部長のグルメ放浪紀 ~第2回~ 三河屋@西麻布
-
部長
2012年12月29日 21:49 visibility290
部長ブログにお越しいただきましてありがとうございます。
今回は終了したと思われたグルメ放浪紀です。
ご紹介させていただくのは西麻布にある三河屋です。
多くの雑誌などでも紹介されているのでご存知の方も多いだろう。
平日のランチ営業のみの揚げ物専門の定食屋だ。
昼時ともなれば店の前には長蛇の列が出来る。
まず私とこの店の出会いを話したい。
私がこの店に通うようになったのは今から4年位前のことである。
当時、私のオフィスは西麻布にあった。
場所で言うとa-lifeと通りを挟んで向かいに100mくらい行った西麻布の閑静な住宅街にあった。
そのオフィスに行った初日。
いきなり問題は発生した。
時刻は昼時。
ランチに行こうとしたがお店が少ない。
ラーメン屋や焼肉屋など魅力に欠ける店が多い。
夜にはまた違う一面を見せるが西麻布のランチは難しい。
そんな風に思いながら、西麻布のランチを開拓しようと私は散策を始めた。
西麻布の交差点から星条旗通りの真ん中にその店はあった。
既に時刻は12:30を回っていた。
しかしその店の前には20人近くの行列が出来ていた。
何の行列かは分からなかったが先頭の方を見ると揚げ物屋である事が分かった。
私は吸い込まれるようにその行列の最高峰に並ぶ。
しばらく並んでいると店員の方が私の前5人目くらいの方からオーダーを聞き始める。
そして、いよいよ私の番。
店員「どれにしますか?」
私「一番人気はどれですか?」
店員「ミックスです。」
私「じゃあ、それでお願いします。」
典型的な日本人のような会話を終えた後で店員のお姉さんから依頼を受ける。
店員「今日はお客さんで終わりなので、この後お客さんが来たら本日は終了だと伝えて下さい。」
私「はい。」
小心者の私にNOと言える筈もなく快諾してしまった。
そう私に告げた店員の方はお店の入り口の看板を『準備中』にひっくり返した。
そこから私の孤独の戦いが始まる。
私の後ろに並ぶお客さんに容赦なく終わりだということを伝える。
その度に残念な顔を見る事になった。
しかしそこで私は確信を持った。
「これだけ愛されている店、間違いない!!」
30分以上は並んだだろうか。
ようやく入店する。
するとテーブル席で相席を求められた私を温かい声で年配の女性が迎えてくれた。
「大変お待たせ致しました。今からおいしく作るのでちょっと待って下さい。」
文章で書くとその温かさが伝わりにくいが、温かい気持ちになった。
そしてご夫婦のご主人と思われる男性の方が熱いお茶を持ってきてくれる。
「お兄さん、お待たせしましたね。今、作っているのでちょっと待って下さい。」
その笑顔から人柄が伝わってくる。
私は飲食業を行なっていたときに、こんな気持ちの良い笑顔を出せていたか反省してしまう。
既に私はこの店のファンになっていた。
温かみのあるサービスに気持ちは鷲掴みにされていた。
そしてしばらく待つと私のミックスフライ定食が出てきた。
『コロッケ2個、メンチカツ1個(俵型のものが2つに切られている)、ハムカツ半分、チキンカツ1切れ』
なんだ、このボリュームは。
ハンパない!!
そしてコロッケを食べる。
衣のサクサク感がハンパない。
そしてじゃがいもの素材の味が伝わってくる。
「うまい。」
その一言に尽きる。
そして一番の目玉はメンチカツである。
ボリューム満点の俵型のメンチカツは箸で割ると肉汁が染み出してくる。
当然味も
「やばい!!」
とにかくこの店はサービスも味も最高だった。
幸せな気持ちになりお会計をしようとすると、調理場にいるおばさんが
「お腹一杯になりましたか?」
と、訊ねてくる。
私は元気よく
「はい、お腹一杯になりました。おいしかったです。」
と、答えた。
するとそのおばさん以外の他の店員の方も笑顔で応えてくれた。
この店の紹介をしようと思ったが、気持ちが大きすぎて全てを一回では伝えきれない。
今回はあくまでもこの店との最初の出会いをお伝えして終わりたい。
- favorite6 visibility290
-
navigate_before 前の記事
心優しき男
2012年12月23日 -
次の記事 navigate_next
FC Restars 12月,1月度活動スケジュール(12月15日更新)
2012年12月15日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件