2018年ファジアーノ岡山戦力分析

1、前書き

J1に向けて、現在のファジアーノ岡山の立ち位置を考えるうえで、補強評価及び戦力分析は、必須と考えられます。今季の戦力は、昨季と比べてどうなのか。J2の中で、どこまで戦えるか。チームの長所と短所は。多角的に客観的に考えつつも10年以上のサッカー観戦歴から養った知識と経験からファジアーノ岡山のチーム状況の冷静な見極めからしっかり客観性の担保を目指し、分析を進めていきたい。

2、ポジション分布

3-4-3(3-4-2-1):33人

GK(5):13金山 隼樹、22一森 純、1椎名 一馬、40李 京泰(イ・キョンテ)、29似鳥 康太
CB(8):3後藤 圭太、4濱田 水輝、6喜山 康平、5増田 繁人、27チェ・ジョンウォン、33阿部 海人、31下口 稚葉、23久保 飛翔
DH(6):14上田 康太、15末吉 隼也、17関戸 健二、8塚川 孝輝、25武田 将平、28加藤 健人
LWB(3):19仲間 隼斗、11三村 真、34デューク・カルロス
RWB(3):21椋原 健太、26松本 健太郎、2澤口 雅彦
OH(2):7伊藤 大介、10大竹 洋平
ST(3):18斎藤 和樹、30武田 拓真、20藤本 佳希
CF(3):24赤嶺 真吾、9李 勇載(イ・ヨンジェ)、32福元 友哉

4-5-1(4-2-3-1):33人

GK(5):13金山 隼樹、22一森 純、1椎名 一馬、40李 京泰(イ・キョンテ)、29似鳥 康太
CB(6):3後藤 圭太、4濱田 水輝、5増田 繁人、27チェ・ジョンウォン、33阿部 海人、23久保 飛翔
LSB(2):6喜山 康平、34デューク・カルロス、
RSB(3):21椋原 健太、31下口 稚葉、2澤口 雅彦
DH(6):14上田 康太、15末吉 隼也、17関戸 健二、8塚川 孝輝、25武田 将平、28加藤 健人
LSH(2):19仲間 隼斗、11三村 真
RSH(3):18斎藤 和樹、10大竹 洋平、27松本 健太郎
OH(3):7伊藤 大介、30武田 拓真、32福元 友哉
CF(3):24赤嶺 真吾、9李 勇載(イ・ヨンジェ)、20藤本 佳希

 

3、IN情報

GK(2):13金山 隼樹、40李 京泰(イ・キョンテ)
DF(7):3後藤 圭太、4濱田 水輝、5増田 繁人、27チェ・ジョンウォン、33阿部 海人、21椋原 健太、34デューク・カルロス
MF(4):14上田 康太、15末吉 隼也、26松本 健太郎、19仲間 隼斗
FW(4):30武田 拓真、18斎藤 和樹、9李 勇載(イ・ヨンジェ)、32福元 友哉

計17人

4、OUT情報

GK(2):櫛引 政敏、木和田 匡
DF(7):篠原 弘次郎、張 碩元(チャン・ソグォン)、片山 瑛一、竹田 忠嗣、久木田 紳吾、加地 亮、田中 奏一
MF(3):渡邊 一仁、朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)、石毛 秀樹
FW(4):豊川 雄太、石川 隆汰、金 宗旻(キム・ジョンミン)、ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)

計16人

5、選手分布(システムに当て嵌め版)

3-4-3(3-4-2-1)

24赤嶺 真吾(9李 勇載・32福元 友哉)
18斎藤 和樹(30武田 拓真・20藤本 佳希)、7伊藤 大介(10大竹 洋平)
19仲間 隼斗(11三村 真・34デューク・カルロス)、14上田 康太(17関戸 健二・25武田 将平)、15末吉 隼也(8塚川 孝輝・28加藤 健人)、21椋原 健太(26松本 健太郎・2澤口 雅彦)
14喜山 康平(27チェ・ジョンウォン・23久保 飛翔)、3後藤 圭太(31下口 稚葉)、4濱田 水輝(5増田 繁人・33阿部 海人)
13金山 隼樹(22一森 純・1椎名 一馬・40李 京泰・29似鳥 康太)

4-5-1(4-2-3-1)

