2012年ファジアーノ岡山影山監督評価

1、評価基準

影山
雅永監督のチーム作りにおいて攻撃、守備、組織力、連携、戦術等の項目に分けてA~Eの五段階評価します。


上記5項目の評価基準

A:昨季よりとても良かった。
B:昨季より良かった。
C:昨季並。

D:昨季より悪かった。
E:昨季よりかなり悪かった。

今季の影山
雅永監督の評価基準

A:監督として選手の力を最大限引き出した。
B:監督として選手の力を引き出した。

C:監督として選手の力を引き出せなかったが、選手の実力を発揮させた。
D:監督として選手の力を引き出せなかった。

E:監督として選手の持ち味を消してしまった。

 

2、攻撃:43得点(38試合)→41得点(42試合):C

総得点及び平均得点こそ下がったが、攻撃の質自体は、維持もしくは、それ以上の攻撃が出来る様なチーム作りを出来たという事で、C評価とした。
こうして見てみると昨季から大幅に下がったという事は無かったと言える。
主要原因は、怪我や人材不足及び戦術の変更にある。
そういった状況で、良くこれだけの結果を残せた。
結果が、出ない序盤戦でも辛抱強い選手起用が見られたが、終盤戦には、合理的な選手起用となり、2得点奪う試合が増えて、結果が付いてきた。
最後に様々な理由があるとはいえ、やや手詰まり感があるのも事実だが、来季は、50得点以上を目指して頑張って欲しい。

3、守備:58失点(38試合)→34失点(42試合):A

守備に関してのチーム作りは、100点満点です。
厳密言えば改善点はあるもののリーグ2位の堅守を築き、昨季から大幅に失点を減少させたのは、確か。
能力の高い選手と戦術及びシステムの理解度の高い選手が、揃えばこれだけ堅守のチームを作れると言う事を証明した。
選手に助けられたからという意見があるかもしれないが、それこそ監督の仕事であり、守備に関しては、最大限選手を活かす事が出来た。
この辺りDF出身の監督らしさを感じたシーズン。
来季も是非、この堅守を維持し、J1に昇格に導いて欲しい。

4、組織力:-15(38試合)→+7(42試合):A

攻守共に飛躍的向上させる事が出来たのは、間違いない。
昨季と比べて+22であり、3バックの組織力が上がった。
その一方で、光る個人技と言うのが、少なくなるチーム作りをしてしまったが、その分綺麗なパス回しというのが、見れる様なチームとなった。
結論から言えば全員で戦うチームとなったが、個人能力を活かす場面はあっても個人技を活かす場面が、少ないチームともなってしまった。
この辺り影山監督が、来季どう考えてどういった組織的サッカーをしていくのか注目したい。

5、連携:C

昨季のベースを元とした選手起用により守備の連携は、飛躍的に向上し、堅守を築く事が出来た。
一方で、昨季のベースの少ない攻撃の連携は、減退した。
それでも華麗なパス回しからの崩しを見せる事の出来る連携のあるチーム作りは、出来ていた。
来季は、攻撃面での連携を向上させ、良い形を作って欲しい。

6、戦術:B

今季は、影山監督の進めたセットプレイ時のゾーンディフェンスやリトリートした守備戦術は、一際目を引いた。
一方で、攻撃戦術は、サイドチェンジにおける展開するピッチを広く使うという戦術こそ良かったが、縦への展開やロングパスを中心とした戦術は、イマイチで非常に苦労していた。
この辺り、来季戦力を考えつつ今季以上の得点を狙える攻撃戦術を備えたチーム作りをして欲しい。

7、影山
雅永監督:13位→8位:B

選手評価を見てもA(A~Eの5段階で、Aが一番良い)やBの選手が多く、Cの選手が少なかった事を考えても選手の力を引き出せていた事は確か。
影山監督の評価をAとしな無かった理由は、9アンデルソンが、怪我しているとは言え、十分6位も狙える可能性もあった訳であり、その点に不満がある。
ここ2年を見る限り戦力が整えば、ある程度上位を目指せるチーム作りが出来る訳であり、早い段階での影山監督の続投は、支持するに値する。

岡山から世界へ

To Be Continued

by 杉野 雅昭


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