2012:天皇杯:3回戦:ファジアーノ岡山VS名古屋グランパス「自信のつく敗戦」

岡山VS名古屋:2-3
得点者:14仙石 廉、4田中 マルクス闘莉王、18永井 謙佑、36関戸 健二、4田中
マルクス闘莉王
観客数:※訂正:304人→2102人※
主審:今村 義朗
副審:中野 卓、和角 敏之

1、岡山情報

影山
雅永監督

スタメン

20川又 堅碁
13石原 崇兆、36関戸 健二
17服部 公太、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口
雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:22篠原
弘次郎
MF:34田中 奏一、28岡崎 和也、7キム・ミンキュン
FW:38三村 真、10チアゴ

途中交代

13石原
崇兆→7キム・ミンキュン、36関戸 健二→38三村 真、14仙石 廉→10チアゴ

 

2、名古屋情報

ストイコビッチ監督

スタメン

18永井
謙佑
10小川 佳純、8藤本 淳吾
6阿部 翔平、20ダニルソン、28田口 泰士、32田中 隼磨
5増川 隆洋、4田中
マルクス闘莉王、22ダニエル
1楢崎 正剛

リザーブ

GK:21西村 弘司
DF:23石櫃 洋祐
MF:27田鍋
陵太、38三都主 アレサンドロ
FW:25金崎 夢生、17巻 佑樹、35田中 輝希

途中交代

20ダニルソン→25金崎
夢生、22ダニエル→27田鍋 陵太、4田中 マルクス闘莉王→38三都主 アレサンドロ

3、戦評

前半は、3バックに慣れない名古屋が、格下岡山に苦戦。
自分達のサッカーをした岡山が、14仙石のゴールで、1点先制し、前半は、岡山の1点のリードで、折り返す。
後半は、システム慣れしたんだ、4バックに戻した名古屋が、4闘莉王のゴールで、立ち上がりに同点。
その後も名古屋が、徐々に流れを掴み11永井が、勝ち越しゴールを奪って勝ち越す。
それでも粘る岡山は、36関戸のゴールで、同点。
しかし、その直後に岡山は、17服部が一発退場。
劣勢の中岡山は、粘っていたが、アディショナルタイム直前にPKを与え、5植田退場。
そのPKをしっかり4闘莉王が、決めて勝ち越し。
9人となった岡山は、時間も無く、反撃する力は、残されていなかった。
結局順当に名古屋が、勝利したが、かなり苦しんだ辛勝だった。
岡山は、退場者が、出た事で、リーグ戦に不安の残した。

4、得点分析

岡山:1得点目:14仙石


5植田の楔型パスを36関戸が受ける。
22ダニエルが36関戸に寄せて行くが、上手くいなして前の20川又へ出す。
20川又は、サイドで、かつバイタル手前付近だったのと、32田中が寄せてきたいたので、後ろへヒールパスを出す。
ヒールパスを受けた17服部の浮かしたひねりを利かしたパスで、狭いコースへパスを出し、36関戸に通す。
36関戸は、少しキープして中へパスを出す。
14仙石が、比較的フリーになっていたので、20ダニルソンが慌ててスライディングタックルで、潰しに行く。
運よく14仙石の前にボールが転がったので、14仙石は右足を振り抜く。
1楢崎が、懸命に飛び付くも左隅に決まってゴール。

しっかりパスを繋いでから最後は、運が良い面もあったが、岡山の良い面が出たゴールでした。
17服部の浮かしたパスなんか味が出てますね。
14仙石も良くそのポジションにいた。
そういった一つ一つのプレイが大事。

名古屋:1得点目:4田中
マルクス闘莉王

7キム・ミンキュンが、セカンドボールを拾ってダイレクトで、バックパスを出す。
14仙石が取りに行くが、8藤本がインターセプトし、14仙石をかわしてそのまま駆け上がる。
8藤本は、18永井へスルーパスを出す。
18永井は、フリーで、ペナルティエリア手前から狙いすましたクロスを入れる。
そこに後ろから飛び込んで来た4闘莉王が、3後藤の手前で、強力なヘッドを叩きつける。
流石の1中林も止めれずゴールが決まる。