24赤嶺 真吾(9李 勇載・20藤本 佳希)
19仲間 隼斗(11三村 真)、7伊藤 大介(30武田 拓真・32福元 友哉)、18斎藤 和樹(10大竹 洋平・26松本 健太郎)
14上田 康太(17関戸 健二・25武田 将平)、15末吉 隼也(8塚川 孝輝、28加藤 健人)
6喜山 康平(34デューク・カルロス)、3後藤 圭太(27チェ・ジョンウォン・23久保 飛翔)、4濱田 水輝(5増田 繁人・33阿部 海人)、21椋原 健太(31下口 稚葉・2澤口 雅彦)
13金山 隼樹(22一森 純・1椎名 一馬・40李 京泰・29似鳥 康太)

6、GK補強評価

IN:13金山 隼樹、40李 京泰(イ・キョンテ)OUT:櫛引 政敏、木和田 匡
補強評価:B
戦力値:15→13(B→B):客観的に評価し下方修正
GK(5):13金山 隼樹、22一森 純、1椎名 一馬、40李 京泰(イ・キョンテ)、29似鳥 康太

コメント

 昨季の終盤の失点に対する最後の防波堤としては、昨季のGK陣では、残念ながら仕事を果たし切れなかった。そういった背景もありストーブリーグで、特に判断ミスの目立っていた櫛引 政敏のレンタルバックと、守備に定評のある13金山 隼樹の獲得は、自然な流れの補強と言える。
 13金山 隼樹と22一森 純の正GK争いは、高いレベルで行われそうで、開幕まで、どちらの選手が開幕スタメンを勝ち取るか分からない状況。
 ただ、22一森 純は、昨季一年で、別人の様に成長し、13金山 隼樹も長崎時代にスーパーセーブを連発した通り、昨季より守備面では、非常に安定感は、増している事は間違いない。
 また、実力はまだまだ厳しいレベルにあるもののA契約になった40李 京泰(イ・キョンテ)と29似鳥 康太も残し、育成という意味合いが強いが、選手層の部分でも多少の安心感がある。夏場に期限付き移籍も十分考えられるが、充実の陣容と言える。

7、DF補強評価

IN:3後藤 圭太、4濱田 水輝、5増田 繁人、27チェ・ジョンウォン、33阿部 海人、21椋原 健太、34デューク・カルロス
OUT:篠原 弘次郎、片山 瑛一、張 碩元(チャン・ソグォン)、竹田 忠嗣、久木田 紳吾、加地 亮、田中 奏一
補強評価:A
戦力値:※訂正:15→14(B→B):客観的に評価し下方修正 →→ 14→14(B→B):客観的に評価し現状維持※

3バック

CB:3後藤 圭太、4濱田 水輝、6喜山 康平、5増田 繁人、27チェ・ジョンウォン、33阿部 海人、31下口 稚葉、23久保 飛翔

4バック

CB:3後藤 圭太、4濱田 水輝、5増田 繁人、27チェ・ジョンウォン、33阿部 海人、23久保 飛翔
SB:21椋原 健太、6喜山 康平、2澤口 雅彦、34デューク・カルロス、31下口 稚葉、(11三村 真)

コメント

 昨季は、技術を重視するあまり制空権を軽視していた結果、終盤にパワープレーをしてきたチームに対して、跳ね返す力が不足し、失点を重ねました。そういった反省もあり、今季は、選手をほぼ一新し、空中戦に強く、4バックも可能な選手を多数獲得したのは賢明な判断であったと思います。また、4バックの導入に伴い、SBの選手も獲得し、戦術的な幅をもたらすことが出来た点も大きい。SBは、正直まだまだ十分とは言えない状態ですが、3バックでも戦えるので、そこは、大きな問題とはならない。
 また、6喜山 康平は、CBとSBの2つのポジションを任せる事が可能で、可変システムの導入も十分できる。この役割に関しては、31下口 稚葉も十分可能で、チームとして可能ならば落とし込んで欲しい。J2屈指の陣容とも言え、裏のスペースとパスミスに気を付ければ、J2屈指の守備力を誇るポテンシャルと持っていると思います。
 新人の33阿部 海人、27チェ・ジョンウォン、34デューク・カルロスといった選手にも十分出場するチャンスはあると思いますし、準新人の31下口 稚葉や23久保 飛翔も絡んでくればより面白くなりそう。怪我の選手が何人かいますが、誰が出てもある程度やれる。そういった実感と期待の持てる非常に手堅い陣容となったと思います。

8、MF補強評価

IN:14上田 康太、15末吉 隼也、26松本 健太郎、19仲間 隼斗、(30武田 拓真)、(21椋原 健太)、(32福元 友哉)
OUT:渡邊 一仁、朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)、石毛 秀樹
補強評価:C
戦力値:15→14(B→B):客観的に評価し下方修正

