改訂版:2012年ファジアーノ岡山影山監督評価
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杉野雅昭
2012年11月23日 01:37 visibility425
1、前書き
前回の記事を書いてる時昨季まとめた記事と同様の内容の記事を書いていて、ちょっと内容に疑問を持ったので、多少重複する部分があるかもしれませんが、書きなおしてまとめる事にしました。
興味ある方は、もう一度読んで頂けると有難いです。
今回の記事では、影山監督が、どういった監督か分かる内容になっております。
2、評価基準
結果評価基準
A:昨季よりとても良かった。
B:昨季より良かった。
C:昨季並。
D:昨季より悪かった。
E:昨季よりかなり悪かった。
内訳評価基準
A:監督として選手の力を最大限引き出した。
B:監督として選手の力を引き出した。
C:監督として選手の力を引き出せなかったが、選手の実力を発揮させた。
D:監督として選手の力を引き出せなかった。
E:監督として選手の持ち味を消してしまった。
3、影山監督の今季のサッカー
パスを攻撃の主軸に置きかつピッチを広く使うサッカーであり、サイドチェンジや横パス、バックパスが多く、楔型のパスは、少ない。
時にロングパスや裏へのパスを狙う事があったが、次の試合には、修正し、その辺り主軸には、置かなかった。
また、個人技は、比較的少なく、シュートやドリブルではなく、パスに重きを置く傾向にあった。
WBの選手には、攻守で、豊富な運動量を求めた。
また、前線からのプレスを昨季より緩め体力を温存させた。
リード時には、しっかりとリトリートし、かつコースを消す守備を目指した。
被シュートこそ多くなるが、打たせるという意味合いも強い守備を目指した。
また、リード時は、非常に少ない人数でのカウンターを目指した。
併せて、セットプレイの守備時は、全員で、守るゾーンディフェンスを採用。
全員で、守るため攻撃軽視守備重視のスタイルが、色濃くに出ていた守備方法。
全体的には、全員で、サッカーしている事が分かり、多くの選手が機能する事が多く、悪くても他の選手がカバー出来るサッカーを実現した。
4、選手起用傾向
基本的に軸となるメンバーは、あまり弄らない。
選手の能力と状態をしっかり見極め起用。
絶対的選手で無ければ、致命的ミスすれば他の選手にチャンスを与えた。
決して偏りのある起用で無く、選手の能力を見極めての合理的選手起用みせた。
また、選手のポジションに拘らず柔軟な選手起用で、選手層の薄さをカバー。
個人技より戦術理解度と連携を考えてボールに絡める選手を起用し、パスサッカーの完成度上げる起用傾向。
また、結果だけではなく、内容も見極めたうえでの辛抱強い選手起用もみせた。
こちらに関しても少数精鋭の総合力で戦う選手起用を実現。
5、交代カードの切り方
選手層の薄さもあり、交代の時間は、遅かった。
違和感のある采配はなく、非常に理にか無かった交代。
今季は、リード及び同点の状況が多くあまり見れなかったが、ビハインド時は、バランスを崩してでも攻撃に比重をかける時もあった。
基本的には、リードを守るために前線の守備での運動量を増やす交代。
または、高い位置でのキープする時間を増やす交代。
攻撃より守備にやや比重を感じたが、基本的に運動量を考慮した上での交代が中心で、全員で、戦うサッカー維持に努めた。
6、課題
リードした状況を有利に進めるサッカーの構築。
悪い流れの打開を可能とする戦術性に富んだ選手交代。
個をより光らせる個と組織の融合の促進。
流れを引き込む早い時間での積極的交代。
また、それを可能する選手の特徴の見極めとより高度な戦術性の獲得。
7、今季の評価
結果評価:A
順位:13位→8位:A
得点:43得点(38試合)→41得点(42試合):C
失点:58失点(38試合)→34失点(42試合):A
得失点差:-15(38試合)→+7(42試合):A
岡山史上初の一桁順位フィニッシュという結果には、文句なし。
実績と実力を兼ね備え攻撃面での核となるべき9アンデルソンをほぼシーズン通して欠いた中で、昨季より微減に留めた得点も微減するものの昨季並に留めたという結果は、期待以上。
全体的に選手を最大限活かし、リーグ2位の失点数の少ない堅守の構築したという結果は、最大級の高評価。
岡山史上の初の得失点差プラスの実現にも成功。
以上よりA評価と判断する。
内訳評価:B
今季のサッカー:A
選手起用:B
選手交代:C
今季のサッカーに関しては、選手構成を考えた上で、最良の選択であったので、A評価だが、課題あリ。
選手起用に関しては、根幹となる部分には異論はないが、一部選手起用において不満あり。
選手交代に関しては、問題無いが、改善すべき点が多い。
以上よりB評価とした。
影山
雅永:監督:A
結果評価と内訳評価を考えた上で、続投に値する結果と内容であり、来季続投を支持する。
8、まとめ
年々戦力を最大限活かし、順位を確実に上げて来た。
個人的に6位以上も可能と見ていたので、満足していないが、今季を客観的に見た場合は、上記の項目通り評価出来た。
資金面で、限界の見え来季ついに広告収入が約4000万減少した岡山。
来季以降は、より育成が鍵を握る。
各クラブの主力級の攻撃的選手は、比較的高額のため守備に重きを置いた影山監督のサッカーは、チーム状況にフィットしている。
後は、前述で、述べた通り育成において、ネクスト、ユース、トップの関係を最大限活かし、育成クラブとしての土台を作って欲しい。
地味なストーブリーグとなるが、選手の底上げは、来季の予算でも十分可能であり、選手層は、確実に厚くなる。
また、23歳以下のレンタル自由化を岡山の後押しになるのは、間違い無しで、そういった状況を活かせれば、今季の8位以上は、十分可能。
個人的に来季今季以上の成績(8位含む)でも十分続投に値すると個人的に見ている。
20川又のレンタルバックまたは、新潟から他チームへの移籍も濃厚だが、その20川又以外の主力選手を留める事が出来れば十分可能な数値目標。
来季は、課題である攻撃をどれだけ改善出来るか注目しつつ今季の堅守を維持し、得失点差を大幅にプラスにし、順位を上げて欲しい。
9、余談
影山監督曰く「雪山」が今季の躍進の理由らしいです。
今回は、メンタルの部分は、全く触れてませんが、興味ある方は、「ファジアーノ岡山」と「雪山」で、検索して見て下さい。
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
良いと思ったら評価して頂けると嬉しいです。
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