7キム・ミンキュンのバックパスが不用意でしたね。
その後の名古屋の選手のプレイ一つ一つが、完璧でした。
個人の能力の高さを感じるゴールでした。

名古屋:2得点目:18永井
謙佑

6阿部が、18永井めがけてアリークロスを入れる。
5植田が触れそうだったが、避ける。
これが、判断ミスで、11永井に通り1中林がかわされる。
11永井が、抜け出して無人のゴールに流し込んでゴール。

5植田の完全な判断ミス。
しかし、6阿部のクロス精度と18永井のスピードは、流石。
6阿部は、このシーン以外でもそういった良いクロスを入れていた。

岡山:2得点目:36関戸
健二

1中林が、間接FKで、前線にロングフィードを出す。
そのボールの落下点に20川又と4闘莉王が競る。
20川又が、競り勝って、36関戸の元へ行く。
36関戸が、裏へ抜けだしそうになるが、32田中の懸命な戻りで、抜け出せなかった。
それでも36関戸は、落ち着いてターンをして、シュートモーションにフリーで入る。
そのシュートは、狙い澄ましたコントロールショットで、1楢崎の触れないコースに決まってゴール。

20川又が、競り勝ったのも大きかったですし、36関戸もルーキー離れした落ち着きを見せた素晴らしいゴール。

名古屋:3得点目:4田中
マルクス闘莉王

6阿部のアーリークロスに裏へ抜け出した10小川を5植田が、ペナルティエリア内で、押して倒してPK。
PKは、4闘莉王が、1中林飛んだ逆のコース上に浮かした緩いボールで、決めてゴール。

6阿部のクロス精度が素晴らしかった。
また、裏へ抜け出した10小川の動き出しも素晴らしかった。
こういったシーンは、J2では、なかなか見れないハイレベルなプレイ。

5、レビュー(岡山側)

負けはしたもののリーグ戦に弾みがつく試合となった。
5植田と17服部が、退場した事が、非常に残念。
17服部のプレイは、軽率だった。
両足で、足の裏を見せてボールに触れずに相手の足にいったら貰っちゃいます。
審判によっては、黄色でしょうけど、どう見てもラフプレイですし、誤審ではないと思います。
5植田は、以前も退場した事がある様にちょっと守備が荒いですね。
もう少し、器用に出来れば、ファールも減ると思います。
経験を積んで判断力を培って欲しいですね。
個人的に5植田の密着する守備は、相手をイラつかせる非常に良い守備だと思います。
岡山の中で、「潰す守備」に関しては、一番ですね。
これで、委縮せず自分の長所ですから頑張って欲しいです。
攻撃は、いつもあまり得点できない14仙石と36関戸のゴール。
14仙石は、ここ最近ああいった高い位置での攻撃が出来るようになり、得点が増えて来ている。
36関戸のは、20川又が、運よく競り勝って冷静に決めた感じだが、あの落ち着きは、素晴らしかった。
選手の成長を感じる事の出来た試合だった。
影山体制の3年と課題と成果の出たと言う意味では、非常に有意義な試合だった。

6、レビュー(名古屋側)

3バックを試した様だが、結果的に不発。
後半の4闘莉王をあげてからは、本来のサッカーが出来た。
後半の3-1が、本来の実力差であるだろう。
流れが悪くてもしっかり決める決定力のある選手。
そういった能力の高い選手が、揃っていると感じた。
残念ながらケネディを怪我で、見る事が出来なかったが、ほぼベストメンバーに近く、前半の失策を補うだけの戦力差を見せてくれた。
ゴールまでの力強さなんかは、J1規格。
J2とは、やはり違った。
J2で、失点の少ない岡山から3得点。
流石と言うほかない。
ただ、出来自体は、非常に悪く、本来の優勝争い出来る状態とは言えなかった。
来季に向けて戦い方を模索する上で、残りの試合は、非常に大事。
1戦1戦を有意義に戦って欲しい。

