 圭太、18竹田 忠嗣、22篠原
弘次郎
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子 秀徳
DF:なし
MF:29大屋 翼、34田中 奏一、28岡崎
和也(11桑田 慎一郎)
FW:35上條 宏晃、38三村
真、10チアゴ
天皇杯で、二人の退場者が、出た事で、次節は、難しくなった。
私がこの記事を書く段階で、予想メンバーが、出ていたためその予想通りとした。
ベンチ入りメンバーは、恐らくこんな感じになると思います。
11桑田より28岡崎の方を入れて欲しい。
DFの控えが居ない事が、不安になった。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
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