2016:J2:29節:H:vsカマタマーレ讃岐「苦杯を嘗めて来たダービーでついに勝ち越す」その2

2、得点経過

H:岡山:1-0:33金 珍圭

岡山(ビルトアップ)→17島田 譲(左サイドからクロス)→21加地 亮(中にヘッドで折り返す)→讃岐(足で触るだけのクリア)→33金 珍圭(毀れ球を1トラップしてからロングシュート)→1清水 健太(逆に動いた事で一歩遅れ、飛びつくも届かず)→ゴール(アウトにボールにかかったシュートが決まっての得点)

A:讃岐:1-1:19仲間 隼斗(10高木 和正)

讃岐(ビルトアップ)→11馬場 賢治(楔形パス)→6竹田 忠嗣(触っってカットするも毀れ球処理を譲る)→35岩政 大樹(同じく譲る)→10高木 和正(その隙を見逃さずボール奪取してからラストパス)→19仲間 隼斗(冷静にスライディングを避ける)→17島田 譲(限定していたシュートの選択肢を消すタックルで選択肢を変えさせ逆にフリーにさせる)→19仲間 隼斗(新たに出来たシュートコースに蹴り込む)→1中林 洋次(反応するも逆に体が行ってしまう)→ゴール(右隅にコントロールされたシュートが決まっての得点)

H:岡山:2-1:14押谷 祐樹(PK)

岡山(ゴールキックの流れからなんとかマイボール守る)→35岩政 大樹(裏へのロングパス)→14押谷 祐樹(裏へ抜け出しかける)→20萩野 広大(手を使って倒す)→PK(岡山)→14押谷 祐樹(左に蹴る)→1清水 健太(遅れて反応したため左に飛ぶも触れず)→ゴール

H:岡山:3-1:30豊川 雄太

讃岐(ビルトアップ)→33木島 良輔(ミドルシュート)→讃岐(味方に当たる)→35岩政 大樹(アバウトなクリア)→20萩野 広大(頭で繋ごうとする)→30豊川 雄太(頭でカットし裏へ抜け出すとそのまま独走し、ゴール前でシュート)→1清水 健太(前に少し出て体を張って止めようとするも触れず)→ゴール

3、戦評

数値評

良:A~E:悪

攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:A
総合評価:B

文章評

讃岐の対岡山システムに序盤苦しみ押し込まれるも焦る事も無く、冷静に修正した辺りチームとしての成熟度を感じた。
その守備に堪える形で、先制して追いつかれた後に再びリードを奪うと、試合終盤に5-4-1システムで逃げ切りを計った。
この采配がずばり当たり、追加点を終了間際に奪うという形で上手い試合運びを見せた。

一方で、20藤本 佳希にも30豊川 雄太の様な働きをして欲しいが、現状はなかなか見せ場を作れず苦しんでいる。
デビュー戦で魅せた様な連動性や力強い仕掛けといったシーンを増やして欲しい。
何故なら30豊川 雄太が終盤に出てこなければ、1点に苦しむ事が多く、もう一枚強力なカードが欲しいからである。
19片山 瑛一、25酒井 宣福といった選手はカウンターに強いというタイプではなく、カウンター特化の選手が二人も居れば、より脅威を与える事が出来る。
バランスや対戦相手を考えた戦術的柔軟性により、色んな状況に対応できるようにしたい。

加えて、3点目のシーンで、24赤嶺 真吾が終盤に30豊川 雄太と並走していたシーン。
これは、非常に大事なプレーであり、ハードワークをチームを支える大事な要素であり、こういったプレーをチームが成長していく中でも、怠らず続けて欲しい。

また、少し前の試合で、失点に直接ではないが絡んでしまった33金 珍圭だが、その時のレビューを『正しい評価を』という趣旨の内容のレビューを書いたが、この試合では、その高い実力を発揮してくれた。
目が覚める様なミドルシュートでの得点。
10矢島 慎也が、得点出来るDHになりという強い意志を持っているが、33金 珍圭は、まさに得点が出来るCBである。
流れに絡んで得点するCBは多くてもあれだけのシュート精度と威力を持った技術レベルの高さを感じるゴールを奪えるCBは少ないだろう。
少ない出場機会の中で、こういった結果を残してくれた事で、33金 珍圭に対する評価が高まった事で、悪いイメージを払拭出来たのではないか。
しかしながら年齢の部分での将来性を考えた時に実力的には、高いものがあっても主軸として使っていく事はどうなのか。
そういった複雑な部分も考えて行かないといけないので、どう起用していくのかに注目したい。
実力的には、正確なフィードを見てもCBにおける足下の技術に絡んだ攻撃力は、岡山でナンバー1なので、勝利だけ考えれば、スタメンの3枠に入る事を証明した。

最後に4試合連続で、観客数1万人以上を達成。
着実にJ1に向けて、チームとしての順調に成長している。
自動昇格圏も見えて来たという事で、継続と挑戦の下、更なる高みを目指して欲しい。
チームとしての成長を感じると同時にクラブとしての成長も感じる8月のホーム戦であった。
鬼門であるフクアリでの千葉戦で初勝利し、こういった勢いを確固たるものにし、終盤戦を駆け抜けたい。

試合評

MOM:33金 珍圭(岡山)
MIP:10高木 和正:(讃岐)
満足度:7点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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