2016:A代表:アジア2次予選:H:vsアフガニスタン「4-4-2ダイヤモンド型への挑戦」その2

3、試合評

攻撃:C

組んだことが少ないメンバー及び新システムという事もあり、機能させるまで時間がかかった。
15金崎 夢生に多くあった決定機を決めていれば、もっとはつらつとしたアグレッシブなサッカーを展開出来たかもしれないが、GK1オバイス・アジジのファインセーブなどもあり、なかなか得点を奪えなかった。
15金崎 夢生に関してだけ言えば、チームの中で非常に機能していた。
18ハーフナー・マイクの高さというのも得点に繋がり、一定の成果はあったと言える。
一方で、7柏木 陽介や8原口 元気の二人は、なかなか思うようにボールに絡めなかった。
10香川 真司もコンディションはそこまで良くないようだ。
14小林 悠と18ハーフナー・マイクの連携もあまり良くなく、最後の所での連動性に欠けた。
色々な組み合わせやシステムを模索する中で、如何に機能させるか。
チームに多様性をもたらす中で、戦術的な幅を持たせて、柔軟性というのを生み出し、より高い攻撃を展開出来るチームを目指す。
そういった狙いに対するという意味での成果は十分あった。

守備:A

無事に無失点に抑えた。
守備的DHを1人にしたことで、より攻撃にシフト。
しかし、単純に攻撃的になったのではなく、引いて守る時間帯の長いチームに対して、チームとしての比重を少し前にする事で、前線の二人から始まるプレスの強度と連動性を高める事に成功した。
これによりパスコースを限定させて、基礎技術が高くないアフガニスタンのパスの遮断に成功した。
ほぼアフガニスタンにボールを持たせず、格下に対する守備の仕方としては一定の成果があった。

総合:C

近年の代表は、継続性という隠れ蓑に4-5-1システムを主要スタイルにして、新システムになかなか取り組めなかった。
実際に着手するものの情報媒体からの批判や結果が求められる重圧に屈して、取り組めない監督が多かった。
正確に言えば、独自のスタイルに挑戦はしているもののメインは4-5-1になる事が多く、結果と内容のどちらも良かったという試合は、少なかった。
こういった試合で、正しい手段での新たな取り組みに挑戦した事は、素直に評価できる。
A代表を含め、所属クラブチームのから代表へ召集に対する世論が悪化していく中で、世界での代表強化時間はどんどん減っている。
それにより公式戦がメインで、負けが許されない試合が多い中で、こういった事に取り組むのは難しい事である。
しかし、U-23のリオ五輪への強化の過程での戦術的な柔軟性をあれだけ高レベルに出来た事を考えれば、少ない時間でも一定のレベルのサッカーまで高める事は出来る筈である。
そう考えた時にこの試合は、今後に繋がる非常に有意義な試合だったと言える。

4、試合後記

MOM

「9岡崎 慎司」

少ない決定機というよりは、隙を決定機にしてしまう創造性と嗅覚の力を実行に移せる技術力の成長を感じた。
欧州で活躍しているというのも納得の秀逸な素晴らしいゴールだった。

MIP

「15金崎 夢生」

多くのシュートチャンスがあったが、一度しか決めれなかった。
チームの戦い方の中、フィニッシャーとしては機能していたが、結果が伴わなかった。
シュート機会がを考えれば、もっと決めて欲しかった。

満足度

6点(10点満点)

最低限の結果は出せたという試合だった。
内容もここ近年の日本代表違ったものが見れて新鮮だった。
こういった新たな挑戦というのは大きく、実力差が少ない相手に対しても使える完成度を目指していって欲しい。

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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