3バック

DH:14上田 康太、15末吉 隼也、17関戸 健二、8塚川 孝輝、25武田 将平、28加藤 健人
WB:21椋原 健太、19仲間 隼斗、26松本 健太郎、11三村 真、2澤口 雅彦、34デューク・カルロス

4バック

DH:14上田 康太、15末吉 隼也、17関戸 健二、8塚川 孝輝、25武田 将平、28加藤 健人
SH:19仲間 隼斗、18斎藤 和樹、26松本 健太郎、10大竹 洋平、11三村 真
OH:7伊藤 大介、30武田 拓真、32福元 友哉

コメント

 昨季は、左WBの朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)以外の選手のチャンスメーク力に課題があったために得点パターンの少なさに繋がりました。今季は、そこの改善のためにチャンスメークに定評ある選手をメインに獲得しつつも守備もしっかり出来る選手と、運動量豊富な新人も獲得し、色んなタイプの選手をバランス良く揃った構成とし、選手層に厚みのある陣容になった。
 攻撃的MFの選手には、実績のある選手を獲得した一方で、潜在能力部分では、昨季と比べると見劣り部分がある。ただ、未知数ではあるが、有望な新人の獲得に成功し、そういった選手が早い段階で、実戦で計算できるのであれば、選手層の厚みの部分では、大きな前進となったと言える。
 選手の実力にばらつきのあった昨季と比べて、クラブ規模に即した選手を中心に獲得した事で、実力の均衡化に繋がり、それと同時に選手層の厚みに繋がった。チームの連動性が高まれば、安定感の強さを発揮する土壌は、出来たと言える。

9、FW補強評価

IN:30武田 拓真、18斎藤 和樹、32福元 友哉、9李 勇載(19仲間 隼斗)
OUT:豊川 雄太、石川 隆汰、金 宗旻、ニコラス・オルシーニ、(石毛 秀樹)
補強評価:B
戦力値:※訂正:15→12(B→C) → 15→13(B→B)※:客観的に評価し下方修正

3バック

OH:7伊藤 大介、10大竹 洋平、(19仲間 隼斗)
ST:18斎藤 和樹、30武田 拓真、32福元 友哉
CF:24赤嶺 真吾、9李 勇載、20藤本 佳希

4バック

CF:24赤嶺 真吾、9李 勇載、20藤本 佳希

コメント

 24赤嶺 真吾に依存したシーズンであった昨季。朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)が、欠場するようになると豊川 雄太が得点パターンを失い機能しなくなった。中盤の組み立てる力の弱さが、前線に波及していたシーズンであった。その中で、活躍していた24赤嶺 真吾を軸に、中盤の強化に成功した事に加えて、24赤嶺 真吾の怪我時に失速した選手層の薄さに対して、バックアップとして期待できる選手と、有望な新人を獲得したことで、24赤嶺 真吾の負担の軽減が期待できる。
 一方で、爆発力があった石毛 秀樹と豊川 雄太のアンダーの代表クラスのポテンシャル持った2人と万能ストライカーであったニコラス・オルシーニ(オルシーニ)が期限付き移籍満了になった。この3人は、潜在能力が高く、今季の新加入選手と3人を比べると、今季の選手の方が、多少見劣りする。しかし、実績や経験のある選手の獲得に成功した事で、こちらも安定感が生まれた。年間通してみれば、安定して戦える陣容が揃ったと言える。

10、監督(スタッフ)補強評価

IN:三浦 文丈(ヘッドコーチ)、矢野 由治(フィジカルコーチ)、徐 基容(アシスタントコーチ)、永田 祐介(トレーナー)、島田 篤希(チームマネージャー)
OUT:布啓一郎(コーチ)、牧内 辰也(コーチ)
サポート:デジタルブラ
補強評価:B
戦力値:11→12(C→C)

長澤 徹(監督)、三浦 文丈(ヘッドコーチ)、矢野 由治(フィジカルコーチ)、戸田 光洋(コーチ)、富永 康博(コーチ:GK担当)、若宮 直道(コーチ)、徐 基容(アシスタントコーチ)、冨崎 祐一(チーフトレーナー)、片瀬 裕己(トレーナー)、永田 祐介(トレーナー)、谷口 功一(チーフマネージャー)、中屋 友輔(チームマネージャー)、島田 篤希(チームマネージャー)

