2015:JFL:後期9節:H:vsホンダロック「勝ち点1を辛うじて得るもホームの連勝ストップ」その2

2、レビュー

2-1:大きかった中断期間

調子の良かった次週の天皇杯を辛くもPK戦以降、勝利の無いネクスファジ。
この試合でも攻め手を見出させず、終始劣勢となった。
中断期間前の勢いはなく、どう攻めるのか。
そういった形を作れない状態が多かった。
一方で、裏へのボールで失点する形に近い形があったものの上手く対処し、守った事で立ち上がりの失点する病気は克服できた様である。

2-2:守備時と攻撃時で布陣を変えるロック

岡山ネクストの特徴は、前線にFW3人を残し、ボールを奪ったら縦へに速いパスを入れて、攻めるというサッカーである。
しかし、この日のロックは攻める時は4-3-3(4-3-1-2)、守る時は4-4-2に切り替える。
鍵となる27吉村 康平。
この選手が攻める時は前線の真ん中に上がる。
ボールをロストするとすぐ後ろに下がり、中央を固める。
攻めるネクストが時間をかければ、4人が横になるスペースを消す。
この形にネクストは弱さを見せており、4-4-2のフォーメーションのスペースを消すシステムの徳島に大敗を喫した。
この試合でも同様になかなか攻めの形ができなかった。

2-3:サイドに活路を求めるネクスト

中央になかなかパスを通す事が出来ないので、サイドからの崩しを狙う事が多かった。
しかし、中が厚くなかなか通す事が出来なかった。
必然的にサイドのスペースを突く攻撃に移る。
パス交換からサイドのスペースへ15小林 秀征が、飛び込んでクロスというシーンを何度か作っていた。
14千布 一輝も視野の広さを活かしたポジショニングで、そこに絡んでいたが、中の迫力不足というのもあってなかなか決定機は作れなかった。

2-4:心配される15小林 秀征の状態

スペースへ飛び込んでシュートというシーンで、ミートしなかった上に足を痛めてしまった。
戦術15小林 秀征と言えるサッカーでもあり、長期離脱となれば、残留争いが厳しいものになってしまう。
しかし、怪我をしたシーンは、なかなか決定機を作れない中、ゴール前まで走って、後少しというシーンであったので、今後に繋げていきたい。

2-5:終始攻めていたロック

最後までロックペースで試合が進んでいた。
しかし、運動量が落ちて間延びしてきて、そこをカウンターで、ネクストが突くというシーンが、何度かあった。
15小林 秀征が、その中心に居ただけに痛く、ロックとしては、勝利に近づいていたが、ゴール前でのシュート精度を欠き、得点が奪えなかった。
ネクストは、正直勝ち点1でも御の字という内容の試合であった。

2-6:15小林 秀征負傷交代と疲労した選手との交代後のネクスト

11西林 直輝が、WBで、スピードを活かして攻めていたが、決定機演出とまでは至らなかった。
運動量や精度の部分での粗さは否定できず、今後更なるスキルアップは、必要不可欠。
期待された31權 路案(クォン・ロアン)もプレーが荒く、連携に課題があり、持ち味を出し切れなかった。
今後出場機会が増えてくる中で、見極めていきたい。
4板野 圭竜は、CBながら滑らかなドリブルを見せており、途中出場でのFWの出場もチーム状況によっては、ありえそうである。

2-7:両者決めきれずスコアレスドロー

ロックとはしては、狙い通りのサッカーが出来ており、後は決めるだけに近い内容だったが、決めきれず勝ち点2を逃したと言えるだろう。
一方ネクストは、中央のスペースを消され、速い攻撃を仕掛けれなかった時にどういった形で攻めるのか。
ここに課題を残した。
サイド攻撃は、突破力や連携が物足りなく、中も十分な人数をかけれているとは言えず、迫力不足は否めなかった。
ポゼッションサッカーも的確なポジショニング、繋ぐ技術、連動したフリーランが、得点を奪えるまでは至っておらず、個人頼りになるシーンが多く、この課題クリアは、時間がかかりそうである。

その3に続く。

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