2017:J2:42節:H:vsアビスパ福岡「勝てるチームへなるために」

岡山vs福岡:1-1
得点者:17ウェリントン(8松田 陸)、14喜山 康平
観客数:9,894人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:松尾 一:2.5
副審:武部:陽介、西尾 英朗:2.5

H:岡山

監督

長澤 徹:2.5

スタメン

24赤嶺 真吾:3.0
7伊藤 大介:2.5、8石毛 秀樹:2.5
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン):2.5、27塚川 孝輝:3.0、5渡邉 一仁:2.5、2澤口 雅彦:2.5
14喜山 康平:2.0、39篠原 弘次郎:2.5、19片山 瑛一:2.5
22一森 純:2.5

リザーブ

GK:1椎名 一馬
DF:33張 碩元(チャン・ソグォン)
MF:21加地 亮、11三村 真、10大竹 洋平
FW:30豊川 雄太、18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)

途中交代

24赤嶺 真吾→18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ):2.5
8石毛 秀樹→30豊川 雄太:3.0
7伊藤 大介→10大竹 洋平:3.5

 

A:福岡

監督

井原 正巳:2.5

スタメン

16石津 大介:3.0、17ウェリントン・ルイス・デ・ソウザ( ウェリントン):2.0
33山瀬 功治:3.0、8松田 陸:2.5
7三門 雄大:2.5、6元 斗才(ウォン・ドゥジェ):2.5
18亀川 諒史:2.5、19堤 俊輔:2.5、14冨安 健洋:2.5、3駒野 友一:2.5
23杉山 力裕:2.5

リザーブ

GK:1神山 竜一
DF:5實藤 友紀、22中村 北斗
MF:10城後 寿
FW:11坂田 大輔、21ウィリアン・ポッピ、24仲川 輝人

途中交代

16石津 大介→24仲川 輝人:2.5
8松田 力→11坂田 大輔:2.5
7三門 雄大→10城後 寿:評価不可

2、得点経過

A:福岡:0-1:17ウェリントン(8松田 陸)

左サイドから8松田 陸が、ドリブルでマークを剥がしてからクロスを入れます。その先に居た17ウェリントン・ルイス・デ・ソウザ(ウェリントン)が14喜山 康平が競れないぐらい高さと強さで、高い打点のヘッディングシュートを打ちます。22一森 純も動けない逆サイドに飛ばして、ネット揺らして、福岡が先制します。

 シンプルながら高さという破壊力のある武器。これがあるから4位という結果を残せたと言えると思います。勿論、岡山の目指す方向性は間違ってないですが、24赤嶺 真吾という空中戦に強い選手が活躍していることを考えてもあった方が良い。岡山の昨季まで在籍した岩政 大樹もそういった選手でしたし、それだけ大きな武器という事です。

H:岡山:1-1:14喜山 康平

 17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)が、センター付近からのFKをけります。39篠原 弘次郎が競りますが、クリアされます。セカンドボールを2澤口 雅彦が、頭で前へと送ります。6元 斗才(ウォン・ドゥジェ)のクリアが後方へ行き、19堤 俊輔と19片山 瑛一が競り、これも後方へ行きます。そのボールに一番速く反応した14喜山 康平が利き足とは逆の右足で、シュートを放ちます。ミートは出来ませんでしたが、コースを巧く突いたボールで、左隅に決まって、岡山が同点に追いつきます。

 精度の高さが隙を作り、2次攻撃、3次攻撃と波状攻撃を仕掛ける事に成功した事で、福岡のDFのバランスを崩す事が出来たゴールであったと思います。持続的攻撃を可能とするプレー精度とゴールへ向かって行く気持ちが、このシーンには、あったと思います。90分間継続して守って攻める。そういった集中力が、ここ数試合では素晴らしかったです。このゴールもそういった素晴らしい部分が出た同点ゴールであったと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

H:岡山

攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:C
総合評価:C

A:福岡

攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:C
総合評価:C

文章評

寸評

 岡山にとってはホーム最終戦。今季のでのJ1に昇格という目標こそ達成できませんでしたが、来季に繋げるために内容と結果が欲しい試合。福岡も3位でのプレーオフに臨みたいという事で、勝利が欲しかった試合でした。
 試合の方は、互いにロングボールを主体に様子を窺う展開でした。リスクが少ない分、なかなか好機を作れない時間帯が無く、1点が重要になる。そういった感じの流れであったと思います。
 試合が動いたのは、後半で、岡山の堅守に苦しんでいた福岡の17ウェリントン・ルイス・デ・ソウザ(ウェリントン)のヘッディングシュートでのゴールでした。岡山が、粘り強く戦っていましたが、そこを打ち破る大きな得点でした。
 しかし、岡山も負けておらず、セットプレーの流れからキャプテンの14喜山 康平が、元ストライカーらしいポジショニングと動きからゴールを決めて、同点に追いつくことができました。

福岡評

 終盤まで、2位の順位を守ってきましたが、長崎に自動昇格の2位の座を奪われると、この試合の引き分けにより、4位に後退してしまった福岡。それでも2位の長崎のスタイルに似ているロングパス主体のリスクの少ないサッカーは、やはりJ2屈指の完成度とも言える力強いサッカーです。
 J1では、苦しんだものの長崎と福岡の躍進を考えてもJ2ではやはり有効な戦術と言えそうです。そういったサッカーを下支えしている屈強なFWとCB。この両者が揃って出せるサッカーと言えそうで、選手にあったチーム作りは、1つのポイントと言えそうです。
 この試合では、引き分けという結果に終わりましたが、堅守速攻の非常にタフなチームで、負けにくさを武器にプレーオフを勝ち抜く力を秘めたチームであると感じました。

岡山評

 ホーム最終戦で、来季に希望の持てる内容の試合が出来たのではないかと思います。最終順位が13位という事ですからこういった試合で、勝ち切れるのであれば、プレーオフ圏にももっと近づけたと思います。
 来季は、こういった部分で勝ち切れるチーム作りを進めて行くうえで、終盤の数試合は、非常にヒントとなる試合が多かったですし、サッカーの方向性が間違ってないと再確認できたと思います。
 そして、キャプテンのゴールで、同点に追いついて今季終了。これは、来季はやってやるという強い決意と捉えて、来季に期待したいと思います。
 堅守速攻堅守遅攻が、どちらも出来れば理論上は強くなりますし、そういったコンセプトの下、しっかり走れるチームカラーを色濃く反映させてJ1へ昇格できるチーム作りに期待の持てるナイスゲームでした。

試合評

Man Of the Match(MOM):17ウェリントン(福岡)
Most Impressive Player(MIP):14喜山 康平(岡山)
満足度:7点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)

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