2013:J2:3節:A:東京ヴェルディVSファジアーノ岡山「3試合無敗だが、勝てない」
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杉野雅昭
2013年03月17日 22:15 visibility141
東京V VS 岡山:1-1
得点者:9荒田 智之(岡山)、6福井 諒司(東京V)
観客数:3951人
主審:井上 知大
副審:蒲澤 淳一、金井
清一
1、岡山情報
監督
影山 雅永
スタメン
9荒田 智之
11桑田 慎一郎、8石原 崇兆
25田所
諒、10千明 聖典、35島田 譲、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、6竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:8仙石
廉、26田中 奏一、17鈴木 崇文
FW:14押谷 祐樹、20上條 宏晃
途中交代
11桑田 慎一郎→14押谷 祐樹、8石原 崇兆→17鈴木 崇文、35島田
譲→20上條 宏晃
2、東京V情報(評点含む)
監督
三浦 泰年
スタメン
44高原 直泰:6.5
16飯尾 一慶:5.5、10安田
晃大:5.0、11西 紀寛:6.0
14鈴木 惇:5.5、8中後 雅喜:6.5
6福井 諒司:7.0、3刀根 亮輔:5.5、5金
鐘必(キム・ジョンピル):5.5、35関 光博:5.5
1佐藤 勇也:8.0
リザーブ
GK:31キローラン 菜入
DF:2石神 直哉
MF:7中島
翔哉、15小池 純輝、33杉本 竜士
FW:9南 秀仁、17常盤 聡
途中交代
10安田 晃大→17常盤 聡5.5:、16飯尾 一慶 →9南
秀仁:5.5、14鈴木 惇→33杉本 竜士:評価不可
3、戦評
岡山のプレスに嵌った東京Vが苦しむ。
決定機を多く作った岡山だったが、東京VのGK1佐藤
勇也が、ファインセーブで、何度も防いだ。
そういったシーンで、岡山の選手が決めていれば、大量得点で、岡山が勝利出来ていた。
後半に入ると風上に立った事に加えて三浦
泰年監督の激があったのか東京Vが持ち直す。
岡山は、なんとかFKから先制するも疲れと選手交代によりペースダウンすると引き気味になりカウンターが、減った。
すると、一瞬の隙を突いてFKから東京Vが、同点ゴールを決める。
終了間際にも東京Vは、決定機があったが、決め切れず1対1のドローに終わった。
4、得点シーン
岡山:1得点目:9荒田 智之
8石原が得た35島田
譲のFKから。
ファーかつ後方から走り込んで、マークを振り切った9荒田 智之が合わせてヘッドで、ゴール。
尚、9荒田
智之についていたマークは、岡山の選手が、進路を塞ぎ共に倒れている。
その結果9荒田 智之が、フリーとなった。
9荒田
智之のストライカーらしい動きからフリーとなってしっかり決めた辺りは、流石といったところか。
東京V:1得点目:6福井 諒司
44高原 直泰の得た8中後
雅喜?のFKから。
44高原 直泰が、FKのボールをヘッドで、中央に折り返して6福井 諒司がヘッドで、合わせる。
3後藤
圭太が、ゴールライン際にポジションを取っていたが、反応出来ず決まる。
ゴールに吸い込まれるボールを見送った3後藤の仕草が、印象的。
ゾーンディフェンスの弱点を突かれた失点。
良い所に折り返されるとこういった結果になる可能性は高く、岡山からすれば反省しようがゾーンディフェンスである限りこういった失点は、するだろう。
ただ、一度外れた時の対応も経験を積む中で、改善していく事が可能であり必要。
5、評点
A:岡山側
監督
影山
雅永:6.0:スタメン起用は当たったが、交代で、流れを掴めなかった。
スタメン
GK:1中林
洋次:5.5:ミスこそ無かったが、ファインセーブもなく、1失点喫した。
CB:5植田
龍仁朗:5.5:ロングパスを出す上で、もう少しはっきりかつ丁寧なパスを配給して欲しい。
CB:6竹田
忠嗣:6.5:鋭い読みで、インターセプトから攻撃参加というシーンを何度か作った。
CB:3後藤
圭太:6.5:空中戦及びインターセプトで、持ち味発揮。
DH:10千明 聖典:6.0:攻守共に前に前にという意識を感じた。
DH:35島田
譲:6.5:縦に速い展開力を見せたが、プレスに来た選手にパスが当たり奪わたのは、課題。
