2016:J2:1節:A:vsレノファ山口「対維新(一心)パスサッカーと岡山の星」その2
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杉野雅昭
2016年03月04日 23:47 visibility300
2、戦評
J2昇格元年の山口のホームに乗り込んだ岡山。
J2の開幕の試合でもあり、プライオブ中四国の開幕でもある。
山口は、魅力的なパスワークからの魅力的な攻撃で、J2昇格を決めたチーム。
実際に昨季堅守を誇った岡山から山口が、9岸田 和人がゴール前で仕掛けると倒れながら横のフリーの8島屋 八徳へとパスを出し、GK1中林 洋次のバランスを崩した所を流し込む様なシュートで、1中林 洋次の横を超えて行き、電光石火の先制点で試合が進む。
序盤こそ岡山は、山口のパスワークに苦しんだものの徐々に岡山が主導権を握るようになる。
しかし、攻撃の鋭さは山口に分があり、流れからの良い形を何度も作っていた。
岡山もゴール前に圧力を強めたが、山口の粘り強い守備の前に前半は、1-0で、折り返す。
後半もメンバー変更なく、岡山がボールを持って主体的に攻めて獲得した7伊藤 大介のFKは、GK1一森 純のファインセーブで防がれるも、その直後の流れでCKを獲得。
その17島田 譲のCKは、一度はクリアされるもののセカンドボールを10矢島 慎也が、ダイレクトボレーシュート。
抑えの効かした素晴らしいシュートが左隅に突き刺さって岡山同点。
その後は、両チーム勝ちに行き、決定機を何度か作るも決めきれず、ドローに終わった。
3、試合評
チーム評
A:岡山
J2とJ3の違いとしてフィジカルコンタクト。
そういったデュエルにおいて、岡山は、山口を圧倒していた。
しかしながらそれが、この試合では災いして、決定機逸機に繋がっていた。
具体的には、高い位置からのボール奪取から7伊藤 大介がシュートを選択し、シュートブロックされてしまったシーン。
横にフリーで待っていた24赤嶺 真吾にスルーパスを出せれて居れば、より決定機になっていた。
もう一つは試合終了間際の決定機であったカウンターからの14押谷 祐樹ゾーンからシュートに行こうとしたしたシーン。
これには関しては、これでも良かったが、近くに24赤嶺 真吾が居たので、そこを使って揺さぶっても面白かった。
これが山口であれば、そこを使っていただろう。
特に7伊藤 大介で挙げたシーンは、まさに8島屋 八徳の先制ゴールと似たシーンであった。
クラブスタイルというのもあるが、こういった所を確実に使える様になればより、得点を取れる確率は高くなるが、個で打開出来るシーンも多く、そうし辛い内容で有った事も事実である。
また、開幕戦という事もあるが、両サイドがあまり機能していなかった。
19片山 瑛一と6竹田 忠嗣のサイドは、好守での組織的な連携に課題。
厚み有るの攻撃の連携及び、攻めた時の隙を埋める守備的連携は、あまり良くなかった。
同様に26田中 奏一と2沢口 雅彦の連携もまだまだ厳しいレベルにある。
これが関連して、最終ラインの隙という名のスペースから山口に攻撃の糸口を与えてしまった。
この辺り上がる時の判断やスペースを埋める時の判断、スペースを与えてしまう事が問題では無く、そのリスクをどう小さくし、逆にそのメリットに繋げるかが大事である。
ただ、総じて、攻守ともにアグレッシブなプレーも多く、主導権を握る時間帯も長かった。
J2昇格元年の山口が、攻撃的なチームという事もあるかもしれないが、シュート数も多かった。
チームとしての攻める意識というのは、昨季に比べて高く見えたのも確かであり、引き分けという昨季多かった結果ではあるが、内容的には非常にポジティブなものであり、次戦の千葉戦が楽しみである。
H:山口
昇格一年目ながらチームとしての独自の戦い方が確立されている。
DFを無効にする「3Dパスサッカー」である。
素早いパスワークというのは良くあるが、山口のパスサッカーは、ゴール前でのループスルーパスが多い点にある。
パスの受け手である選手の裏への動き対して、パスの出し手はその間に立つDFの選手を超えて行くパスを多く出していた。
スルーパスを中心にそういった浮き球のパスを多用する事で、ボールを奪うのは難しく守り辛いのが3Dパスサッカーの特徴である。
また、この試合に関しては、岡山の裏への攻撃に対して、しっかりカバーリングする事で、ゴール前でのフリーという状況を作らせなかった。
これは、普段からそういったパスが多く、練習で出ている事も関係あるだろう。
しかし、残念ながらミスが絡んで、ゴール前で危ないシーンを作られてしまう辺り、90分間通して、速いパスサッカーをミスを少なく如何に回すのか。
ロングパスがスルーパスとして狙える機会で無いとあまり出されないので、前線に繋ぐ段階でのビルトアップする時に受けるプレスへの対処には、改善点がある。
また、特殊なパスサッカーという事を考えても新加入の選手を起用し辛い側面もある。
時間をかけて、戦術浸透する必要があり、メンバーの固定化に繋がる。
この問題に関しては、下部組織の重要であり、広島の様な組織の確立が急がれるが、こればかりは非常に時間がかかるので、一筋縄ではいかない難しい問題である。