コメント

 恐らく次期監督候補として三浦 文丈ヘッドコーチを入閣させて、韓国籍選手の通訳も兼ねている事が予想される徐 基容アシスタントコーチを招き入れた。また、チーム初フィジカルコーチである矢野 由治も加わり、万全の体制が整った。
 また、デジタルブラも導入し、怪我防止と情報の管理など、チームのサポート体制は、歴代最強と言える。
 あとは、長澤 徹体制として、昨季の批判に対して、チームでどれだけ改善できるか。ヘッドコーチも加わった事で、長澤 徹監督としては、勝負の一年となる事は間違いない。今季もJ2は、厳しいリーグとなりそうだが、昨季の上位チームに対して、どれだけ食い込めるか。監督の中心としたスタッフ陣の手腕が問われる。。

11、予想フォーメーション

基本システム

3-4-3(3-4-2-1)

24赤嶺 真吾(9李 勇載・32福元 友哉)
18斎藤 和樹(30武田 拓真・20藤本 佳希)、7伊藤 大介(10大竹 洋平)
19仲間 隼斗(34デューク・カルロス・11三村 真)、14上田 康太(17関戸 健二・25武田 将平、15末吉 隼也(27塚川 孝輝・28加藤 健人)、21椋原 健太(26松本 健太郎・2澤口 雅彦)
6喜山 康平(27チェ・ジョンウォン・23久保 飛翔)、3後藤 圭太(31下口 稚葉)、4濱田 水輝(5増田 繁人・33阿部 海人)
13金山 隼樹(22一森 純・1椎名 一馬・40李 京泰・29似鳥 康太)

コメント

今季の基本システムで、24赤嶺 真吾、14上田 康太、3後藤 圭太、13金山 隼樹を軸としたセンターラインは、強力。WBの選手は、実績の部分で手薄な部分は否定できないが、新人の選手にもアグレッシブな面をチームにもたらしてくれることに期待したい。
 1つ目のポイント、14上田 康太の相方の選択で、8塚川 孝輝、15末吉 隼也、17関戸 健二の中から誰になるのか。もう1つのポイントは、24赤嶺 真吾と組む選手で、9李 勇載(イ・ヨンジェ)、18斎藤 和樹、19仲間 隼斗、7伊藤 大介、10大竹 洋平といった実力者が揃う前線のアタッカーの中の組み合わせをどうしていくのかというのは、気になる所。
最終ラインはベストメンバーであれば、6喜山 康平、3後藤 圭太、4濱田 水輝という並びが堅そう。注目の33阿部 海人は、不安定な部分が目立つので、欠場選手次第という形にはなりそう。
少し触れただけだが、こうして並べて考察してみると、各ポジションの層は厚く、バランスの良いメンバーが揃ったという印象。他のシステムと比べて、やや守備的な感じが強く、攻撃が機能しなければ、得点するのは難しそうだが、長く採用してきた基本システムですし、メンバーが多く変わっても十分機能すると思います。

オプション1

4-5-1(4-2-3-1)

24赤嶺 真吾(9李 勇載・20藤本 佳希)
19仲間 隼斗(11三村 真)、7伊藤 大介(30武田 拓真・32福元 友哉)、18斎藤 和樹(10大竹 洋平・26松本 健太郎)
14上田 康太(17関戸 健二・25武田 将平)、15末吉 隼也(8塚川 孝輝、28加藤 健人)
6喜山 康平(34デューク・カルロス)、3後藤 圭太(27チェ・ジョンウォン・23久保 飛翔)、4濱田 水輝(5増田 繁人・33阿部 海人)、21椋原 健太(31下口 稚葉、2澤口 雅彦)
13金山 隼樹(22一森 純・1椎名 一馬・40李 京泰・29似鳥 康太)

コメント

 今季から4バックも十分なオプションとして使える。4バックの場合でも24赤嶺 真吾を軸にしつつ豊富なアタッカーを2列目で巧く起用したい。中盤から後ろの選手の4バックへの適性も高く、守備面では非常に安定しそう。
 6喜山 康平に関しては、状況によって3バックに変化させる可変システムをするためにキーとなる選手。具体的には、6喜山 康平を左SBから左CBに移す事で、左WBに19仲間 隼斗、21椋原 健太を1つ前に移動させる事で、自然と3バックに移れる。また、6喜山 康平選手が、GK以外のすべてのほぼすべてのポジションを経験済みで、高度な戦術的な役割を任せる事も可能となっている。同様の役割を31下口 稚葉に期待したいところだが、監督がそこまで考えるかどうか。いずれにせよ、3バックと4バックでも十分やれる戦力が整っていることからこれを巧く活かす術を持てるかどうかの差は大きい。

