2016:JFL:前期5節:H:vsラインメール青森「挑戦?不本意?」その2

2、戦評

開幕から全敗でここまで勝ち点の無い岡山N。
対する青森は、ここまで1勝と苦しんでいる。
試合の方は、Hの岡山Nが主導権を握り決定機を作るも決めきれなかった。
すると逆に自陣深くで、11西林 直輝のクリアが相手の選手に当たって近くでルーズになったボールを奪われて、ペナルティエリア内から折り返され、18中村 太一に押し込まれて青森が先制。
主導権を握りながら一瞬の隙を突かれての失点といういつものパターン。
前半は、その後の同点のチャンスを活かし切れず、終了。
後半頭からミスの目立った11西林 直輝から22西林 佳祐を投入。
岡山Nが、前半同様主導権を握ると、カウンターで8藤岡 浩介が、ドリブルで持ってあがると10加藤 健人に預ける。
10加藤 健人は、バイタルエリアで、仕掛けてからシュートコースを作りミドルシュート。
これが、右隅に決まって、岡山Nが同点に追いつく。
すると再びカウンターから8藤岡 浩介がドリブルで持ち上がり、23石川 隆汰にスルーパス。
23石川 隆汰は、迷いなく振り切って地を這うシュートが左隅に決まって、岡山N逆転。
このまま逃げ切って初勝利かと思われたが、セカンドボールを拾った13赤松 秀哉が右足を振り切って右足一閃のミドルシュートを決めて同点。
更にラスト1プレーの右CKで、13赤松 秀哉が、逸らしたボールがゴールネットを揺らして逆転ゴール。
直後に試合が終了し、Aの青森が嬉しい今季2勝目を劇的勝利で飾った。
逆に岡山Nは、弱点であるセットプレーで失点し、勝ち点を逃した。

3、試合評

H:岡山N

攻撃評価:B

全体的なバランスが良くなった事により、攻撃の形を作れるようになった。
特にDHの選手の攻撃参加が光った。
15渡部 亮武のドリブルで上がってからのスルーパスから再三の決定機を作るなど、ここまで低調なパフォーマンスだった事が嘘の様だった。
10加藤 健人も10番に恥じないミドルシュートを決めるなど、ずれる事が多かった連携ミスも減り、連動性が大幅に改善した。
23石川 隆汰も初ゴールを決めるなど、8藤岡 浩介のと連携したプレーは、役割分担が上手く出来て色い、
一方で、両SHの11西林 直輝と7千布 一輝の攻撃での貢献度は、改善の余地がある。
20佐々木 健人もWBの時の様な躍動感は無かった。

守備評価:D

セットプレーでの失点が減らない。
圧倒的な高さ不足、セットプレーへのマンマークへの取り組みの遅さ。
この部分への修正は必要不可欠。
しかし、補強であったり、選手層の薄さから厳しい。
それでもベンチを見た時に13宮本 樹明という空中戦に強い選手が居る。
こういったセットプレーやパワープレーでの失点は、高さや奪取力といった守備の力を軽視した、アジアでのU代表が繰り返して来た失点パターンであり、運が無かったでは済ませれない問題である。
そして、この試合の終了間際の失点は、決して偶然ではなく、必然的失点であり、たまたま終了間際だっただけである。
もう少し如何に失点を減らすのか。
昨季は、GKの実力不足によるものが多かったが、今季は3選手とも成長しておりそれだけではない。
チームとしてどう失点を減らしていくのか。
そこに対する対策は、不十分と言わざる得ない。

総合評価:C

チーム事情による部分が多いが、トップと違う4バックへの取り組み。
結果こそ残念な結果だったが、深刻な得点力不足の解消に成功し、次戦に繋がる戦い方だったと言えるだろう。
特に先制を許した所から一度は逆転した点は素晴らしかった。
ユース生の初ゴールもユースとセカンドチームの在り方を考える上で、大きな前進と言える。
セットプレーでの失点が減らない事に対する対策が不十分と言えるし、攻撃や守備というより、ポゼッションへの編重したチーム作りのは、正直不満ではある。
もう少し、シンプルな方法で、攻守共に修正して次戦こそ勝利出来る様に頑張って欲しい。

A:青森

快心の勝利。
逆ならどれだけ嬉しかった事か。
しかし、試合通して、岡山Nの4バックに戸惑った立ち上がりであった様に思う。
そこから先制点。
ラッキー形ではあったが、そういった決定機を外して来たのが岡山Nであり、そういった部分での落ち着きに大きな差がある事を証明した先制点であった様に思う。
だからこそ同点と逆転に繋がった。
ミドルシュートのゴールシーンは、DFの選手であり、チームとしての総合力の高さを感じた。

その3に続く。

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