5/3 イースタン 巨人4-6 ヤクルト(218,880,野球3,総合9)

今年最初のイースタン生観戦です.車の渋滞のために,G球場に着くのが遅れて2回表ヤクルトの攻撃二死1塁(巨人1-0ヤクルト)から観戦を開始しました.

 巨人のオーダー
 1.ショート:藤村,2.センター:松本,3.サード:大田,4.DH:加治前,5.ライト:隠善,6.ファースト:山本,7.セカンド:福元,8.キャッチャー:市川,9.レフト:工藤で先発
 投手は藤井でした.

*投手について
・観戦開始直後に藤井が単打と2塁打を打たれて1-2と逆転されましたが,藤井はそれ以外はおさえて,結局5回3安打6三振,4四死球の失点2でした.四死球が多いのは,藤井と審判との相性が悪かったこともあるように思いました.きわどい所を何度かボールにされて,半分「切れ」ながら投げていた割には2点に抑えたのはよいと考えるべきでしょう.藤井らしく,左右に関係なく,打者のインコースを攻めていました.抜群の出来とは言えませんが,1軍のしょぼい先発陣を考えると,1軍で試してもよいレベルだと思います.

・2番手のマイケルは1回1/3をピシャリと抑えました.ストレートも速くて重みがあり,スライダーも切れていて1軍で十分使えるレベルだと思います.

・3番手の上野(左)は,悪くはなかったと思いますが,2イニング目の8回に雨脚が強くなって,大田のサードゴロ捕球ミス(記録はヒット)から,安打を集中されて2点取られて同点にされました.やや不運な面もありましたが,左打者の雄平(打者に転向した高井)に2度続けて安打されたのは,左リリーフとしては評価が低くなるでしょう.追い込んでから,決めにいく変化球がことごとくボールになっていたのは課題だと思います.

・4番手の岸(左,育成,新人)は,同点の9回を3人でピシャリと抑えました.雨がほぼ,上がってコンディションが良くなっていたとはいえ,コントロールもよく,相手の打者が打ちにくそうにしていました.私は,彼のアマチュア時代の動画で,本人が得意球というスライダー(カーブ)を左打者に簡単にミートされているのを見てあまり評価していなかったのですが,良い意味で予想を裏切ってくれるかもしれません.

・5番手の林が,ひどい出来で,左右に関係なく,ヤクルトの打者にことごとくよい当たりをされていました.4安打と犠飛で10回表に2点を与えて負け投手になりました.林は,今年から抑えに回って,セーブを稼いでいたのですが,前回,3点差をひっくりかえされて負け投手になってからおかしくなったようです.まだ,20才になったばかりですから,メンタル面にも問題があるのかもしれません.なんとかこの壁を乗り越えてほしいものです.

・相手先発の平井投手について
 ストレートは140km/hの後半.スライダーの切れもよく,巨人の打者が,皆,ボールのスライダーに手を出していました.気の抜けたような球が時々あって,それを巨人の選手はヒットにして,ヤクルトの1塁手のミスもあって4点をとりましたが,今後楽しみな投手であることは間違いないと思います.

*野手について

・久しぶりに間近で生でみた大田(3番)は,舎人さんのいうように,すっかり体つきがたくましくなりました.今日は3塁打と2塁打を打って打点をあげ,4打数2安打1打点,1四死球と数字をみれば合格点ですが,2点リードされた10回裏の三振の打席は雑でした.また,上述のように,守備でも足を引っ張りました.舎人さんが言われているように,打撃は進歩してきていますが,まだ,穴がありますし守備も不安定です.少なくとも守備で,ライアルや亀井と同等以上にならないと1軍では使ってもらえないでしょう.

・加治前(4番)は,4打数1安打1四球でしたが,どの打席も丁寧に打っていて自分のスイングをしていました.1安打は,10回裏2死無走者から,相手投手の球をよくみて,自分のカウントを作った後にヒットをうったものです.敗戦濃厚な中で,適当に打ちにいきたいところをよく我慢してきちんとスイングしました.この打者は地味だけど,皆の手本となる選手だと思います.谷・矢野がいるとはいえ,もう少し1軍でチャンスを与えるべきだと思います.また,将来は指導者となるべき資質を持っていると思います.

・他方,松本(2番)は,2点リードされた10回裏の先頭バッターなのに,代わった投手の初球を打って内野ゴロに倒れました.雨で足元が悪く,投手も代わったばかりであることを考えれば,じっくり見ていく必要があったはずです.それまで3打数無安打だったので結果がほしかったのだと思いますが,新人王を取ったときの,「打席での粘り」は今の松本にはありません.1軍昇格は当面無理だと思います.

・隠善は内容のある打席で2安打1打点と元気なところを見せました.工藤・藤村はヒットは
 うちましたが,あまり内容のあるヒットではありませんでした.むしろ,福元(育成)の打席に
 見るべき物がありましたが,現状で,1軍で使いたいというほどのレベルではありません
 でした.

整理すると
*投手
 藤井:1軍の先発テストには及第点.
 マイケル:1軍の右リリーフとして使える能力あり.
 上野:1軍の左リリーフとしては物足りない.
 岸:支配下登録の可能性あり.
 林:今の壁をのりこえないと1軍登録は無理.

*野手
 大田:課題は守備.
 加治前・隠善:1軍にいけるレベルにある.
 松本・工藤・藤村:当面2軍.
 福元:良い物をもってはいるが,1軍で使いたいというレベルには達していない.
    支配下登録は当面困難.

 といった所です.
 

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