2012年ファジアーノ岡山選手評価総括と補強ポイント

1、トップチーム出場選手ポジション別選手評価ランク一覧

評価基準

A:今季のチームの核として活躍した。

B:今季のチームの主力として活躍した。
C:今季のチームの戦力として活躍した。
D:今季のチームの切り札として活躍した。

E:今季のチームのバックアップとして活躍した。

CF:10チアゴ(D)、19中野 裕太(D)、A20川又 堅碁(A)、35上條
宏晃(D)、38三村 真(D)
ST:7キム・ミンキュン(A)、9アンデルソン(E)、11桑田 慎一郎(D)、13石原 崇兆(C)、28岡崎
和也(E)、36関戸 健二(B)
LWB:17服部 公太(C)、25田所 諒(A)
RWB:2沢口 雅彦(B)、34田中
奏一(E)
DH:8千明 聖典(B)、14仙石 廉(A)、29大屋 翼(E)
CB:3後藤 圭太(A)、4近藤 徹志(E)、5植田
龍仁朗(B)、18竹田 忠嗣(B)、22篠原 弘次郎(D)、30一柳 夢吾(D)
GK:1中林 洋次(A)、21真子
秀徳(E)

以上の一覧を踏まえて、これからポジション別に総括して行きたいと思います。

 

2、CF総括

CF:10チアゴ(D)、19中野 裕太(D)、A20川又 堅碁(A)、35上條 宏晃(D)、38三村
真(D)

20川又のAが、一際輝く。
今季の18ゴールは、日本人トップタイで、堂々J2の2位で、文句ない。
しかし、他の選手が、10チアゴと19中野の1点ずつ。
35上條と38三村に関しては、無得点に終わった。
10チアゴと19中野に関しても10チアゴは、PKで、19中野は、こぼれだまを押し込んでのゴールと内容にも乏しい。
結局の所岡山の後半の得点の少なさは、20川又の代役が、居なかった事が全てと言える。
もう一人20川又が、疲れた時に得点出来るFWが、居ればもっと楽に試合を運べていた。
10チアゴに関しては、ベテランで、成長は、望めないので、来季は厳しいだろう。
しかし、19中野、35上條、38三村に関しては、まだまだ若いので、十分チャンスがある。
それでも、有望な新人の加入の発表等もあったので、今季いっぱいでの契約満了やレンタルになっても仕方ない側面はある。
20川又に関しても来季個人昇格の可能性も十分考えられる。
そう考えるとCFの人選に関しては、主力級の獲得の可能性は、極めて高い。
勿論、一番の補強は、20川又のレンタル延長または、完全移籍で、ある事は間違いない。
また、今季レンタルに出している久木田に関しては、昨季ある程度ゴールという結果も残していたので、怪我の影響次第では、バックアップとしてレンタルバックさせたい。
流石に怪我が怪我である事と、エースとしては心細いので、過度の期待は、禁物である。
しかし、今季のFW陣を考えれば、必要な戦力となりうる可能性は高い。
また、最後に有望な高卒ルーキーの内定が、決まっており、得点能力が、目立つ様であれば、トップチームでの起用も検討すべきである。
20川又に依存していた攻撃で、チームとしては、CFは、機能していなかったと言える。
そう考えると来季一から選手構成を作ってもある程度やっていけるだろう。
何れにせよ20川又の慰留及び20川又級の選手の獲得を目指したい。

3、ST総括

ST:7キム・ミンキュン(A)、9アンデルソン(E)、11桑田 慎一郎(D)、13石原 崇兆(C)、28岡崎
和也(E)、36関戸 健二(B)


