2012:J2:36節:A:カターレ富山VSファジアーノ岡山「3バックに対する相性の悪さがそのまま出た試合」
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杉野雅昭
2012年09月30日 23:10 visibility111
富山VS岡山:1-1
得点者:13石原 崇兆、2足助 翔
観客数:2619人
主審:日高 晴樹
副審:名木 利幸、長谷
忠志
1、A:岡山情報
影山 雅永監督
スタメン
20川又
堅碁
35上條 宏晃、7金 民均
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、34田中 奏一
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤
圭太
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子 秀徳
DF:22篠原 弘次郎、2沢口 雅彦
MF:29大屋
翼、17服部 公太、36関戸 健二、13石原 崇兆
途中交代
7キム・ミンキュン→13石原 崇兆、34田中 奏一→36関戸
健二、35上條 宏晃→22篠原 弘次郎
2、H:富山情報
安間 貴義監督
スタメン
9黒部 光昭
7朝日
大輔、10苔口 卓也
30木村 勝太、8大西 容平、25森 泰次郎、11ソ・ドンヨク
19池端 陽介、4吉井 直人、2足助 翔
41守田
達弥
リザーブ
GK:1飯田 健巳
DF:27吉川 健太
MF:15平出 涼、18加藤 弘堅
FW:13平野
甲斐、17木本 敬介、28西川 優大
途中交代
7朝日 大輔→28西川 優大、10苔口 卓也→13平野 甲斐、30木村
勝太→17木本
敬介
3、戦評
同じ3バックという事で、基本的に潰しあう事が多くシュート数は、両チーム少なかった。
悪天候の中での試合という事で、いつも違った難しさが、あったが、両チーム上手く自分達のプレイを出来ていた。
基本的に裏を狙うシーンが両チーム多く、GKの飛び出しが光るシーンが、多かった。
得点シーンも個人技とセットプレイといった連携からの得点パターンは、見れなかった。
両チーム同じ3バック同士で、どう戦うかという面で、課題の残った試合。
4、得点分析
A:岡山:1得点目:13石原
崇兆
14仙石のFKから。
35上條に通り、胸でトラップしようとするが、25森が、クリアする。
しかし、13石原の元へ転がる。
13石原に19池端がついていたが、そのまま13石原は、スピードで振り切り裏へ抜け出す。
11ソ・ヨンドクが寄って来るが、13石原は、気にせず右足を振り抜きGK41守田の左下を抜けて決まってゴール。
栃木戦と同様に相手のクリアがパスになってそれをしっかり決めたゴール。
13石原は、一緒に昇格した試合では、在籍してなかったが、2ゴールが、同期昇格のチームと言う事で、同期キラーと言えるだろう。
是非とも同期との試合では、スタメン及び途中出場でも起用して貰いたいものだ。
H:富山:1得点目:2足助
翔
11ソ・ヨンドクのCKから。
11ソ・ヨンドクのCKは、5植田の頭を超えて行く。
そこに2足助が、後ろから助走をつけて高い打点で、落下点に飛びこむ。
18竹田を吹き飛ばし、GK1中林も何も出来れない至近距離での高い打点での豪快なヘッドをゴールに突き刺してゴール。
ゾーンDFの弱点を突いた完璧なCKでした。
しかし、恐らくマンマークしていても振り切るだけのスピードと高さのあるヘッド、そこにタイミング良く合わせた精度と呼吸を褒めるべき素晴らしいゴールだったと思います。
5、レビュー(A:岡山側)
直接的にメンバーチェンジも実る事は無かったが、間接的にスタメン落ちした13石原が、奮起し、先制ゴールを決めた。
しかし、すぐさま失点し、流れが悪くなった。
今季安定感を見せていたセットプレイの失点だったのが、痛い。
全体的に見て、やはり同じ3バックでの試合は、内容が芳しくない。
来季J1に昇格を目指す上で、ここを克服してないと今季と同じ様な過ちを繰り返すだろう。
また、この試合では、裏への意識が高く何度か作ったが、ゴールが遠かった。
裏を狙う事は、自体は、悪くないし、狙えるなら狙った方が良いだろう。
選手個人としては、34田中は、フィットするのは、まだ時間がかかりそうだ。
ポジショニングが、非常に悪く持ち味であるドリブルやスピードを活かせるシーンが少ない。
ドリブルにキレがあるだけに相手陣地深くで、そういったプレイを増やせるようにして欲しい。
後、上條は、動きやポジショニングは、悪くなった。
しかし、チャンスメークという意識が強くサイドで、ボールを受ける事が多かった。
大学時代にゴールが、少なかったのは、この辺りにありそう。
FWな訳だし、ゴールを狙えないといくら良い動きをしても長く使って貰えるとは、考え辛い。
そう考えるともう一段回あげていかないといけない。
3バックに弱いという事から柔軟にシステムチェンジやメンバーチェンジが可能な優秀な監督を招聘する事も選択肢の一つではあるだろう。
ここは、名将の名高い監督に限る。
