2015:J2:33節:A:vs京都サンガF.C.「勝負に出た引き分け」その2
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杉野雅昭
2015年10月06日 23:26 visibility70
2、レビュー
2-1:残留のライバルとの試合
残留のライバルと言っても開幕前の評価では、この順位の予想は、難しかっただろう。
さて、この試合最低限のメンバー変更に留めた京都に対して、半数近く選手を入れ替えて来た岡山。
とは言ってもスタメンでもおかしくない選手を多数並べた形となっており、決して京都を侮っているという事は無く、間違いなくベストメンバーであっただろう。
この部分に関しては、大いに反論がある方もおられるのは間違いない所ではあるが、中断期間後に関して言えば、気持ちをリフレッシュできたことで、采配に変化が見られるようになっており、整合性の兼ね備えた合理的起用に近くなってきている。
変化が見られたと言っても、チームの根幹となる部分は、開幕当初からぶれていなかったという事も述べておくべき所だろう。
福岡戦で、サッカー自体は、完成しており、細部の詰めの部分に入っており、ここからそれが間に合えば負け辛い良いチームになれる可能性も秘めている。
一方で、京都は、能力の高い選手が揃っているが、監督の人事などを見る限り、勝つための方程式の確立が出来ておらず、チームの方向性を探るシーズンが続いている。
J1、J2、J3。
どのカテゴリーでも前後のカテゴリーから降格及び昇格してきても差が少なくなってきており、明確な方向性をチームとして信念を貫けるのか。
これが、大事なポイントとなっている。
これを前提に考えた時、この試合に関する見方は変わったものとなった事だろう。
2-2:アグレッシブなサイド攻撃
26田中 奏一と15三村 真の仕掛けというのが、一つのポイントとなっている。
15三村 真には、30石櫃 洋祐と他の選手との二人で対応するというのが、徹底されていた。
流石にこうなると15三村 真のプレーは、必然的にバックパスが多くなってしまう。
しかし、その中でも機会を窺い交代するまで多くのクロスを入れるまで持っていき、存在感を放った。
守備でも持ち味のスピードを活かした対応で、粘り強さというのが光った。
一方で、26田中 奏一の切れ味鋭い仕掛けからの突破力が光る反面、判断ミスというのが目立った。
もう少し中の様子を見て、クロスを上げたり仕掛けたりしなければ、得点に繋げるのは難しいだろう。
実際にクロスが対応する選手に当たる事も多く、勿体ないプレーが目立った。
2-3:京都のコレクティブな守備
前半の京都は選手同士の距離が良かった。
囲い込んで奪いきるという理想の下、奪いきれなくてもミスを誘発して間接的にボール奪取する事が、京都は出来ていた。
選手同士の距離が近く、双方の選手のデュエルの部分が目立った。
しかし、選手同士の距離が近い分、岡山側だけではなく、京都にもずれる部分が多かった。
京都としては、奪って如何に良い形で攻撃に繋げるのか。
そういった課題を残しているチームである。
2-4:連携不足のDFライン
今季この組み合わせは初だった最終ライン。
35岩政 大樹の不用意なバックパスや3久木田 紳吾の吹き飛ばされ突破されるという不味い対応。
こういったものは実力などもあるが、連携による部分もあるだろう。
一方で、4近藤 徹志が、今季の出場機会少なかった中で、なかなかのパフォーマンスを見せていた。
これは、この試合の大きな収穫となっていた。
ポストバーに当たる危ない場面もあったが、35岩政 大樹を中心とした守備で、少なくないミスの中無失点に抑える事が出来た。
京都に助けられたという部分こそ否定できないが、思い切った采配で、6竹田 忠嗣と39篠原 弘次郎を休ませることに成功した。
2-5:ゴールを決めていれば狙い通り
26田中 奏一の裏へのスルーパスに抜け出した19片山 瑛一のシュートというのが、この試合の最大の決定機だった。
解説者曰く、思い切って強いシュートを打ってほしかったとの事。
確かに手の先で触れていたので、もう少し球足の速いシュートなら決まっていただろう。
その直後の混戦のプレーもゴールの目の前に居た13久保 裕一の下に浮き球のボールが来るという絶好の好機が続いた。
しかし、この好機での13久保 裕一の叩きつけるヘッドは、偶然京都の選手の足に当たってしまいクリアされてしまった。
どちらも決まってもおかしくないシーンであり、非常に悔やまれるシーンだった。
それでも京都にもポストバーに当たる決定機があっただけに双方ともに悔しい引き分けであったと言える。
2-6:運も味方に
審判のジャッチやポストバーに助けられるという運も味方にしたことで、引き分けに持ち込むが出来た。
最後の31大黒 将志が倒されたシーンも本来ならファールになってもおかしくなかったが、流された。
そこで、抜けられていれば、危なかった。
この他のシーンでも危ない場面は再三あり、1中林 洋次のファインセーブや京都選手のシュートミスや判断ミス。
お世辞にも守備が良かったと言えない内容であった。
