2017:J2:40節:H:vs名古屋グランパスエイト「開幕の対戦から進化した所を見せ健闘するも勝利には届かず敗れる」

岡山vs名古屋:0-1
得点者:23青木 亮太(11佐藤 寿人)
観客数:12,286人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:福島 孝一郎:2.5
副審:木和田 博信、福岡 靖人:2.5

H:岡山

監督

長澤 徹

スタメン

24赤嶺 真吾:2.5
27塚川 孝輝:3.0、10大竹 洋平:3.0
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン):3.0、16関戸 健二:2.5、5渡邊 一仁:3.5、8石毛 秀樹:2.5
14喜山 康平:3.0、39篠原 弘次郎:3.0、19片山 瑛一:2.5
22一森 純:2.5

リザーブ

GK:1椎名 一馬
DF:6竹田 忠嗣
MF:2澤口 雅彦、21加地 亮
FW:11三村 真、30豊川 雄太、18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)

途中交代

5渡邊 一仁→2澤口 雅彦:3.0
10大竹 洋平→18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ):2.5
27塚川 孝輝→11三村 真:2.5

 

A:名古屋

監督

風間 八宏:2.5

スタメン

19押谷 祐樹:3.0、28玉田 圭司:2.5
11佐藤 寿人:2.5、23青木 亮太:2.0
7田口 泰士:2.5、17小林 裕紀:2.5
29和泉 竜司:2.0、8セザル・ワシントン・アウヴェス・ポルテラ(ワシントン):2.0、3櫛引 一紀:2.5、15宮原 和也:2.5
16武田 洋平:2.5

リザーブ

GK:1楢崎 正剛
DF:37林 承謙(イム・スンギョム)、39内田 健太
MF:27杉森 考起
FW:9ロビン・シモビッチ(シモビッチ)、10フェリペ・ガルシア・ゴンサウヴェス(フェリペ・ガルシア)、25杉本 竜士

途中交代

19押谷 祐樹→9ロビン・シモビッチ(シモビッチ):2.5
11佐藤 寿人→37林 承謙(イム・スンギョム):評価不可

2、得点経過

A:名古屋:0-1:23青木 亮太(11佐藤 寿人)

 28玉田 圭司のパスを受けた17小林 裕紀が、サイドのスペースへのパスを出します。そのパスを受けた11佐藤 寿人が、ボールをキープし、ゴールへ迫るとライン際からマイナスのクロスを入れます。その先に居た23青木 亮太が、しっかりミートした良い軌道のシュートに22一森 純も動けず、ゴールへ突き刺さって、名古屋が先制。

 徹底して、スペースへフリーラン、そして、そこへ丁寧なパス。こういった繰り返しによる崩しで、サイドを攻略された形でした。チームとしてこういった仕掛けの技術の高さ。そこに明確な違いがあったのも事実で、仕方ない側面がある一方で、11佐藤 寿人が侵入するスペースへのケアが必要でしたが、捕まえる事が出来てなかったですし、間に合ってなかったという失点であったと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

H:岡山

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

A:名古屋

攻撃評価:B
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文章評

寸評

 岡山は、前節の引き分けを受けて、今季でのJ1昇格の道は、消滅してしまいました。加えて、湘南の優勝も阻止できず、悔しい思いをしたばかりで、この試合へ向けて、士気の部分で、落ちていても不思議ではないですが、名古屋が相手という事で、高いモチベーションを持って、この試合を迎える事が出来たように映りました。一方で、名古屋は、自動昇格が出来るかどうかという状況で、緊張感がある事に加えて、高いモチベーションを持って岡山に乗り込んできていたと思います。
 試合の方は、思ったほど岡山の劣勢という訳ではなく、岡山もある程度攻める事が出来ていました。しかし、岡山は、最後の精度の所で、ミスが目立ちゴールに後一歩届かなかったのに対して、名古屋は、その最後の所でのミスが少なく、しっかり決めきって先制しました。岡山も反撃して、勝利を目指して戦いましたが、プレーの質に大きな差があり、1点差以上に差を感じた敗戦であったと思います。

