青森山田(青森) vs 野洲(滋賀)|第91回全国高校サッカー選手権大会

  • 部長
    2013年01月02日 19:11 visibility2939

部長ブログにお越しいただきましてありがとうございます。


 


今回は先日の大晦日に行なわれた第91回全国高校サッカー選手権大会の1回戦の試合に触れたいと思います。


 



 


私が高校サッカーを見に行くのは昨年の第90回全国高校サッカー選手権大会の決勝以来だ。


昨年は千葉県代表の市立船橋が全国を制した。


 


 








 


今回観戦に行ったのは1回戦でも最も注目度の高い対戦カードの一つである以下の試合です。


 


青森山田 vs 野洲


 


今回の結果ですが以下の通りです。


 


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 


日時:12月31日(月)14:10 KICK OFF


 


場所:駒沢陸上競技場


 


青森山田 1-1 野洲


 


(前半1-0/後半0-1)


(PK4-2)


 


PK戦を制した青森山田高校の二回戦進出が決定。


 


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 


以上です。


 




優勝候補の一戦ということもあり、楽しみな試合だった。


 


会場の雰囲気はとても一回戦とは思えない様子だった。


立ち見のお客さんが多数いる。
私もその一人だ。


 



 


この試合がそれだけ注目の高い試合とも言えるだろう。
もちろん前の試合が東京都の修徳高校の試合ということもあるが、それにしても多くの観客が集まったものだ。


 


そんな中、キックオフ。


 


立ち上がりはお互いに様子を見ている印象だったが、徐々にお互いの持ち味が出てくる。


 


野洲高校は伝統のセクシーフットボール。
青森山田はフィジカルの強さを活かしたパワープレー。


 


お互いに様子を見ている中でも野洲高校の技術の高さに観客は魅了されていく。


短いパスやヒールパスを多用して中盤を制する。
この試合で中盤を終始制していたのは間違いなく野洲高校である。


 


ゲームの序盤、様子を見ながらも野洲高校が中盤を制し、仕掛け始める。
しかし、青森山田のゴールキーパーの気持ちのこもったプレーでゴールを奪うことは出来ない。


また逆に10分過ぎには青森山田が左サイドを切り裂いて強烈なシュートを放つ。
ゴールかと思われたシュートをサイドネットに阻まれる。


 


野洲高校も何度か仕掛け、決定的なチャンスを生み出すが、得点を奪うことは出来ない。


 


青森山田のゴールキーパーは野洲高校の選手との接触により負傷をした。
前半だけで2回、治療のためゲームがストップする。


すごく辛いのが見ていて分かる。


この治療時間もあり前半のアディショナルタイムは9分。


アディショナルタイムでゲームは動く。


 


ゴールキーパーの気迫あふれるプレーに奮起したのか青森山田の選手が野洲高校の一瞬の隙を突いて来る。
イージーなパスミスを青森山田がボール奪取。
強烈なミドルシュートを打ってくる。


これがそのままゴールに吸い込まれる。


先制点は青森山田だった。


 


野洲高校に焦っている様子はない。


 


このままスコアは動かず前半戦を終了する。


 


少し前半のレビューをする。


 


野洲高校は伝統のセクシーフットボール。
ショートパスを多用し、通常の高校生では狙わないような狭い箇所へのパスを出してくる。
攻撃の起点もストッパーからである。
また足の裏を多用してくる。



 


しかし、その反面リスクを背負う場面が何度かあった。


ディフェンスラインから仕掛けようとしてのイージーミス。
これが何度か青森山田に奪われる。


通常の高校サッカーでは縦のボールを入れるような場面でも、観客を魅了するようなフェイントやドリブルをすることによってリスクを背負っていた。


 


2点目は中盤でのイージーなパスミスである。
意思疎通のずれか中盤で通常ではないような場面でのパスミスが目立った。
結果的にこれが失点に繋がった。


 


青森山田のサッカーは、おそらく十分な研究を行なったことが垣間見える。


基本的に、ポゼッションや中盤は野洲に取られても焦らない。



そして後半の開始。


 


前半同様にポゼッションは野洲高校が支配する。


そしてそれは慌てて前がかりになっている様子もなく落ち着いている。


8分過ぎだろうか。
中央を切り裂くようなスルーパスが8番の選手から出される。
得点にはならないが驚異的なパスセンスだ。


 


そしてそんな中、後半も13分が過ぎた頃にゲームは動く。


野洲高校の選手がペナルティーエリアの外からミドルシュートを狙う。
これは青森山田の選手に当たり、ペナルティーエリア内のゴール右に流れる。


この隙を見逃さない野洲高校の選手。


ボールを奪う。


そしてこのボールを相手選手をかわして落ち着いて中央にボールを入れる。
しかしこれは惜しくも青森山田のゴールキーパーに当たり流れるが、ここに野洲高校の選手が一気につめて得点を挙げる。


ここで同点となる。


 


ここからは一気にお互いの持ち味が出てくる。


 


後半20分。


まず魅せたのは青森山田である。
左サイドのコーナーキックの場面である。


正確なそして高いボールが上がると、野洲高校の選手を大きく超える大型の選手が、驚異的な跳躍力でヘディングで野洲高校のゴールを脅かす。


誰も反応できていなかったが、ゴールポストに嫌われる。


会場にも驚きの声と悲鳴にも近い叫びが聞こえる。


しかしこのボールを野洲高校の選手がクリアした。


 


そしてそこから一気にカウンター。


 


野洲高校の攻撃陣は数的に不利になっている青森山田のゴールを狙う。


 


落ち着いたループシュートを放つがゴールにはならず。


 


その後も一進一退のゲーム内容であった。


所感としては終盤に関してはやや青森山田の方が決定機を作っている印象だった。


一方、野洲高校のゴールキーパーがファンブルしたところから得点になりかねないようなプレーがあったがここは何とか凌いだ。


 


後半の野洲高校で気になった点は、右サイドバックの選手のキックである。


ショートパスを多用する野洲高校には珍しく、ロングボールを前線に放り込んでくる。


このボールがあまり機能していないようだった。


 


そんななかアディショナルタイムも終了して決着はPK戦に委ねられる。


 


PKの内容の前にこの時の会場の空気をお伝えしたい。


既に観客同士の殺伐とした空気が流れていた。


立ち見のお客さんがどんどん前に来るため、席に座っているお客さんの邪魔になっている。
座っているお客さんが怒る。


 


「おい、邪魔だ。」


 


「見えないんすけど。」


 


中には席から立ち上がり、直接どかすような強者もいた。


 


既にこの時、一般客の多くは野洲高校のセクシーフットボールに魅了され、野洲高校を応援していた。


 


PK戦の結果は以下の通り。


 


PK4-2


 


PK戦を制した青森山田高校の二回戦進出が決定。


 




 






















































































































































chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。