2016:J2:8節:A:vsザスパクサツ群馬「理想的得点をあげるものの終盤の守り方に課題」その2

2、戦評

前節初の黒星及び無得点に終わった岡山。
対する群馬は、開幕2連勝の後に勝利無く、勝ち点が欲しい。
試合の方は、前半岡山が主導権を握る。
クロスやセットプレー、裏へのパスといった多彩な攻撃で攻めたてるもなかなか得点に繋がらず。
群馬もセットプレーとカウンターを中心に岡山ゴールに迫るも精度を欠いた事と、岡山の体を張った守備の前にゴール割れず。
そんな中で両チーム一度ずつ決定機があったが、それを決めた岡山が先制した。
19片山 瑛一のクロスが中には合わず、一度は流れるが、その先に居た21加地 亮が走り込んで来てシュート、これが群馬の選手に当たって決まる。
一度はオウンゴールと発表されるもシュートの軌道は枠内であり、試合後に21加地 亮の得点に変更となった。
後半に入っても岡山が主導権を握る。
決定機も何度あったが、岡山は枠外に外れたシュートや1清水 慶記のファインセーブなどもあり、追加点を奪えなかった。
すると逆に群馬の猛攻があり、一方的な展開となる。
それを凌ぐ岡山は、カウンターのチャンスでも決めきれず、最後まで苦しむ試合となった。
結局岡山が逃げ切ったが、非常に精神的にタフなゲームとなった。
群馬としては、終盤に9ボカの高さを活かした攻めを見せるも岡山のゴール前を固める守備を最後まで崩すことが出来なかった。
互いに実力を出し切った死闘は、岡山が制し、暫定3位浮上。
熊本地震の影響もあり、しばらく暫定順位となるが、上位追撃に向けて貴重な勝ち点3となった。
群馬は、この試合でも勝利出来ず、難しい試合となった。

3、試合評

攻撃評価:C

この試合でも何度か決定機があった。
ゴールの形こそ理想的な流れでの得点であり、チームとして一つの攻撃パターンであり、昨季の千葉戦でやられた形である。
サイドから逆サイドの選手が決めるという形であり、今後は、こういった形を増やして行きたい。
一方で、決定機逸機に関しては、枠外シュートの多さが際立っている。
特に17島田 譲は、昨季得点出来ておらず、力んでいる傾向にあり、シュート力があるだけにしっかりミートする事を心がけてシュートを放ってほしい。
また、10矢島 慎也のミドルシュートが、久々に枠に飛び、良い軌道だったが、ファインセーブにあった。
今後は、こういったシュートを増やしていって欲しい。
20藤本 佳希も決定機演出こそなかったものの3人に囲まれてクロスまで行ったシーンやループシュートや開始早々のミドルシュート。
こういった部分で可能性を感じた。
この試合では、こういったシュートという印象が残っており、チームとして攻撃が機能している事を示している。
しかし、積極性は評価したいが、30豊川 雄太の無謀なロングシュートや終盤に攻撃の形をなかなか作れず、押し込まれた事。
こういった部分には、改善の余地がある。

守備評価:B

この試合の最大の危機は、6竹田 忠嗣が1人で、3人を対応したシーンである。
非常に難しい対応を迫られたが、1中林 洋次だけというシーンをまず、避けれた事は素晴らしい。
それだけではなく、ボール保持者からのシュートコースを遮断した。
これは、素晴らしいプレーだった。
ただ、終盤に9ボカの高さを活かした猛攻の前に苦しい時間が続き、自陣でのプレーが増えた。
なかなかカウンターに移れず、苦しい展開となったが、岡山得意のリトリート守備戦術で、防いだとも言える。
一方で、J1に上がれば、凄いミドルシュートなどで、失点する可能性もあり、押し返せる力強さ。
そういった守備のインテンシティは、必要である。
実際に今季こういった時間帯にミドルシュートで失点するという試合もあったので、改善の余地がある。

総合評価:B

完封勝利ではあるが、失点してもおかしくないシーンはあったもののギリギリの所で、防いだという試合だった。
しかし、前半の戦い方は、非常に良かった。
前線の選手にしっかり収まるので、ラインを高くコンパクトに保ち、セカンドボールを回収。
持続的に攻める事を可能としていた。
一方で、そういった時間で得点出来なかった。
ここ数試合のそういった決定機逸機というのが、目立っており、疲れによる部分も大きいと言える。
スタメンを落ちからスタメン復帰の21加地 亮がゴールを決めるなど、そういった部分は少なからずあったと言えるだろう。
そういった部分を含めて、今後の戦い方に注目である。

その3に続く。

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