2015:J2:34節:H:vs大分トリニータ「1点の重み」その2
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杉野雅昭
2015年10月05日 23:59 visibility160
2、レビュー
2-1:残留争いか上位追走か
この試合は、岡山の今後の目標にも関係してくる大事な1戦であった。
大分としてみれば、ナビスコカップというJ1で戦っていないと獲得できないタイトルを手にした事がある伝統のあるクラブである。
そして、昨季は昇格争いに絡んだ通り、実力と実績の伴うチームであり、今季も昇格争いに絡んでくると思われたチームである。
対する岡山も前評判こそ悪かったものの幸先の良いスタートをきり、首位スタートだった。
しかし、接戦で先制点や勝ち越し点を奪えず、高齢化の進んでいたチームは、夏場に運動量が少なく、大失速した。
気が付ければ残留争いに巻き込まれていたが、涼しくなって来た事で、復調し5試合無敗で、この試合を迎えた。
そして、大分も2連勝で自動降格の最下位から脱出し、その勢いのまま敵地岡山に乗り込んできた。
2-2:中盤の考え方
この日の大分は、自陣を固めてボールを奪ったら素早く前に運び状況によっては、人数もかけて分厚い攻撃を仕掛けるというサッカーであった。
また、ドリブルが仕掛ける事が出来る場面まで行くまで、極力少ないタッチ数で前に運ぶというコンセプトを持って戦っていた。
縦に速かった事で、岡山は中盤でボールを奪いきれず、寄せから奪いに行くという場面を作れなかった。
その結果、ミドルシュートや裏へのスルーパスをいつもより多く通され事で、岡山がカウンターという場面は少なく、岡山の劣勢だった。
パスの成功率自体は少ないが、リスクが少ないので、岡山の好機は少なかった。
逆に岡山は、縦へのスピードはやはり遅く、バックパスが目立った。
パスをしっかり繋げていたが、大分としては、そこまで怖い場面はなかっただろう。
大分は、中盤の攻撃はパスを繋ぐというよりは、前に素早く運ぶための中継点の一つであり、積極的な攻撃の選択肢ではなかった。
守備は、ハイプレスというよりは、スペースを消して呼び込んで奪うというコンセプトを持って戦っていた。
一方岡山は、守備では、積極的にボールを奪ってカウンターを繋げるという守備スタイルを取っていた。
攻撃では、重要な中継地点であり、最終ラインとのパス交換が多かった。
2-3:両チームのサイドの意識の高さ
サイドでの攻守の攻防の中で、両チーム違ったアプローチでの意識の高さが際立った。
大分は、4-4-2システムの特徴であるバランスの良さを活かし、サイドチェンジを積極的に使い、岡山の守備のバランスを崩して、その隙を突く事で攻略を目指していた。
対する岡山は、パス交換でサイドを攻略しクロスまで行く。
そして、そのクロスも状況に応じて、逆サイドの選手まで使う事もある。
基本的には、一点突破を第一選択にしつつ、同サイドから力を入れて攻めながらもクロスは隙をある所を狙うというサイドの使い方だった。
その中で、存在感を見せたのは、25田所 諒。
残念ながら決定機を2度外すという場面があったものの逆サイドを攻めてる時にしっかり走るべきスペースまで走って、合わせる事が出来ていた。
2-4:テレビで明らかになった裏話のある劇的決勝ゴール:H:岡山:1-0:13久保 裕一(25田所 諒)
25田所 諒がスペースへ走り込むもボールを持っていた6竹田 忠嗣が逆を向いた。
気を抜いた25田所 諒に6竹田 忠嗣が意表を突いてパスを出す。
フリーで受けた25田所 諒は、柔らかい精度の高いクロスを13久保 裕一に合わせて、13久保 裕一がゴールに叩き込んで、終了間際の劇的決勝ゴール。
実は、後日のテレビで、25田所 諒は、自分の所にボールが来ないと自分で判断して気を抜いていた。
しかし、そこにパスが来て、力が抜けた状態でクロスを上げる事が出来た。
ちょっとした事ではあるが、こういった話を聞くと力みとプレッシャーのメンタル面というのは、サッカーに置いても大きな要素であると感じた。
2-5:ターンオーバーの効果
終了間際の得点という事で、京都戦でメンバーを温存した効果が出た。
33ダニエルを中心とした強固な守備を崩せないで居ただけに、最後まで走る事が出来たメンタルコンディションとフィジカルコンディション。
この双方の高さが、僅かに大分を上回った試合だった。
どちらが勝ってもおかしくないと言っても過言ではなく、難しいゲームだった。
大分の選手の一人一人の個の力というのは、一つ一つのプレーを見ても感じる事が出来た。