主力として期待されていた7キム・ミンキュンの働きが、光った。
また、今季の嬉しい誤算として36関戸が、主力級の活躍をしてくれた事。
13石原も序盤から中盤にかけては、途中出場で、ジョーカー的存在として持ち味を存分に発揮してくれた。
中盤から終盤にかけてスタメンで、出場する事も出来たが、ゴールやアシストという結果をあまり残せなかった。
来季の主力として活躍するためにもそういった部分を改善して欲しい。
そして、悪い方の誤算として11桑田が、岡山のサッカーにフィットしなかった事と9アンデルソンの怪我。
11桑田の今季の活躍ぶりを見る限り11番という背番号が、重たく感じる。
怪我の影響が少なくなる可能性はあるが、岡山のサッカーにフィットしていない上に結果を残せていなので、来季契約が、切れる場合は、残留は、厳しいだろう。
また、9アンデルソンに関しては、開幕前のTM得点だった事とプレースキックの名手だった事を考えれば、攻撃面で、大きなマイナスだった事は、間違いない。
水戸戦で短い時間でのプレイとなったが、違いを見せるプレイをみせており、怪我さえなければと悔やまれる。
28岡崎に関しては、特徴というのが、掴み辛い選手で、評価し辛かった。
来季は、その辺りどう自分の持ち味を出せるか。
補強に関しては、7キム・ミンキュンの慰留を目指した上で、36関戸や13石原を育てたい。
9アンデルソンも来季じっくり見てみたい。
この4人が居れば、来季は、ある程度やれる。
バックアップとなる若手や新人の獲得を目指しても良いポジションと言える。

4、WB総括

LWB:17服部 公太(C)、25田所 諒(A)
RWB:2沢口 雅彦(B)、34田中
奏一(E)


左WBに関しては、高レベルなレギュラー争いが、出来たと思います。
17服部は、今季引退となりましたが、クロス精度は、間違いなく岡山史上最高でした。
しかし、それを上回ったのが、驚異的運動量の25田所。
クロス精度も今季飛躍的向上し、得点力が大幅に上がった。
25田所は、まだまだ荒い部分はありますが、岡山史上最高のWBに成長した選手だと個人的に思う。
来季には、今季以上の成長に期待したい。
右WBに関しては、2沢口が、岡山の鉄人ぶりを発揮。
しかし、攻撃面で、決定機逸機が目立ちクロス精度が悪かった。
それでも守備面では、CBも出来るので、戦術的に欠かせない選手であった。
また、2沢口のライバルとして期待されていた34田中も期待通りの活躍が、出来なかった。
Jリーグを見わしてもWBという過酷なポジションを務めれる選手は、少ない。
そう考えると補強したいポイントではあるが、慎重にならざる得ない。
幸いSTである13石原やCFの38三村もWBに適性を見せている。
そう考えるとすぐには、探そうとせず、長い年月をかけてもここの人材を探すべきであると思う。
25田所と2沢口が、居ればそこそこやってくれる。
だが、右WBの2沢口に関しては、伸び悩んでいるので、余裕があれば、主力級の選手の獲得も検討すべきである。

5、DH総括

DH:8千明 聖典(B)、14仙石 廉(A)、29大屋 翼(E)


8千明と14仙石のパスセンスが、ずば抜けて高いと改めて痛感したシーズン。
この二人が、揃えば1試合を通じて、サイドチェンジ等、ピッチを広く使った攻撃が見る事ができた。
守備面でもこの二人の貢献度は、高かった。
課題であった得点能力も14仙石が向上しつつあり、8千明も攻撃意識も向上して来た。
攻守両面で、この二人の存在は、大きい。
29大屋も途中加入したが、守備が、軽く守備のウエイトが高い岡山で信頼を勝ち取れなかった。
また、36関戸、25田所、2沢口、18竹田、7キム・ミンキュンといった選手が、DHを務める事があったが、この二人の様な円滑なボール回しは、難しかった。
一方で、36関戸や7キム・ミンキュンは、攻撃的オプションとしてあったが、スタメンでの起用は、怪我や出場停止が、多かった。
そう言った意味では、手薄なポジションであり、夏場での補強は、理解出来た。
来季に向けて、大卒の即戦力を既に獲得しており、お目が高い。
一応このポジションは、多くの選手が出来てかつ色んなポジションに散っているので、そういった器用な選手を獲得して、36関戸や7キム・ミンキュンの様な起用方もある。
岡山のサッカーに適する事も多いので、良い選手が居れば、獲得しておきたい所。