あまり実績のない監督の場合は、影山監督が9アンデルソン抜きの状態で、ここまで今の順位につけているので、その点をしっかり評価出来ると思うので、代える必要はない。
熟慮した上で、最終的な決断を下して欲しい。
6、レビュー(H:富山側)
11位岡山相手に互角の試合。
やはりJ2の上位、J1のチームとの差が全体的に縮まりつつある。
パスを回すという魅力的サッカーではないが、ゴールに最短で、迫るという魅力のあるチーム。
裏への意識は、非常に高くそれに対応するスピードがある選手と高さと強さを持った選手、巧さを持った選手が居る。
嵌れば強みのある前線である。
中盤にも25森が、レジスタとしての高い能力を持っている。
岡山にあまりない、ボランチが、相手選手の股を抜いてのドリブル突破からのスルーパスというシーンに象徴されたレベルの高さを感じた。
WBには、11ソ・ヨンドクの様な1対1からの突破力があり、飛び道具を持った選手がいる。
後は、DH、CB、左WBのポジションに得点力のある選手が欲しい。
色々と試行錯誤を続けて来たシーズンではあると思うが、この試合を見る限り悪くない。
今季は、是が非でも残留し、来季は、再び初年度の様に中位以上への進出を目指したい。
7、評点
A:岡山側
影山
雅永監督:6.0:交代した選手がすぐ結果を残した。
GK1中林 洋次:6.5:果敢な飛び出しで、ピンチを防いだ。
CB5植田
龍仁朗:6.0:潰す守備は、流石。
CB18竹田 忠志:6.5:バランスを上手く取り、広範囲をカバーした。
CB3後藤
圭太:6.5:オーバーラップから決定機を作った。
DH8千明 聖典:6.0:ボール奪取能力の高さは、流石。
DH14仙石
廉:5.5:前方へのパスの成功率が、低かった。
WB25田所 諒:5.5:一度決定的クロスを入れた。
WB34田中
奏一:5.0:ボールにあまり絡めず。
ST35上條 宏晃:5.5:動きは良いが、シュート意識がもっと欲しい。
ST7金
民均:5.5:球際ので強さを見せた。
FW20川又 堅碁:5.5:綺麗なシュートまで行けず。
途中交代
13石原
崇兆:7.0:途中出場ながら先制ゴールを決めた。
36関戸 健二:5.5:カウンターのチャンスを活かしきれなかった。
22篠原
弘次郎:評価不可。
H:富山側
安間 貴義監督:5.5:交代カードが遅かった。
GK41守田
達弥:6.5:裏のスペースをしっかりケアした。
CB19池端
陽介:6.0:全体的に良かったが、13石原に裏への突破を許し、失点に繋がった。
CB2吉井
直人:6.5:シュートブロックを多くする守備を組織した。
CB2足助 翔:7.0:守備だけではなく、値千金の同点ゴールを決めた。
DH8大西
容平:5.5:前へのパスの意識を感じた。
DH25森 泰次郎:6.5:スルーパスを狙いつつ、しっかりボールを繋いだ。
WB30木村
勝太:5.5:左サイドを上手く抑えた。
WB11ソ・ヨンドク:7.0:1対1での突破力を見せ、CKから同点ゴールをアシスト。
ST7朝日
大輔:5.5:フィニッシュまでなかなか行けなかった。
ST10苔口 卓也:6.0:スピードを活かして決定機を作るも決め切れなかった。
FW9黒部
光昭:5.0:仕事出来ず。
途中交代
13平野 甲斐:6.0:フレッシュさを全面に出したプレイを見せた。
28西川
優大、17木本 敬介:評価不可
主審:日高 晴樹:6.0:大きな誤審なく、上手くゲームを作った。
副審:名木 利幸、長谷
忠志:6.0:オフサイドのゴールを見逃さなかった。
8、MOM&MIP
MOM:「2足助
翔」
守備では、1失点に抑え、セットプレイからチームを勇気づけるヘッドを決めた。
MIP:「13石原
崇兆」
スタメン落ちで、奮起したのか今季2ゴール目を決めた。
9、満足度
2点(10点満点)
非常に内容の悪い試合だったが、綺麗なシュートが、本当に少なくフラストレーションが溜まった。
10、岡山の次節希望スタメン&リザーブ
スタメン
20川又
堅碁
7キム・ミンキュン、13石原 崇兆
25田所 諒、8千明 聖典、14仙石 廉、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、18竹田 忠嗣、3後藤
圭太
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子 秀徳
DF:22篠原 弘次郎
MF:36関戸 健二、34田中
奏一、17服部 公太
FW:38三村 真、35上條
宏晃
13石原が、結果を残したので、スタメン復帰濃厚。
34田中もまだまだ連携面で、問題有りで、スタメンは、難しいという事で、2沢口が戻るだろう。
38三村が、ベンチ入り出来ないのは、何故か気になる所。
あのスピードは、大きな武器になると思うのだが…
29大屋をST(OH)とみているのならまだ納得出来る。
その辺り気になる所である。
岡山から世界へ
To Be Continued
by杉野雅昭
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