オプション2

3-5-2(3-4-1-2)

24赤嶺 真吾(9李 勇載・32福元 友哉)、18斎藤 和樹(20藤本 佳希・30武田 拓真)
7伊藤 大介(10大竹 洋平)
19仲間 隼斗(34デューク・カルロス・11三村 真)、14上田 康太(17関戸 健二、25武田 将平)、15末吉 隼也(8塚川 孝輝・28加藤 健人)、21椋原 健太(26松本 健太郎・2澤口 雅彦)
6喜山 康平(27チェ・ジョンウォン・23久保 飛翔)、3後藤 圭太(31下口 稚葉)、4濱田 水輝(5増田 繁人・33阿部 海人)
13金山 隼樹(22一森 純・1椎名 一馬・40李 京泰・29似鳥 康太)

コメント

 前線の組み合わせは、ロングパスの目標になる選手とアタッカーという組み合わせで、考えたが、9李 勇載も24赤嶺 真吾の相方という選択肢も十分ある。
トップ下にパスセンスあるアタッカータイプの10大竹 洋平とポジショニングに優れる7伊藤 大介が絡むことで、前の二人を活かしてくれることに期待したいシステム。勿論、その後方の選手からチャンスメークに期待できるシステムでもある。前線が2枚になっている通り、前でボールを持つ時間を長くすることやゴールに迫っていこうという狙いがある。このシステムも採用した時期もあったことを考えても違和感なく、採用出来るシステムであると思う。

オプション3

4-3-3(4-1-2-3)

19仲間 隼斗(11三村 真・26松本 健太郎)、24赤嶺 真吾(9李 勇載、32福元 友哉)、18斎藤 和樹(10大竹 洋平・20藤本 佳希)
15末吉 隼也(8塚川 孝輝・30武田 拓真)、7伊藤 大介(17関戸 健二・28加藤 健人)
14上田 康太(25武田 将平)
6喜山 康平(34デューク・カルロス)、3後藤 圭太(27チェ・ジョンウォン・23久保 飛翔)、4濱田 水輝(5増田 繁人・33阿部 海人)、21椋原 健太(31下口 稚葉・2澤口 雅彦)
13金山 隼樹(22一森 純・1椎名 一馬・40李 京泰・29似鳥 康太)

コメント

 このシステムに関しては、構成のバランスの悪さが少しありますが、前線の得点能力と中盤のチャンスメーク力と、巧く役割分担が出来るのがポイント。選択肢としては面白いと思います。
 ピッチを広く使いつつ、SBやWGの選手が、巧くポジション取りすることが出来れば、運動量を活かして、相手のスペースを的確に突きつつ、サイドから攻略することは十分可能である。
一方で、中盤の数をどうするかという部分で、色々と約束事を整理していく必要はあると思う。

オプション4

4-4-2((4-2-2-2)

24赤嶺 真吾(9李 勇載・32福元 友哉)、18斎藤 和樹(20藤本 佳希・30武田 拓真)
19仲間 隼斗(11三村 真)、7伊藤 大介(10大竹 洋平・26松本 健太郎)
14上田 康太(16関戸 健二・25武田 将平)、15末吉 隼也(8塚川 孝輝・28加藤 健人)
6喜山 康平(34デューク・カルロス)、3後藤 圭太(27チェ・ジョンウォン・23久保 飛翔)、4濱田 水輝(5増田 繁人・33阿部 海人)、21椋原 健太(31下口 稚葉・2澤口 雅彦)
13金山 隼樹(22一森 純・1椎名 一馬・40李 京泰・29似鳥 康太)

コメント

 攻守のバランスを取り易いシステムという事もあり、バランスよく選手を揃えた岡山でも十分採用が考えられるシステム。ゾーンディフェンスを巧く機能させることが出来れば、攻守で近年の町田や金沢の様に安定感のあるチームに仕上げる事が出来る。組み合わせのパターンも多彩で、多くの選手が活かす事も出来るシステム。

12、希望フォーメーション

3-4-3(3-4-2-1)

監督

長澤 徹

スタメン

24赤嶺 真吾
18斎藤 和樹、7伊藤 大介
34デューク・カルロス、14上田 康太、8塚川 孝輝、21椋原 健太
6喜山 康平、3後藤 圭太、4濱田 水輝
13金山 隼樹

