レビュー:2018:J2:第14節:A:vs水戸ホーリーホック「ここに来てまさかの純粋なタイプのCB軽視の采配で2試合連続複数失点で12試合分の失点」

水戸vs岡山:3-0
得点者:13田中 恵太(46伊藤 涼太郎)、46伊藤 涼太郎(3浜崎 拓磨)、46伊藤 涼太郎
観客数:3,502人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:鶴岡 将樹:2.5
副審:田尻 智計、田島 宏則:2.5
第4の審判員:加藤 正和

A:岡山

監督

長澤 徹:4.0

スタメン

32福元 友哉:3.5、16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス):3.5
11三村 真:3.0、7伊藤 大介:3.5、15末吉 隼也3.5、17関戸 健二:3.0
14上田 康太:3.5
6喜山 康平:3.5、27塚川 孝輝:4.0、21椋原 健太:3.5
22一森 純:3.0

リザーブ

GK:13金山 隼樹
DF:4濱田 水輝
MF:25武田 将平、19仲間 隼斗、10大竹 洋平
FW:18齊藤 和樹、24赤嶺 真吾

途中交代

16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)→24赤嶺 真吾:3.0
32福元 友哉→18齊藤 和樹:3.0
7伊藤 大介→19仲間 隼斗:2.5

 

H:水戸

監督

長谷部 茂利:2.5

スタメン

15宮本 拓弥:2.5
10木村 祐志:2.5、46伊藤 涼太郎:1.5、13田中 恵太:2.0
26小島 幹敏:2.5、8前 寛之:2.5
33福井 諒司:2.5、24細川 淳矢:2.0、5伊藤 槙人:2.5、3浜崎 拓磨:2.5
1本間 幸司:2.0

リザーブ

GK:21小泉 勇人
DF:4ンドカ・ボニフェイス
MF:14佐藤 祥、18白井 永地、19平野 佑一、32黒川 淳史
FW:49齊藤 恵太

途中交代

8前 寛之→18白井 永地:2.5
46伊藤 涼太郎→32黒川 淳史:2.5
13田中 恵太→4ンドカ・ボニフェイス:評価不可

2、得点経過

H:水戸:1-0:14田中 恵太(46伊藤 涼太郎)

 10木村 祐志の楔形パスに対して、8塚川 孝輝が巧く処理できず、慌てて足を伸ばすも46伊藤 涼太郎にかわされます。6喜山 康平が対応するもデュレイさせるのが精いっぱい。簡単に距離をとられてアクションを制限できずに、14田中 恵太にスルーパスを出されます。14田中 恵太のシュート前に8塚川 孝輝がスライディングタックルでコースを切ろうとするも間に合わず、そのコースにシュートを打たれて、22一森 純も何もできずに失点。

H:水戸:2-0:46伊藤 涼太郎(3浜崎 拓磨)

 7伊藤 大介のボールロストからの流れを防いだ様に見え、32福元 友哉の前線で時間を作れず潰されて、しきり直しの攻撃を受ける。その流れで、3浜崎 拓磨からの縦パスを受けた46伊藤 涼太郎がトラップの置き方で自然に前を向かれた上に間髪入れずにミドルシュートを打たれたために寄せは間に合わず、そのシュートコースがありそこに打たれたために22一森 純も飛びつきますが、これがゴールに突き刺さて、水戸が追加点。

H:水戸:3-0:46伊藤 涼太郎

 サイドでパスを受けた46伊藤 涼太郎が更に外のスペースの選手へスルーパスを出します。サイドのスペースでパスを受けた10木村 祐志が14田中 恵太を狙ってクロスを入れます。これは岡山の選手がなんとかクリアしますが、そのこぼれ球に反応した46伊藤 涼太郎が、ダイレクトでシュートを打ちます。ペナルティエリア内で、至近距離は岡山のバランスも崩れていたこともあり、難なくゴールに突き刺さり、流石のGKの22一森 純は、ノーチャンスでした。前半の内にダメ押し点を許しました。

3、数値評

評価基準

良:A~E:悪

A:岡山

攻撃評価:D
守備評価:E
采配評価:E
総合評価:E

H:水戸

攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B

4、文章評

Q.1「GW後にリニュアルした新生ファジ布陣どんなものか。」

A.「GW最終戦を軸にした布陣。」

Q.2「苦手とする関東アウェーを突破できるか。」

A.「3-0という今季最多失点での完敗に終わった。」

Q.3「首位追走を維持できる爆発力があるか。」

A.「長澤 徹監督が、その爆発的な得点力を掴もうと試行錯誤し、挑戦している事は分かった。ただ、ここまでの任期を見る限りその術を持ち得ていない事も分かった。そして、その策に選んだのはポゼッションサッカー。堅守速攻のサッカーが、主体的になりJリーグは勿論、世界的に見てもそういったサッカーが強さを見せており、結果的にそういったサッカーの前に餌食になってしまった。
 また、前節の守備の緩さを感じたのにそこに対しては手つかず。監督としての采配ミスではあるもののこの1敗をどう活かすかが、今後のファジは問われることになる。遅攻でも崩し切れるタレントが揃っていない事を考えても速攻型ポゼッションに転化できるかがポイントとなる。」