6、CB総括

CB:3後藤 圭太(A)、4近藤 徹志(E)、5植田 龍仁朗(B)、18竹田 忠嗣(B)、22篠原
弘次郎(D)、30一柳
夢吾(D)

5植田、18竹田、3後藤の3選手の活躍は、素晴らしかった。
また、バックアップとして22篠原もネクスト昇格組として成長を見せた。
4近藤は、今季もチームにフィット出来なかった上に怪我した事で、厳しいシーズンとなった。
30一柳は、守備が、不安定で、攻撃では、チームのサッカーにマッチしておらず、浮き気味だった。
そういった事もあり、レンタルで松本に行く事になった。
総合的に見ても最初に上げた3人を中心に守備が、機能した。
3人とも本当に良く成長してくれた。
しかし、現状は、厳しく3バックに適性を見せている選手が、少ない。
特に真ん中の選手は、実質18竹田以上の適性を見せる選手が、不在で、最重要補強ポイントと言える。
そういった意味で、シーズン中盤辺りからだが、18竹田が、CBの真ん中をしてくれて助かった。
すぐにとは言わないが、上位を目指すのなら5植田、18竹田、3後藤以外のCBは、入れ替える事も検討すべきだろう。
補強ポイントではあるが、非常にテコ入れし辛い部分であり、どう整備していくのか注目したいポジションである。

7、GK総括

GK:1中林 洋次(A)、21真子 秀徳(E)


1中林が、フル出場の堂々たる活躍だった。
判断ミスが少なく、飛び出して、ファールするという事もほぼ無かった。
怪我も無くリーグで2番目に失点の少ない堅守を支えた。
一方で、フィード精度の悪く攻撃のリズムを崩していた。
その1本で、相手に渡るか見方に渡るかで、全然違うので、その辺り来季は、改善して欲しい。
対して21真子は、フィード精度が良く攻撃面でのは、大きな存在だった。
しかし、総合力で、及ばなかった。
それでもバックアップとしては、必要な選手であり、21真子が、居ると居ないとでは、全然違う。
そういった事を考慮すれば、補強の必要性は、ほぼ皆無で、現状維持に努めて欲しい。

8、まとめ

CF:10チアゴ(D)、19中野 裕太(D)、A20川又 堅碁(A)、35上條 宏晃(D)、38三村 真(D)

ST:7キム・ミンキュン(A)、9アンデルソン(E)、11桑田 慎一郎(D)、13石原 崇兆(C)、28岡崎 和也(E)、36関戸 健二(B)

LWB:17服部 公太(C)、25田所 諒(A)
RWB:2沢口 雅彦(B)、34田中 奏一(E)
DH:8千明 聖典(B)、14仙石
廉(A)、29大屋 翼(E)
CB:3後藤 圭太(A)、4近藤 徹志(E)、5植田 龍仁朗(B)、18竹田 忠嗣(B)、22篠原 弘次郎(D)、30一柳
夢吾(D)
GK:1中林 洋次(A)、21真子 秀徳(E)


シーズン通して見ると主力とバックアップが、はっきりしていたシーズンであったと感じました。
じっさい多くの試合に出場した選手の大半は、活躍しており、監督の選手起用は、ある程度評価出来る。
来季戦う上で、選手層を厚くする必要性を今季の選手評価ランク一覧から感じた。
一方で、そういった選手が、抜けると非常にダメージが大きい状況であり、今オフによっては、一気に順位が下がる可能性も孕んでいる。
この辺り、今季躍進の理由は、メンバーに大きな変化が、無かった事が言える。
その結果堅守に繋がり、終盤2得点出来た試合が、増えた要因だと思います。
来季に向けてAとB、Cの選手を極力慰留し、戦力を上乗せした状態で、来季を迎えたい。
そして、3点差以上の試合を増やし、引き分けを減らし、得失点差と勝ち点を伸ばしたい。

岡山から世界へ

To Be Continued

by 杉野 雅昭


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