名古屋評

 止める技術と蹴る技術。こういったのが丁寧で、ボールタッチが非常に柔らかく、前日の川崎の様な個人技を活かされているサッカーであったと思います。狭い所もパスとドリブルで崩して、気が付いたらDFラインの裏への侵入に成功して決定機を作る事が出来ていて、シュートコースを作るのは、岡山より巧かったと思います。
 そして、ただ巧いだけではなく、強さと高さも備えていて、空中戦に強い8セザル・ワシントン・アウヴェス・ポルテラ(ワシントン)や9ロビン・シモビッチ(シモビッチ)といった選手が高い存在感があって、攻守でチームに安定感を生み出していました。
 また、リスクを冒してしっかり攻めていて、両SBが高い位置を取り、攻撃に厚みを作る事が出来ていました。
 更に裏を取られそうになったシーンでも巧く体を入れて、自由を与えない守備なども秀逸でした。この辺り普段から高いレベルで、練習出来ているからこそできる守備で、読みやポジショニングといった部分も素晴らしかったと思います。

岡山評

 立ち上がりは、良い入りであったと思います。基礎技術の差は序盤から目立っていましたが、気持ちの入ったプレーで、最初から惜しみなく、攻守で走っていました。運動量が落ちた辺りで、守備のブロックが甘くなってきたことで、隙が生じて、そこを突かれて失点してしまいましたが、ある程度戦えていたと思います。
 ただ、名古屋にスペースを的確に突かれて、決定機を何度か名古屋に作られてしまった事も事実で、スペースをケアする戦い方が出来るかどうかという課題が目立ちました。それでも、22一森 純のファインセーブや体を張った守備で、粘り強く1失点に抑える事が出来た。これは、誇るべきことだと思いますし、J1昇格への道が途絶えた中で、士気が下がっても不思議ではない中、最後まで、勝ち点3を狙えたことは、自信を持っていいと思います。

総評

 スコアこそ0-1の1点差での敗戦でしたが、内容に関しては、大差であったと思います。名古屋の風間 八宏監督の一番大事にしている止める蹴るの技術。この部分の質が勝負を分けたポイントかと思います。岡山は、24赤嶺 真吾を起点に少ない人数で、ゴールに迫っていました。しかし、ゴールに近づいた時の名古屋の守備が巧で、良い形でのシュートを打つことが出来ず、最後の最後での名古屋のブロックを崩す事が出来ませんでした。
 そもそもパス精度やトラップを含むボールコントロールに岡山と名古屋に差があった事で、岡山の選手のパスがずれて通らなかったり、次のプレーへの動作が遅くなってしまった事で名古屋の選手に囲まれて奪われてしまいました。その隙を見逃さずしっかり守備をされた事で、岡山は、CKをなかなか獲得できなかった通り名古屋のゴール付近の守備は良かったです。名古屋もCKが少なかったですが、1つ1つのプレーが丁寧であった事もあり、安易なボールロストが少なかったことに起因していると思います。

 また、互いにシュート数が伸びなかったのは、両チームともボールを大事にする傾向にあるからと言えそうです。攻撃に関しては、岡山が名古屋の様に勇気をもって攻められるかどうか。そのためにはミスを少なくする必要があり、名古屋のカウンター型で無かったので、速攻をあまり受けなかった事もスコアに差が広がらなかったポイントと言えそうです。
 この試合は、実は、攻撃の仕方が似ているチーム同士と言えそうで、信頼して攻められるミスの少ない名古屋と、リスクを負うパスワークが出来ない岡山。この差が勝敗を分けた試合となりました。

 来季は、こういった部分で、しっかり攻めてしっかり守れる。攻守でのレベルアップをどれだけ図れるか来季のストーブリーグも要注目となりそうです。前節の湘南戦、今節の名古屋戦を一定の内容の試合が出来ており、残り2試合も全力で勝利を目指して、ここ数試合の繰り返しになりますが、来季に希望の持てる試合を残り2試合でも魅せて欲しいです。

試合評

Man Of the Match(MOM):23青木 亮太(名古屋)
Most Impressive Player(MIP):24赤嶺 真吾(岡山)
満足度(10点満点):6点(★★★☆☆)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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