2015年巨人戦力評価(外野編と全体の感想、2014年12月17日版)
-
元大阪爺
2014年12月17日 21:58 visibility479
続いて外野です。**は、故障明けの選手です。
レギュラー 対抗 控え 育成
外野 亀井(33) 鈴木尚(37) 隠善(31) 青山(24)
長野(31)** 高橋由(40) 矢野(35)** 長江(24)
アンダーソン(33) 橋本(25) 松本哲(31) 堂上(30)*
大田(25) 立岡(25)
セペダ(35) 横川(31)
金城(39)*
巨人の外野陣は全体に高齢化が進んでいますが、力のある選手が多いので競争は熾烈です。「大田4番」などというネタ(または願望)がオフに飛びまくっていますが、上記を見てもわかるように大田(今季の成績、44試合74打席、2本12打点、打率246出塁率338)は1軍枠すら危ないというのが実情です。長野(130試合523打席,13本62打点,打率297出塁率356)も「大田さんに負けないように・・」なんて寝言を言わないで欲しいですね。大田が勘違いしても困るし、(将来的にはともかく)長野の現時点の目標としては低すぎます。
こうして並べてみると、どうして金城を獲得する必要があったのかよくわかりませんが、打てるが守れない選手、あるいは、守れるが打てない選手というのが結構多いので、そこそこ守れてそこそこ打てて両打ちという「使い勝手のよさ」で獲得したように思います。率直にいって、「使い勝手のよい」選手を集めようと(あるいは養成しようと)しすぎの気がしますね。元中日の吉川も「内外野守れて両打ち」というのに惹かれて獲得した可能性があります.有能な脇役はもちろん必要ですが、主役あっての脇役ですからね・・・。オープン戦までは(主役候補の)大田を優先的に使うと思いますが、シーズンに入ってからファンも監督もどれくらい我慢できるかという所です。
なお、橋本(103試合402打席、4本35打点、打率256出塁率322)も1軍枠すら保証されていないというのが実情だと思います。
長期的にみれば、今後の新陳代謝を進めるために、2015年シーズンは、35才以上の選手の選別をすべきシーズンであるとも言えます。鈴木尚・高橋由・セペダ・金城・矢野から二人くらいは2015年オフに戦力外にすべきですね。
全体の感想
・リーグ優勝したがCSでは惨敗ということで、今季は2007年のシーズンと同様の結果になりました。したがって、「従来の巨人」なら大型補強をしなくてはならない筈です。実際、2007年オフは、ラミレス・クルーン・グライシンガーを獲得しました。しかし、今年は、ナベツネ氏の沈黙もあって、すでに従来の上限を越えている選手人件費の増額は見込めず、補強は小規模にとどまりました。大型複数年契約の弊害で生じている高コスト体質の改善のため、(複数年契約が必用で後期負担の大きい)FA選手の獲得を控え、比較的安い外国人投手の補強でしのいでいる感じがします。来季は,投手力を前面に出して,小差で逃げ切る野球目指すことになりそうです.
常勝を目指す巨人としては、外部補強と育成のバランスは特に難しい訳ですが、2012-2014の巨人は外部補強に傾きすぎた結果、皮肉にも,「他球団から主力選手を引き抜いて優勝を続けるというのはもう無理」ということが明瞭になった気がします.否が応でも,「主役の育成」に取り組まざるを得ない状況になり,それが,原監督の「1回チームを解体」という発言にもつながっていると思います.原監督ワンマン体制によるチーム改革は,非常に危うい側面もあるように思いますが,原監督と張り合えるフロントもコーチもいないので,現状ではそれ以外に手法はないでしょう.
来季はいろいろな意味でスリリングなシーズンになりそうです.
sell戦力の評価
- favorite9 visibility479
-
navigate_before 前の記事
巨人選手2015年俸査定結果(推定)を見て-9 坂本2.2億に対して長野2億は適正か?
2014年12月26日 -
次の記事 navigate_next
阿部1塁完全コンバートのハッピーな結末を考える。
2015年1月18日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件