開幕四連勝は嬉しいけどまだまだ先は長い

今年最初の平日ナイターは、外気は氷点下に近かったらしいアウェイ極寒の地、札幌。ドーム内の温度は快適とは言え、平塚から移動日含め、中3日の湘南、甲府からの移動日含め中2日の札幌との対戦はお互いのコンディショニングが厳しい事が予想されました。

私は、夕方に予定外の仕事が入ってしまい、いつもの千駄ヶ谷のスポーツバー、ディスコパンツに行く事は叶わず、地元に戻って後半途中からモトロッソで観戦したのち、自宅に帰って家族が寝静まってから録画を見た次第。


さて、難しい一戦に立ち向かう湘南のスタメンフォーメーションは


     田原
 阿部      アジ
  寺川    坂本
     雄三
鎌翔 ジャ 村松 臼井
     野澤


と、2節から、サブのケイ、島村、中村、亮太、ツットも変動なしのメンバー。ノブの復帰も噂されておりましたが・・・鎌翔はこの試合が一つの評価ポイントになることが予想されました。


惜敗の小瀬から、芳賀を右SBに据え、切り込み隊長の藤田をSHにカスタマイズしてきた札幌は、


   キリ
      クラ
 ダニ     藤田
   上里  西
西嶋 吉弘 チョ 芳賀
     佐藤


な感じだったでしょうか。サブは荒谷、岡本、砂川、宮澤、横野


ここまで、内容は今一つながら3連勝の湘南と、開幕戦からコレクティブかつ、ハードワークのレベルが高くも、結果に結びつかず、1勝2敗の札幌との戦いは、勝ち点への渇望感が高い札幌が、試合開始から攻勢に出ますが、そこが監督の手腕と言わんばかりのコーチングが施された湘南のメンバーは、ハードマークの中盤で真っ向勝負に打って出て、マーカーを背負っている選手に向けても躊躇なく速いパスを出し続けます。


うまく、ボールがつながった時はこちらのチャンスになりますが、相手を誘い出し続けるその前進戦略は、時に札幌の攻撃的守備網にかかると、ピッチを広く使って、4-3-3の弱点を突く、両サイドからの攻めを許すことになってしまいましたが、そこで躊躇なき飛び出しとはっきりとしたプレーを敢行した野澤、持前の体格を最大限に行かして、クロスを弾き続けたジャーン。カバーリングを怠ることなく落ち着いたプレーでピンチの芽を摘んでいた村松が奮戦。


お互いの特徴を出した、中3日、中2日同士の対戦とは思えない密度の濃いサッカーが展開されます。その凝縮された空間が歪みを生んでしまったのが、前半早い時間での、ハーフウェイ付近での、札幌キリノと上里のハイボール処理における激突でした。これは相手ながら気の毒としか言いようがなく、早い回復を祈るものです。


とは言え、交替で入った宮澤、砂川ともに、先発メンバーであっても全く問題ないクオリティで、試合展開に大きな影響はなかったどころか、ダニルソンが少し下がり目で、砂川がアタッカーの位置に入ったため、中盤の守備で持ち味を出したダニルソンの効果もあり、右よりだった札幌のサイド攻撃が左でも繰り出されることになり、幸平も鎌翔もなかなか上がれず、湘南の攻撃は中央に偏ることになってしまいました。


前半は、終了間際に中央突破に成功した田原のエリア内強烈シュートもありましたが、佐藤の正面に飛んでしまい、得点を奪うには至らず、スコアレスで終えると、後半開始から、両SBが攻め上がれるようになりましたが、かえってクライトンが自由にボールを持てるシーンが多くなり、バイタルから危険なクロスやシュートを浴びますが、前半同様、GK/CBを中心とした守備意識の高さと、札幌のフィニィッシュ精度に助けられ、なんとか失点を免れているような状況。


残り30分でのツット投入も、未だトップフォームではないため、ボールの取りどころにされてしまう始末。前線にいてくれたので、取られどころはそんなに悪くなかったのが、幸いでしたでしょうか。それでもアジとの連携では、エリア内で威力と可能性のあるシュートを放つあたりは、これからコンディションが上がってきてくれれば、かなり楽しみです。残り15分では疲れの見えた寺川に代えて亮太の投入もこのところのルーチン。


勝ち点3が欲しい札幌も、残り10分で中盤のダニルソンをあえて外し、活きの良い若手FW横野を投入。最終ラインへのチェィシングなど、溌剌とした動きを見せますが、時間経過とともに両チームの消耗が激しく、間延びしたピッチではお互いに連動した攻撃を繰り出す事ができなくなり、湘南の3枚目のカード、38分の阿部から裕也への交代は、あるいみ勝ち点1を良しとしての事かとも思えたのですが・・・。


ロスタイム掲示は3分。選手の消耗度合はやや札幌の方がきつかったのか、直前の鎌翔の攻め上がりからの威力のあるシュートは、サイドネット直撃弾で、この試合もこのままかと思われた時間帯。


試合後のコメント「アジエルが持ったら裏を狙ったほうがいいと思っていたし、パスが来ると思った。札幌も前がかりになってDFの間が空いていたので狙っていました」と、残り少ない時間帯、冷静に熱く、その瞬間を狙っていた裕也が、ハーフウェイ付近から絶妙のスルーパスを通したアジからのボールに走りこみ、GKとの1vs1から冷静に左隅に流し込み、ロスタイムに劇的な決勝点をあげてくれました。


チーム加入以来、はじめて看板通りの活躍をしてくれた瞬間でした。これを機会に一つの壁を乗り越えたかもしれません。私らと言えば、モトロッソの前を通る人が目を丸くして見ていたのが印象に残るほどの大騒ぎ。店外の寒空のしたで震えながら見ていた面々もこの時はハイタッチの応酬で盛り上がりましたね〜。残りの2分弱も危なげなく、難敵札幌しかもアウェイの地から勝ち点3を持ち帰ることに成功したのでした。


今日の勝利で2位浮上とはなりましたが、まだまだシーズンは始まったばかりで順位を気にする段階ではありません。次のホーム仙台戦までも、移動日含め中3日です。甲府との対戦で痛い星を落とした仙台は札幌以上にうちを叩くモチベーションは高いでしょう。そうした相手をいなしながら最終的に結果を出す、本当の意味でのチーム力を、より強固なものとして行きたいと思います。


#神奈川新聞の記者もアウェイには行ってないんですな〜・・・。

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