WB:25田所
諒:6.0:攻守での運動量が光った。
WB:2沢口 雅彦:6.5:守備での1対1の強さが、活きた。
ST:8石原
崇兆:6.5:決定機に顔こそ出したが、決め切れなかった。
ST:11桑田 慎一郎:5.5:球離れが良かった。
CF:9荒田
智之:7.0:脅威的な運動量と動きが良く、ゴールという結果も残した。
途中交代
14押谷 祐樹:5.5:決定機で、シュートまで行けず。
17鈴木
崇文:5.5:あまりボールに触れず。
20上條 宏晃:評価不可
H:東京V側
「2、東京V情報」にあります。
審判
主審:井上
知大:6.5:ストレス少なく観戦出来たが、選手の抗議を受ける場面もあった。
副審:蒲澤 淳一、金井
清一:6.0:大きな誤審なく、巧く裁いた。
6、MOM&MIP
MOM:1佐藤 勇也(東京V)
再三のピンチで、スーパーセーブを連発。
1佐藤
勇也の働きが無ければ、ワンサイドゲームになっていた。
1点を争う好ゲームにしたという意味では、MOMに相応しい。
MIP:9荒田
智之(岡山)
何度も前線からプレス。
そして、何度も裏を狙う動き。
なんといってもゴールという結果。
攻守の内容とゴールと言う結果を残したという意味では、岡山で最も印象に残った。
7、レビュー(H:東京V側)
動きの少ない足下で、個人技を最大限に活かすサッカー。
その分岡山の動きの多さに苦しんだ。
それでも随所で、ボール奪取能力に優れる10千明
聖典の又を通すパスを含め技術を見せた。
ただ、年々主力選手が、変わる事もあり蓄積されたものは、まだまだ足りない。
三浦
泰年監督が、就任一年目という事もあって、これからだろう。
この試合で、怪我より復帰したベテラン11西
紀寛が、前線で、起点となれたのは、大きい。
同じくベテランの44高原
直泰もアシストいう結果を残した。
名門復活に向けて、強い東京Vをどこまで前面に出せるか。
そのためには、ベテラン選手と将来性のある若い選手をどれだけ活かせるかがポイントになりそうである。
8、レビュー(A:岡山側)
8-1、Jリーグ初出場ルーキー35島田
譲に関して
正直何が凄いって縦への速さです。
8千明 聖典と7仙石
廉と比べてゴールに逆算されたパスが多いという点が、最大の特徴です。
サイドチェンジを織り交ぜつつ、隙があれば、速い楔型パスや裏へのロングパス。
また、高い位置に上がってスルーパス。
FK精度も高いものがありますし、アシストという結果を残せそうという感じです。
積極的にミドルシュートを狙おうというシーンはあったもののフリーで、打てなかった。
チームとして嵌っていたというのもありますが、インターセプトやスライディングタックルでのボール奪取能力にも優れてますね。
さらに球離れも良く7仙石
廉や10千明 聖典と比べても違和感なく、上手くフィットしてました。
これは、7仙石
廉は、レギュラーを奪われてしまっても已む無しです。
それぐらい出来が良かったです。
彼の左足の精度は、かなり高くパンチ力もあり、緩急のパスを両方出せる10千明
聖典と7仙石 廉以上のレジスタかと思います。
これからの活躍が、楽しみな選手です。
8-2、9荒田
智之の凄さ
何が、凄いってやっぱりあの運動量。
何回裏へ飛び出せるのか。
しかもトップスピードで、あれだけ出れるのだから凄い。
それに加えて守備もさぼらないと来た。
岡山のサッカースタイルにあった良い選手かと思います。
信頼を勝ち得ている両WBを考えてもやっぱい岡山の中で、重要なワードとなるのが、運動量。
あれだけ運動量の少なかった10千明
聖典ですら今季は、飛ばして良く攻守に走ってます。
チアゴが、抜けてより運動量という部分が、凄さが際立っていますね。
17鈴木 崇文や14押谷
祐樹が、どれだけ高い技術が、あってもリザーブなのは、その辺りにあります。
9荒田
智之を完全移籍で、獲得したフロントは、本当に素晴らしい。
このペースで、行けば十分川又 堅碁超えを可能かと。
8-3、フリーランが天敵、地蔵が好物
この試合で、分かった事。
動かない相手で、4バックの相手は、大好物。
見事にパスカットしてましたね。
プレスで、パスコース限定し、そのコースに出たのをインターセプト。
この形で、何度もカウンターを仕掛けた事か。
しかも東京Vは、帰陣が遅い。
開幕2戦で、対戦したチームは、速かったですが、東京Vは、遅かった。