7、評点

岡山側

影山
雅永監督:6.0:苦しい采配となったが、最後まで試合を作った。

GK1中林 洋次:5.0:見せ場なく、3失点喫した。
CB5植田
龍仁朗:3.5:退場に加えて2失点に絡んだ。
CB18竹田 忠嗣:5.0:オーバーラップを見せる等、気持ちは、入っていたが、3失点した。
CB3後藤
圭太:5.5:効果的オーバーラップを見せたが、3失点した。
DH8千明 聖典:5.0:ボールを失うのが目に付いた。
DH14仙石
廉:6.5:見事な先制ゴールを決めた。
WB17服部 公太:4.5:これからという時にラフプレイで、退場という結果を招いたしまった。
WB2沢口
雅彦:5.5:相変わらずクロス精度が…
ST13石原 崇兆:5.0:早い時間帯で、負傷交代した。
ST36関戸
健二:7.0:冷静にゴールを決めた。
FW20川又
堅碁:6.0:苦しんでいたが、競り勝ち関戸のゴールに繋げた。

途中交代

7キム・ミンキュン:5.0:不用意なバックパスから失点に繋がった。
38三村
真、10チアゴ:評価不可

名古屋側

ストイコビッチ監督:5.5:闘莉王のトップ下采配は、当たったが、3バックを採用した事で、苦しんだ。

GK1楢崎
正剛:5.5:安定感を見せたものの2失点。
CB22ダニエル:5.5:空中戦と1対1で、強さを見せていたものの負傷交代した。
CB4田中
マルクス闘莉王:7.5:2得点の大活躍。
CB5増川
隆洋:5.5:空中戦の強さや、フィジカルの強さを活かした守備を見せた。
DH20ダニルソン:5.0:精彩を欠き、ハーフタイムでの交代となった。
DH28田口
泰司:5.5:ゲームメークしようとしていた。
WB6阿部 翔平:7.0:2得点に絡む高精度のクロスを入れた。
WB32田中
隼磨:5.5:豊富な運動量で、どんどん仕掛けた。
ST10小川 佳純:6.5:PKを貰う裏への抜け出しを見せた。
ST8藤本
淳吾:6.0:高精度のセットプレイのキックを見せた。
FW18永井
謙佑:7.0:ゴールとアシストの活躍を見せたが、消えている時間も長かった。

途中交代

25金崎
夢生:6.0:粘り強いプレイを見せた。
27田鍋 陵太:6.0:途中出場ながらしっかり溶け込んだ。
38三都主
アレサンドロ:評価不可

主審:今村 義朗:5.0:カードを出し過ぎて目立ち過ぎた。
副審:中野 卓、和角
敏之:6.0:大きな誤審なく、ゲームを作った。

8、MOM&MIP

MOM「4田中
マルクス闘莉王」

決定力の高さや、DFとしての能力の高さ。
そして、熱さを見せた選手。
名古屋を変えた選手であると思いますし、その存在は、良い意味でも悪い意味でも目立っていた。
本当に良い選手。

MIP「36関戸
健二」

スタメン起用にゴールで、答えた。
ペナルティエリア内とはいえ、落ち着いて狙い澄ましたコントロールシュートを楢崎から決めた。
13石原も36関戸のプレイを見習って欲しい。

9、満足度

8点(10点満点)

名古屋の状態が、悪かったとはいえJ1のチーム相手にこれだけ出来る様になったと思うと感慨深い。
着実な成長を感じるし、影山監督の目指して来たサッカーが、間違っていな事を実感出来た。
最後まで、勝利に期待出来た試合だったし、現状の岡山を考えると満足の出来る結果だった。

10、岡山のJ2次節希望スタメン&リザーブ

スタメン

20川又
堅碁
7キム・ミンキュン、36関戸 健二
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口 雅彦
3後藤 圭太、18竹田 忠嗣、22篠原
弘次郎
1中林 洋次

リザーブ

GK:21真子 秀徳
DF:なし
MF:29大屋 翼、34田中 奏一、28岡崎
和也(11桑田 慎一郎)
FW:35上條 宏晃、38三村
真、10チアゴ

天皇杯で、二人の退場者が、出た事で、次節は、難しくなった。
私がこの記事を書く段階で、予想メンバーが、出ていたためその予想通りとした。
ベンチ入りメンバーは、恐らくこんな感じになると思います。
11桑田より28岡崎の方を入れて欲しい。
DFの控えが居ない事が、不安になった。

岡山から世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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