山口のスタイルは、それだけ魅力的なサッカーであり、今後も継続して行き、進化させていって欲しい。
J2昇格元年の山口のホームに乗り込んだ岡山。
J2の開幕の試合でもあり、プライオブ中四国の開幕でもある。
山口は、魅力的なパスワークからの魅力的な攻撃で、J2昇格を決めたチーム。
実際に昨季堅守を誇った岡山から山口が、9岸田 和人がゴール前で仕掛けると倒れながら横のフリーの8島屋 八徳へとパスを出し、GK1中林 洋次のバランスを崩した所を流し込む様なシュートで、1中林 洋次の横を超えて行き、電光石火の先制点で試合が進む。
序盤こそ岡山は、山口のパスワークに苦しんだものの徐々に岡山が主導権を握るようになる。
しかし、攻撃の鋭さは山口に分があり、流れからの良い形を何度も作っていた。
岡山もゴール前に圧力を強めたが、山口の粘り強い守備の前に前半は、1-0で、折り返す。
後半もメンバー変更なく、岡山がボールを持って主体的に攻めて獲得した7伊藤 大介のFKは、GK1一森 純のファインセーブで防がれるも、その直後の流れでCKを獲得。
その17島田 譲のCKは、一度はクリアされるもののセカンドボールを10矢島 慎也が、ダイレクトボレーシュート。
抑えの効かした素晴らしいシュートが左隅に突き刺さって岡山同点。
その後は、両チーム勝ちに行き、決定機を何度か作るも決めきれず、ドローに終わった。
3、試合評
チーム評
A:岡山
J2とJ3の違いとしてフィジカルコンタクト。
そういったデュエルにおいて、岡山は、山口を圧倒していた。
しかしながらそれが、この試合では災いして、決定機逸機に繋がっていた。
具体的には、高い位置からのボール奪取から7伊藤 大介がシュートを選択し、シュートブロックされてしまったシーン。
横にフリーで待っていた24赤嶺 真吾にスルーパスを出せれて居れば、より決定機になっていた。
もう一つは試合終了間際の決定機であったカウンターからの14押谷 祐樹ゾーンからシュートに行こうとしたしたシーン。
これには関しては、これでも良かったが、近くに24赤嶺 真吾が居たので、そこを使って揺さぶっても面白かった。
これが山口であれば、そこを使っていただろう。
特に7伊藤 大介で挙げたシーンは、まさに8島屋 八徳の先制ゴールと似たシーンであった。
クラブスタイルというのもあるが、こういった所を確実に使える様になればより、得点を取れる確率は高くなるが、個で打開出来るシーンも多く、そうし辛い内容で有った事も事実である。
また、開幕戦という事もあるが、両サイドがあまり機能していなかった。
19片山 瑛一と6竹田 忠嗣のサイドは、好守での組織的な連携に課題。
厚み有るの攻撃の連携及び、攻めた時の隙を埋める守備的連携は、あまり良くなかった。
同様に26田中 奏一と2沢口 雅彦の連携もまだまだ厳しいレベルにある。
これが関連して、最終ラインの隙という名のスペースから山口に攻撃の糸口を与えてしまった。
この辺り上がる時の判断やスペースを埋める時の判断、スペースを与えてしまう事が問題では無く、そのリスクをどう小さくし、逆にそのメリットに繋げるかが大事である。
ただ、総じて、攻守ともにアグレッシブなプレーも多く、主導権を握る時間帯も長かった。
J2昇格元年の山口が、攻撃的なチームという事もあるかもしれないが、シュート数も多かった。
チームとしての攻める意識というのは、昨季に比べて高く見えたのも確かであり、引き分けという昨季多かった結果ではあるが、内容的には非常にポジティブなものであり、次戦の千葉戦が楽しみである。
H:山口
昇格一年目ながらチームとしての独自の戦い方が確立されている。
DFを無効にする「3Dパスサッカー」である。
素早いパスワークというのは良くあるが、山口のパスサッカーは、ゴール前でのループスルーパスが多い点にある。
パスの受け手である選手の裏への動き対して、パスの出し手はその間に立つDFの選手を超えて行くパスを多く出していた。
スルーパスを中心にそういった浮き球のパスを多用する事で、ボールを奪うのは難しく守り辛いのが3Dパスサッカーの特徴である。
また、この試合に関しては、岡山の裏への攻撃に対して、しっかりカバーリングする事で、ゴール前でのフリーという状況を作らせなかった。
これは、普段からそういったパスが多く、練習で出ている事も関係あるだろう。
しかし、残念ながらミスが絡んで、ゴール前で危ないシーンを作られてしまう辺り、90分間通して、速いパスサッカーをミスを少なく如何に回すのか。
ロングパスがスルーパスとして狙える機会で無いとあまり出されないので、前線に繋ぐ段階でのビルトアップする時に受けるプレスへの対処には、改善点がある。
また、特殊なパスサッカーという事を考えても新加入の選手を起用し辛い側面もある。
時間をかけて、戦術浸透する必要があり、メンバーの固定化に繋がる。
この問題に関しては、下部組織の重要であり、広島の様な組織の確立が急がれるが、こればかりは非常に時間がかかるので、一筋縄ではいかない難しい問題である。
山口のスタイルは、それだけ魅力的なサッカーであり、今後も継続して行き、進化させていって欲しい。
その3に続く。
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