その分、決定機に繋がり易い。
間延びもしてますし、余裕を持ってパスを出す事ができました。
逆に積極的なフリーランが、出来るチームの場合は、プレスが、空ぶる事が多い訳ですけどね。
そういった攻守の切り替えが速く、運動量のあるチームには、攻守で、どう崩すかというのが、まだ確立してないので、この試合の内容の様な試合を次の試合で、簡単に出来るととても思えないです。
その辺りどうしていくのか今後の岡山を観戦する上でのポイントになると思いますので、そういった事を考えれながら観ると面白いかもしれないですね。
8-4、11桑田 慎一郎に関して
前半あれだけ押し込んでいたのに関わらず、11桑田
慎一郎のプレイは、目立ったものがありませんでした。
確かにパスを繋ぐという意味では、そういった意図を感じましたが、まだまだ満足のいくものではありませんでした。
シュート意識というのは、昨季に比べて流石に高くなっている様です。
裏を狙う動きというのは、何度か見えましたが、9荒田
智之が、シャドーに入った時と比べて少ない。
ただ、スペースに走るだけでは、ボールが、来ないという事です。
勿体ない様に見えても出せない所へ走っている訳です。
個人的にそこは、難しいだろうというシーンが、何度かありました。
11桑田
慎一郎が、活躍するためには、そういったボールを貰う動きというのは、課題かと思います。
その辺りが、昨季あれだけ試合に出たのにフィットしなかった理由かと思います。
そういった工夫をして、そういったスペースを狙う動きに磨きをかけて欲しい。
8-5、4バックかつ攻めてくれる相手には、2沢口 雅彦と25田所
諒
3バックの様な同じシステムのチーム相手だと個の力が、鍵を握るので、やはり個人技とスピードに優れる選手を起用すべき。
逆にこの試合の様に4バックで、ギャップやスペースを突く構図になる試合の場合は、そこに走り込む必要があるので、運動量を重視すべきかと思います。
だから3バック相手なら左WB8石原
崇兆、右WB26田中 奏一とかも面白いかと思います。
まぁ、流石に守備が、心配という場合には、どちらかに25田所 諒か2沢口
雅彦を起用すべきかと思います。
こうするだけで、大分攻撃が、活性化するのではないかと思います。
この辺りも改善出来るようになれば、流石影山
雅永監督となるわけだけれども現状は、出来てない。
8-6、動く影山
雅永監督
積極的なスタメンの変更。
やはり、こうやって動けるのは、実はTMで、色々なパターンを試しているから。
レギュラーとサブを分けているとなかなかそういった事は、出来ない。
影山態勢3年目だが、まだまだ進化そして、変化していく。
それを可能にする選手層も厚くなっていると言えるのも大きなポイント。
さらに怪我人が、少ない。
個人的には、次は、41幡野
貴紀を試して欲しい。
そこまで、出来ると凄いけど、どうか。
9、次節希望スタメン&リザーブ
監督
影山 雅永
スタメン
9荒田 智之
8石原 崇兆、41幡野 貴紀
25田所
諒、10千明 聖典、35島田 譲、2沢口 雅彦
5植田 龍仁朗、6竹田 忠嗣、3後藤 圭太
1中林 洋次
リザーブ
GK:21真子 秀徳
DF:4近藤 徹志
MF:7仙石
廉、26田中 奏一、17鈴木 崇文
FW:14押谷 祐樹、20上條 宏晃
11桑田
慎一郎のパフォーマンスも満足のいくものでなかった。
試合毎に変えているのだから次こそは、41幡野 貴紀を起用して欲しい。
また、35島田
譲は、良いパフォーマンスを見せたので、次もスタメンで、起用して欲しい。
17鈴木 崇文及び14押谷
祐樹は、チームに馴染むまで、リザーブは、仕方ない所。
しかし、14押谷
祐樹とかは、開幕前のTMで、結果を残していたので、結果が出ないのが不思議ですね。
10、満足度
6点(10点満点)
前半は、面白かったが、後半ペースダウン。
また、前半の決定機で、8石原
崇兆や9荒田
智之が、決めていればという試合だった。
そこを決めて大量得点ならよりすっきりとした快心の出来だったに違いないだけに惜しい試合だった。
次の試合こそは、今季初勝利を!!
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
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