心優しき男

部長ブログにお越しいただきましてありがとうございます。

今回は試合に行く前の一コマとNを紹介したい。

私達のチームは遠方の試合に行くときには、チームメイトの車に乗り合わせて行く。
私は家が近いKの車に乗っていくことが多い。
そして私と同じようにKの車に乗るのはNが多い。

Kの車のBGMは試合前にテンションを上げるのにふさわしい90年代、00年代のJ-POPばかりだ。
私も自分のiPodにJ-POPが幅広く5000曲入っている。
しかしそんな私から見てもKの選曲はいい。

「この曲良いね。」

「これすごく好きだった。」

そんな高校生のような話をしながらグラウンドに向かう。
そしてNが言う。

「この曲はKのiPodに入っていないの。ずっと流れるのを楽しみにしてるんだけど。」

そしてNは恥ずかしげに口ずさむ。

うーん、分からない。

余談だがNはお酒が入ると気持ちよさそうに大声で歌を歌う。
私はそんな彼を見て、

「ジャイアン？」

と、心の中で思っている。

どうやらNが言っていた曲はこの曲だった。

『唐沢美帆 way to love』

そんなモヤモヤも解決して、男三人、車内で大熱唱しながら更に進む。

そんな中Nがまじめな話をする。

N「最近●●、元気ないよね。」

私「そうだね。シーズンの終わりくらいから元気ないよ。」

N「俺、嫌だよ。●●には前みたいに元気にバカな事をやって欲しいよ。」

私「そうだね。」

N「●●を励ますために、飲みに行こうよ。」

私「そうだね。」

N「●●の為に、みんなで集まろうよ。」

私「そうだね。あいつには元気になって欲しいよね。」

●●の元気がないのは誰もが分かっていたことだ。
しかし、●●は弱さを見せないようにいつも強がる。
それも誰もが分かっていた。

この状況が良い状況ではないことは分かっている。

Nの言うとおり●●には元気になって欲しい。

もうそうなればやることは決まっている。

みんなで集まる会を用意して元気になってもらおう！！

そういった仲間思いのやさしい部分も含めて私はNを

「ジャイアン」

だと思っている。

余談だが、Nの言葉に私も励まされたことがある。

なかなか言えないが感謝している。

「N、あの時くれたメール、すごく嬉しかった。ありがとう。」

仲間に助けられた経験のある私だからこそ今度はNと一緒に●●を励ましたい。

そしてNのようなすばらしい仲間に出会えたFC Restarsに感謝している。