リザーブ

GK:22一森 純
DF:5増田 繁人
MF:16関戸 健二、26松本 健太郎
FW:19仲間 隼斗、30武田 拓真、9李 勇載(イ・ヨンジェ)

コメント

 現状で、私の考える、今季のベストメンバーです。まずスタメンに関してですが、24赤嶺 真吾、14上田 康太、3後藤 圭太、6喜山 康平といった所は当確であると思います。
 GKは、13金山 隼樹と22一森 純は、開幕までどちらがスタメンは全く分からない状況で、シーズンが始まってもミスをすることがあれば、次の試合で、スタメンが変わるという事も起きうると思います。
 CBに関しては、怪我で、出遅れている6喜山 康平のスタメンは、キャプテンですし、3バックと4バックとの兼用を考えると、可変システムが可能な6喜山 康平は、重要なピースであると思います。3後藤 圭太と4濱田 水輝の経験と安定感は素晴らしく、33阿部 海人の付け入るのは、相当難しいミッションであると思います。また、6喜山 康平同様に出遅れている5増田 繁人も脅威の空中戦勝率を誇る選手で、6喜山 康平の所へ入れてパワープレー対策としての守備固めが期待できるという事で、ルーキーなどを抑えてリザーブ入りする可能性は高いと思います。
 DHは、14上田 康太の相方としては、体格に恵まれる8塚川 孝輝を推したい。15末吉 隼也は、少しミスパスが目立つので、16関戸 健二のリザーブ入りを現段階では考えている。ただ、15末吉 隼也は、福岡で、経験を積んで来た選手で、岡山のサッカーにフィットしてくれば、もっと持ち味を発揮できると思いますので、十分序列が変わる可能性は、あると思います。
 WBには、運動量豊富で、キープ力、突破力、スピード、得点力と攻撃的な能力の高い34デューク・カルロスの台頭に期待を込めて、左WBでのスタメン希望とした。右WBには、守備で安定感のある21椋原 健太をスタートで起用して、26松本 健太郎を投入して、攻撃的に行くというイメージで、26松本 健太郎のリザーブ入りとした。26松本 健太郎は、左右のサイドのポジションで、フィジカルが強く攻守で、期待できる選手なので、リザーブ入りさせ易い選手と言える。
 シャドーのポジションには、運動量豊富で、得点力だけではなく、献身性のある選手という事で、18斎藤 和樹を推したい。もう1枠のパサー枠では7伊藤 大介で、シャドーでのポジショニングの巧い選手で、前と中盤を繋ぐ貴重な選手という事で、スタメン希望とした。状況によっては、突破力のある19仲間 隼斗や高い技術を持った30武田 拓真のリザーブ入りを希望します。二人ともボールを持って仕掛ける事が出来るので、疲れている後半に出てくると嫌な選手であると思いますので、面白いと思います。
 1トップは、24赤嶺 真吾しか考えられないが、9李 勇載(イ・ヨンジェ)が、状況によってはターゲットして途中から入ったり、2ターゲットにしたりと、最初から同時に起用するよりは、選手交代での戦術的な幅を持てるので、リザーブスタートの方が、良いと思います。

13、後書き

GK:15→13(B→B)
DF:※訂正:15→14(B→B) →→ 14→14(B→B)※
MF:15→14(B→B)
FW:※訂正:15→12(B→C) →→ 15→13(B→B)※
監督:11→12(C→C)
総合:70→65(B→B)

 こうしてみると今季は、本当に選択肢の多いシーズンになると思います。怪我人が今多く出ていますが、それでも形となっている通り、色々と想定されるアクシデントにある程度対応できる選手層の厚さが、今季はあります。色々なシステムの採用も可能で、対戦チームによって、サッカーをカメレオンの様に変更することを可能で、監督が巧く選手を起用する事が出来れば、負けない好チームとして、安定して勝ち点を稼げると思います。
 今季は、新戦力を巧くチームにフィットさせる事と、潜在能力の高いが粗削りな新人を選手の起用し育成する事、既存戦力の活用。こういった部分で巧くバランスの取れた選手起用が出来るかどうか。ヘッドコーチも加入しましたし、監督を含め、10年目ですし、J1昇格できるかどうか勝負のシーズンになると思います。
 J2も強いチームが多くなってきたので、まずは、J1残留から入り、最終的にJ1昇格争いに絡んでいけるように最初から終わりまで、しっかり勝ち点を稼いでいって欲しいです。

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)

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