2012:天皇杯:決勝:ガンバ大阪VS柏レイソル「勝負を分けた少しの差」

G大阪VS柏:0-1
得点者:23渡部 博文

1、G大阪情報

松波
正信監督

スタメン

9レアンドロ
14倉田 秋、7遠藤 保仁、10二川 孝広
17明神 智和、15今野
泰幸
4藤春 廣輝、13岩下 敬輔、5丹羽 大輝、21加地 亮
22武田 洋平

リザーブ

GK:29木村
敦志
DF:なし
MF:6横竹 繁、8佐々木 勇人、23武井 択也、25阿部 浩之、41家長
昭博
FW:11パウリーニョ

途中交代

14倉田 秋→41家長 昭博、10二川 孝広→8佐々木 勇人

 

2、柏情報

ネルシーニョ監督

スタメン

8澤
昌克
15ジョルジ・ワグネル、10レアンドロ・ドミンゲス、29水野 晃樹
7大谷 秀和、20茨田 陽生
22橋本 和、23渡部
博文、5増嶋 竜也、6那須 大亮
21菅野 孝憲:

リザーブ

GK:1桐畑 和繁
DF:26福井 諒司、27藤田
優人
MF:17安 英学、28栗澤 僚一、30山中 亮輔
FW:18田中 順也

途中交代

29水野 晃樹→18田中
順也、7大谷 秀和→28栗原 僚一

3、ゴールシーン

15ワグネルのCKから。
15ワグネルが、GKから離れていく様に曲げたボールは、5丹羽のマークを跳ねのけた23渡部が、合わせる。
ヘッドは、強烈で、GK22武田の頭を越えて決まってゴール。

精度の高さと動きの質、身長の高さの活きた迫力のあるCKからの得点だった。

4、評点

G大阪側

松波
正信監督:5.5

9レアンドロ :5.5
14倉田 秋:5.5、7遠藤 保仁:5.5、10二川 孝広:5.5
17明神
智和:5.0、15今野 泰幸:5.5
4藤春 廣輝:6.0、13岩下 敬輔:5.5、5丹羽 大輝:5.0、21加地 亮:5.0
22武田
洋平:6.0

途中交代

41家長 昭博:5.0、8佐々木
勇人:評価不可

柏側

ネルシーニョ監督:6.0

8澤
昌克:6.5
15ジョルジ・ワグネル:6.5、10レアンドロ・ドミンゲス:6.0、29水野 晃樹:5.5
7大谷 秀和:5.5、20茨田
陽生:6.0
22橋本 和:5.5、23渡部 博文:7.0、5増嶋 竜也:6.5、6那須 大亮:6.5
21菅野
孝憲:6.0

途中交代

18田中 順也:5.5、28栗原 僚一:評価不可

5、MOM

MOM:23渡部
博文

守っては、完封に貢献。
攻撃では、秀逸な動きからヘッドで合わせて強烈なヘッドを叩きこんで、決勝ゴールを決めた。

6.レビュー(戦評)

立ち上がりは、G大阪が、主導権を握っていたかなと思っています。
パスを回せていましたし、個人技で、突破出来る場面もありました。
サイドを上手く使えていたと思います。
4藤春や14倉田が、存在感を見せていました。
その中、オフサイドになりましたが、CKからゴールネットを揺らしていましたからね。

しかし、意外にも先制したのは、柏レイソル。
最初のCKから得点を柏が奪う。
やっぱり、柏の強さというのは、ここにあると思う。
10レアンドロ・ドミンゲスと15ワグネルのそれぞれ左足と右足にそれぞれの高精度のキッカーがいる。
そして、ガンバより高い身長。
これを最大限活かしての得点だった様に思う。
セットプレイで、得点出来るチームは、強い。

G大阪は、J2を戦う上で、この弱点をどう補っていくか。
そこをなんとかしないと失点も減らないだろう。
G大阪と言えどもリードしてからの柏の様に引いてカウンター狙いされるとなかなかゴールを奪えない。
この試合、G大阪は、スペースを突く動きが乏しく、個人技に頼る傾向があった。
なんども仕掛けて奪われるというのが、多かった。
昨季までのG大阪ならば、パスで崩すという事が出来ていたが、この試合に関しては、パスで崩そうとするも最後は、完全に個人技便りだった。
そういったG大阪の攻撃に対し、柏は、しっかり対応して、時間が経つにつれ、流れを掴んだ。
何度もカウンターを仕掛けていたし、追加点こそ奪えていなかったが、主導権は、柏にあっただろう。

逆に柏は、リードした後にしっかり追加点を奪えなかったのが、課題。
その辺りしっかりしていかないとACLとJ1を好成績を残すのは、難しいだろう。
そう考えると、柏まだまだ伸びるチームだと思う。

全体通して見れば、G大阪が、良い時間の内に先制出来なかったのが、全てではないだろうか。
正直なところ、最初のCKがオフサイドとなったG大阪に対して、最初のCKをしっかり決めた柏。
この試合に関して言えば、その差だけだった。
G大阪は、今野のDHが、嵌っており、守備力が飛躍的に高くなっており、もしかすると逆の展開になっていたかもしれない。
実際のそれだけの差だった。
元旦の試合らしい1点を争う好ゲームが見れて良かった。

7、満足度

4点(10点満点)

凄いプレイと言うのが、ちょっと少なかったかな。
10二川がペナルティエリア内で、個人技で、抜け出したシーンとか8澤の強烈ミドルとか多少見せ場があったぐらいか。
このカードで、期待された点の取り合いになると思っていただけに肩すかしをくらった気分である。
両チームとももっと出来るチームだと思うし、今度の対決では、より高いレベルのサッカーに期待したい。

Jリーグから世界へ

To Be Continued

by杉野雅昭


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