しかし、結果こそ全てであり、双方ともに勝負を決める決定打に欠けた事からも実力不足であった事を謙虚に受け止めて、次に繋げていくしかない。
2-1:残留のライバルとの試合
残留のライバルと言っても開幕前の評価では、この順位の予想は、難しかっただろう。
さて、この試合最低限のメンバー変更に留めた京都に対して、半数近く選手を入れ替えて来た岡山。
とは言ってもスタメンでもおかしくない選手を多数並べた形となっており、決して京都を侮っているという事は無く、間違いなくベストメンバーであっただろう。
この部分に関しては、大いに反論がある方もおられるのは間違いない所ではあるが、中断期間後に関して言えば、気持ちをリフレッシュできたことで、采配に変化が見られるようになっており、整合性の兼ね備えた合理的起用に近くなってきている。
変化が見られたと言っても、チームの根幹となる部分は、開幕当初からぶれていなかったという事も述べておくべき所だろう。
福岡戦で、サッカー自体は、完成しており、細部の詰めの部分に入っており、ここからそれが間に合えば負け辛い良いチームになれる可能性も秘めている。
一方で、京都は、能力の高い選手が揃っているが、監督の人事などを見る限り、勝つための方程式の確立が出来ておらず、チームの方向性を探るシーズンが続いている。
J1、J2、J3。
どのカテゴリーでも前後のカテゴリーから降格及び昇格してきても差が少なくなってきており、明確な方向性をチームとして信念を貫けるのか。
これが、大事なポイントとなっている。
これを前提に考えた時、この試合に関する見方は変わったものとなった事だろう。
2-2:アグレッシブなサイド攻撃
26田中 奏一と15三村 真の仕掛けというのが、一つのポイントとなっている。
15三村 真には、30石櫃 洋祐と他の選手との二人で対応するというのが、徹底されていた。
流石にこうなると15三村 真のプレーは、必然的にバックパスが多くなってしまう。
しかし、その中でも機会を窺い交代するまで多くのクロスを入れるまで持っていき、存在感を放った。
守備でも持ち味のスピードを活かした対応で、粘り強さというのが光った。
一方で、26田中 奏一の切れ味鋭い仕掛けからの突破力が光る反面、判断ミスというのが目立った。
もう少し中の様子を見て、クロスを上げたり仕掛けたりしなければ、得点に繋げるのは難しいだろう。
実際にクロスが対応する選手に当たる事も多く、勿体ないプレーが目立った。
2-3:京都のコレクティブな守備
前半の京都は選手同士の距離が良かった。
囲い込んで奪いきるという理想の下、奪いきれなくてもミスを誘発して間接的にボール奪取する事が、京都は出来ていた。
選手同士の距離が近く、双方の選手のデュエルの部分が目立った。
しかし、選手同士の距離が近い分、岡山側だけではなく、京都にもずれる部分が多かった。
京都としては、奪って如何に良い形で攻撃に繋げるのか。
そういった課題を残しているチームである。
2-4:連携不足のDFライン
今季この組み合わせは初だった最終ライン。
35岩政 大樹の不用意なバックパスや3久木田 紳吾の吹き飛ばされ突破されるという不味い対応。
こういったものは実力などもあるが、連携による部分もあるだろう。
一方で、4近藤 徹志が、今季の出場機会少なかった中で、なかなかのパフォーマンスを見せていた。
これは、この試合の大きな収穫となっていた。
ポストバーに当たる危ない場面もあったが、35岩政 大樹を中心とした守備で、少なくないミスの中無失点に抑える事が出来た。
京都に助けられたという部分こそ否定できないが、思い切った采配で、6竹田 忠嗣と39篠原 弘次郎を休ませることに成功した。
2-5:ゴールを決めていれば狙い通り
26田中 奏一の裏へのスルーパスに抜け出した19片山 瑛一のシュートというのが、この試合の最大の決定機だった。
解説者曰く、思い切って強いシュートを打ってほしかったとの事。
確かに手の先で触れていたので、もう少し球足の速いシュートなら決まっていただろう。
その直後の混戦のプレーもゴールの目の前に居た13久保 裕一の下に浮き球のボールが来るという絶好の好機が続いた。
しかし、この好機での13久保 裕一の叩きつけるヘッドは、偶然京都の選手の足に当たってしまいクリアされてしまった。
どちらも決まってもおかしくないシーンであり、非常に悔やまれるシーンだった。
それでも京都にもポストバーに当たる決定機があっただけに双方ともに悔しい引き分けであったと言える。
2-6:運も味方に
審判のジャッチやポストバーに助けられるという運も味方にしたことで、引き分けに持ち込むが出来た。
最後の31大黒 将志が倒されたシーンも本来ならファールになってもおかしくなかったが、流された。
そこで、抜けられていれば、危なかった。
この他のシーンでも危ない場面は再三あり、1中林 洋次のファインセーブや京都選手のシュートミスや判断ミス。
お世辞にも守備が良かったと言えない内容であった。
しかし、結果こそ全てであり、双方ともに勝負を決める決定打に欠けた事からも実力不足であった事を謙虚に受け止めて、次に繋げていくしかない。
その3に続く。
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