こういった相手にスタミナで僅かに上回った事で、勝利に繋がった。
2-1:残留争いか上位追走か
この試合は、岡山の今後の目標にも関係してくる大事な1戦であった。
大分としてみれば、ナビスコカップというJ1で戦っていないと獲得できないタイトルを手にした事がある伝統のあるクラブである。
そして、昨季は昇格争いに絡んだ通り、実力と実績の伴うチームであり、今季も昇格争いに絡んでくると思われたチームである。
対する岡山も前評判こそ悪かったものの幸先の良いスタートをきり、首位スタートだった。
しかし、接戦で先制点や勝ち越し点を奪えず、高齢化の進んでいたチームは、夏場に運動量が少なく、大失速した。
気が付ければ残留争いに巻き込まれていたが、涼しくなって来た事で、復調し5試合無敗で、この試合を迎えた。
そして、大分も2連勝で自動降格の最下位から脱出し、その勢いのまま敵地岡山に乗り込んできた。
2-2:中盤の考え方
この日の大分は、自陣を固めてボールを奪ったら素早く前に運び状況によっては、人数もかけて分厚い攻撃を仕掛けるというサッカーであった。
また、ドリブルが仕掛ける事が出来る場面まで行くまで、極力少ないタッチ数で前に運ぶというコンセプトを持って戦っていた。
縦に速かった事で、岡山は中盤でボールを奪いきれず、寄せから奪いに行くという場面を作れなかった。
その結果、ミドルシュートや裏へのスルーパスをいつもより多く通され事で、岡山がカウンターという場面は少なく、岡山の劣勢だった。
パスの成功率自体は少ないが、リスクが少ないので、岡山の好機は少なかった。
逆に岡山は、縦へのスピードはやはり遅く、バックパスが目立った。
パスをしっかり繋げていたが、大分としては、そこまで怖い場面はなかっただろう。
大分は、中盤の攻撃はパスを繋ぐというよりは、前に素早く運ぶための中継点の一つであり、積極的な攻撃の選択肢ではなかった。
守備は、ハイプレスというよりは、スペースを消して呼び込んで奪うというコンセプトを持って戦っていた。
一方岡山は、守備では、積極的にボールを奪ってカウンターを繋げるという守備スタイルを取っていた。
攻撃では、重要な中継地点であり、最終ラインとのパス交換が多かった。
2-3:両チームのサイドの意識の高さ
サイドでの攻守の攻防の中で、両チーム違ったアプローチでの意識の高さが際立った。
大分は、4-4-2システムの特徴であるバランスの良さを活かし、サイドチェンジを積極的に使い、岡山の守備のバランスを崩して、その隙を突く事で攻略を目指していた。
対する岡山は、パス交換でサイドを攻略しクロスまで行く。
そして、そのクロスも状況に応じて、逆サイドの選手まで使う事もある。
基本的には、一点突破を第一選択にしつつ、同サイドから力を入れて攻めながらもクロスは隙をある所を狙うというサイドの使い方だった。
その中で、存在感を見せたのは、25田所 諒。
残念ながら決定機を2度外すという場面があったものの逆サイドを攻めてる時にしっかり走るべきスペースまで走って、合わせる事が出来ていた。
2-4:テレビで明らかになった裏話のある劇的決勝ゴール:H:岡山:1-0:13久保 裕一(25田所 諒)
25田所 諒がスペースへ走り込むもボールを持っていた6竹田 忠嗣が逆を向いた。
気を抜いた25田所 諒に6竹田 忠嗣が意表を突いてパスを出す。
フリーで受けた25田所 諒は、柔らかい精度の高いクロスを13久保 裕一に合わせて、13久保 裕一がゴールに叩き込んで、終了間際の劇的決勝ゴール。
実は、後日のテレビで、25田所 諒は、自分の所にボールが来ないと自分で判断して気を抜いていた。
しかし、そこにパスが来て、力が抜けた状態でクロスを上げる事が出来た。
ちょっとした事ではあるが、こういった話を聞くと力みとプレッシャーのメンタル面というのは、サッカーに置いても大きな要素であると感じた。
2-5:ターンオーバーの効果
終了間際の得点という事で、京都戦でメンバーを温存した効果が出た。
33ダニエルを中心とした強固な守備を崩せないで居ただけに、最後まで走る事が出来たメンタルコンディションとフィジカルコンディション。
この双方の高さが、僅かに大分を上回った試合だった。
どちらが勝ってもおかしくないと言っても過言ではなく、難しいゲームだった。
大分の選手の一人一人の個の力というのは、一つ一つのプレーを見ても感じる事が出来た。
こういった相手にスタミナで僅かに上回った事で、勝利に繋がった。
その3に続く。
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