2017:CWC:準々決勝:UAE:アルジャジーラvs浦和レッズ「総合力で敗れ5位決定戦に回る」

アルジャジーラvs浦和:1-0
得点者:7アリ・マブフート(31ロマリーニョ)

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:セーザル・ラモス:3.0
副審:マルピン・トレンテラ、ミゲル・エルナンデス:2.5
4審:フェリックス・ブリッヒ

A:浦和

監督

堀 孝史:3.0

スタメン

30興梠 慎三:3.0
8ラファエル・シルバ:3.0、39矢島 慎也:3.0、10柏木 陽介:3.0、9武藤 雄樹:2.5
16青木 拓也:2.5
3宇賀神 友弥:3.0、5槙野 智章:3.0、22阿部 勇樹:2.5、6遠藤 航:3.0
1西川 周作:3.0

リザーブ

GK:23岩舘 直、25榎本 哲也
DF:2マウリシオ、4那須 大亮、46森脇 良太
MF:7梅崎 司、15長澤 和輝、18駒井 善成、38菊池 大介
FW:13高木 俊幸、20李 忠成、21ズラタン

途中交代

9武藤 雄樹→13高木 俊幸:3.0
6遠藤 航→46森脇 良太:2.5
39矢島 慎也→21ズラタン:3.0

 

H:アルジャジーラ

監督

ヘンク・テンカーテ:2.5

スタメン

7アリ・マブフート:2.0
27サレム・アブダラ:2.5、10ムバラク・ブスファ:2.5、31ロマリーニョ:2.0
21ヤコブ・アルホサニ:2.5、40モハマド・アルアッタス:2.5
12サリム・ラシド:2.5、44ファレス・ジュマ:2.5、4モハメド・アイド:2.5、5ムサレム・ファエズ:2.5
1アリ・ハセイフ:2.5

リザーブ

GK:36ハレド・アルセナーニ、56アブドゥルラフマン・アルアメリ
DF:3サレム・アルエーディ、6サイフ・ハルファン、14エイサ・モハメド、51ハリファ・ムバラク、80サリム・アリ
MF:9サルドル・ラシドフ、15ハルファン・アルレジ、35アブダラ・ラマダン
FW:45アハメド・ラビア、70アハメド・アルハシミ

途中交代

21ヤコブ・アルホサニ→45アハメド・ラビア:評価不可
40モハマド・アルアッタス→14エイサ・モハメド:評価不可
4モハメド・アイド→6サイフ・ハルファン:評価不可

2、得点経過

H:アルジャジーラ:1-0:7アリ・マブフート(31ロマリーニョ)

経過

 浦和が攻めて、前がかりになっていましたが、8ラファエル・シルバが3宇賀神 友弥につけた所で、奪われてしまいます。そこから素早く繋げて、11ロマリーニョまで通ります。ここで、6遠藤 航が奪いに行きますが奪いきれず、スルーパスを通されます。5槙野 智章がついていましたが振り切られて、7アリ・マブフートと1西川 周作の1対1となります。7アリ・マブフートが、1西川 周作の通すシュートを決めて、アルジャジーラが先制します。

コメント

 浦和は、ボールこそ一定の割合で持てていましたが、最後の所で攻めあぐねてました。人数だけかけて仕掛けるというシーンも少なく、アルジャジーラも十分な人数が揃ってました。その結果、守備網にかかり前に待っている強力なタレントにやられてしまいました。
やはりどのチームも守備から入るチームに対して、どれだけシュートで終えれるかというのが、1つのポイントであったと思います。この試合の浦和は、シュートで終える事が少なく、それが出来てなかったので、速攻にやられてしまったという失点パターンであったと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

A:浦和

攻撃評価:E
守備評価:C
采配評価:D
総合評価:D

H:アルジャジーラ

攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B

文章評

寸評

 この試合に勝つことが出来れば、レアルマドリードと試合出来るという事で、なんとしても勝ちたい。そういった試合であったと思います。
アジア王者の浦和は、10年ぶりのアジアチャンピョンズリーグでの優勝で、アジア王者として日本開催以外のクラブワールドカップでは初の出場となります。
 開催国王者のアルジャジーラは、初戦という事で、堅さが目立ち難しいゲーム展開でしたが、持っている個の力で、一発で決めてしっかり勝ち切り勝ち進んできました。
 その両チームの試合は、初戦の堅さが取れたアルジャジーラに対して、初戦の堅さがあった様で、浦和は、持ち味をなかなか発揮できず、低調なパフォーマンスが続きます。その中でも、決定機を浦和も作りましたが、決めきれないでいると、逆に前に重心をかけて攻めていたところをカウンターで、アルジャジーラのエース7アリ・マブフートがきめられてしまいます。浦和は、攻撃に力を入れて最後までゴールを狙いますが、アルジャジーラは、浦和の攻撃をしっかり抑えて、良さを出させず、そのまま逃げ切りアルジャジーラが初戦に続き1-0で、逃げ切ってレアルマドリードへの挑戦権を獲得しました。

アルジャジーラ評

 初戦は、堅くてオークランドシティに負けると思いましたが、やはり、個の力で、勝ち切った。そういった勝負強さをこの試合でも発揮していたと思います。前線から守備といったモダンなスタイルではないものの、ポジションチェンジやなどを含め、守備から入りつつもバランスを巧く保つ。そういった事が出来ていたと思います。
 ただ、基本的には、前線に個に優れる選手を残して、少ない人数で決める。攻守一体の強力な戦術であるように感じました。実際にその形で先制に成功しましたし、先制後も追加点を狙える形もありました。Jリーグもこういった強力なチーム作りをしているチームがあっても面白いと思います。

浦和評

 問題は根強いように感じました。ACL決勝2試合を見てフィジカル的な差が目立っていました。前監督は、パスサッカーでそういった部分を補っていましたが、結果を重視する現実的なサッカーを志向したことで、そういったフィジカル部分の弱点を露呈している印象です。ACL決勝では、8ラファエル・シルバが、1人活躍したのもそういったフィジカル的な強さがあったからです。
 しかし、この試合では、その頼りになる8ラファエル・シルバも目立ったプレーが出来ず、チームとして、攻め手を欠いた印象です。ただ、その中でもダイレクトプレーや速い攻撃が出来れば、9武藤 雄樹のクロスに30興梠 慎三のシュートみたいに良い形が出来ていました。
 そういった強みを生かしつつも弱点であるフィジカル的な部分を改善できれば、十分来季もタイトルに絡む事が出来ると思います。
この試合の結果を受けて、今季のクラブワールドカップで、レアルマドリードと対戦することはできませんでしたが、5位決定戦もありますし、最後まで戦い抜いて欲しいです。

試合評

Man Of the Match(MOM): 7アリ・マブフート(アルジャジーラ)
Most Impressive Player(MIP):1アリ・ハセイフ(アルジャジーラ)
満足度(10点満点):4点(★★☆☆☆)

Jリーグから世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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