Q.4「ポゼッションと手堅いサッカーのどちらを重視するか注目のGW後のファジのサッカー」

A.「ポゼッションサッカーを選択したが、この敗戦を受けて、元の手堅いサッカーに戻すのが筋だが、こういった大量失点での敗戦のダメージが大きい事と、ここ最近勝ち切れていない事を考えても立て直すのは困難となるは予測できる。
 ポゼッションサッカーが悪いわけではないですが、福岡戦から2試合続けて守備対応が緩くなっている事を考えてもチームとしてどう引き締めて行くかという点にトライして欲しかった。」

P.1「17関戸 健二の前半と後半の違いに関して」

 前半は、前線の2人に収まらなかった事。後は、布陣的に前がかりであってボールを持ちにくかった。加えて、パサータイプが3人いた事で、持てる選手が中盤に不在で、寄せに対して、良い形でパスを出せなかった。そして、距離感も悪くなかなかボールに絡めなかった。

 後半は、3-4-2-1の布陣に変更し、距離感が是正し、前線のスペースを広く使える前線の2人が速い時間帯に変わった事で、前線で溜めを作る事が出来、中盤でもタメが作れるようになった。
 そして、19仲間 隼斗が入った事で、前線への推進力も加わり、17関戸 健二が上がれる時間とスペースを作る事が出来た。19仲間 隼斗は、大きなアピールになったと思います。
 32福元 友哉と16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)の2選手は良いところがほぼ無かったですが、チームの組み合わせの中で、巧くバランスを取り、良いサッカーができる様な監督の修正に期待したい。

5、試合評

Man Of the Match(MOM):46伊藤 涼太郎(水戸)
Most Impressive Player(MIP):1本間 幸司(水戸)
満足度:2点(10点満点)

6、試合後通算対戦成績(vs水戸)

通算対戦成績(J2)

A:岡山:5勝(22得点):5分:(28得点)10勝:水戸:H

H(岡山):通算対戦成績

ホーム通算:3勝2分4敗
シティライトスタジアム:2勝2分4敗
岡山県津山陸上競技場:1勝0分0敗

A(岡山):通算対戦成績

アウェー通算:2勝3分6敗
笠松運動公園陸上競技場:0勝0分2敗
ひたちなか市総合運動公園陸上競技場:0勝0分1敗
ケーズデンキスタジアム水戸:2勝3分3敗

7、今季の成績

勝敗(14/42)
7勝4分3敗(4位:勝ち点25)

得失点
15得点10失点(+5)

ホームスコア(7試合:4勝2分1敗:10得点4失点)
1-0×2、3-0×1、3-1×1、0-0×1、2-2×1、0-1×1

アウェースコア(7試合:3勝2分2敗:5得点6失点)
0-1×3、1-1×2、1-0×1、3-0×1

ゴール(全15ゴール)
3後藤 圭太×1(頭1)、4濱田 水輝×2(頭2)、6喜山 康平×1(頭1)、7伊藤 大介×1(右足ミドル1)、8塚川 孝輝×2(頭1、右足ミドル1)、11三村 真×1(左足ボレー1)14上田 康太×2(FK左足2)、18齊藤 和樹×1(PK右足1)、24赤嶺 真吾×1(左足ボレー1)、19仲間 隼斗×1(頭1)、33阿部 海人×1(左足1)、オウンゴール×1(足1)

アシスト(全9アシスト)
8塚川 孝輝×2(頭1、右足1)、9李 勇載×1(右足1)、14上田 康太×3(FK左足2、クロス左足1)、18齊藤 和樹×1(右足1)、19仲間 隼斗×1(左足1)、24赤嶺 真吾×1(パス右足1)

得点の形(15得点:流れ×4、セットプレー×9)
クロス→左足ボレー×1、クロス→頭×1、FK→頭×2、左足直接FK×2、FK→混戦→左足×1、CK→混戦→頭×1、速攻→ポストプレー→右足ミドル×1、CK→2次クロス→頭×1、PK(右足)×1、クロス→オウンゴール×1、ロングスロー→混戦→頭×1

失点の形(10失点:流れ×8、セットプレー×2)
CK→ショートコーナー→右足(ミドル)×1、PK×1、左足(フリック)→頭×1、右足(クロス)→頭×1、右足(クロスが直接)×1、左足(クロス)→頭×1、右足(ミドル)→オウンゴール×1、右足×1、右足(パス)→右足(ミドル)×1、右足(スルーパス)→右足×1

得点時間帯(15得点:前半×8、後半×7)
1分~15分×1、16分~30分×3、31分~45分×4、前半AT
46分~60分×4、61分~75分×3、76分~90分、後半AT

失点時間帯(10失点:前半×7、後半×3)
1分~15分×2、16分~30分×3、31分×45分×2、前半AT
46分~60分×1、61分~75分、76分~90分×1、後半AT×1

岡山から世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)

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