ナベツネの反論と今後

ナベツネの反論はこちら．
参考のため，清武さんの声明はこちら（上，中，下）

　要は清武さんの声明の内容について，証拠や証言があって反論できない所（「コーチの人事を俺は聞いていない」と断言したこと等）についてはごまかし（「聞いていたがCSで負けたので手直しが必要だった」などと書き），表に出ていない情報（コーチやオーナー人事等）については，大きく食い違う情報を書き，その他の部分については，清武さんの能力をことさらに低く評価する言葉を書き連ねています．・・・で最後は，「でも，謝ったら許してやる．」というニュアンスで締めくくっています．反論の内容が本当なら，清武さんを解雇すれば済む話なのに，「でも，謝ったら許してやる．」と書いていること自体，正面対決したら分が悪いことを認めていると思いますね．

この反論の前に，桃井オーナーと清武さんが話し合いをしているとのことですし，現在，桃井さんの方から清武さんを懐柔しようとしているのではないですかね．要は，清武さんに「名を捨てて実を取れ（自分の間違いを認めて謝れば，巨人の仕事を続けさせてやる）．」と言っている所でしょう．

　さて，清武さん，どうしますかね．難しいのは，突っぱねて長期化すると，巨人全体のイメージがどんどん悪化して，最終的に清武さんが勝ったとしても，その修復は簡単ではないということです．清武さんの告発前より，はるかに悪化した状態から，巨人はスタートしなくてはならなくなる．ごく目前のことで言えば，有力FA選手は巨人にはこないことになります．もちろん，負ければ，もっと悪いですね．スタートラインが悪い上に，清武さん以外の人が再建にとりかかることになります．


　頭を下げて巨人に残ったとしても，「男を下げた」清武さんにどれくらいの人が耳を貸すかは疑問です．ナベツネと読売新聞・巨人上層部は，満座の中で清武さんに恥をかかされた訳ですから，それを帳消しにしてくれる訳がないように思います．GMの仕事なんて，失敗する方が多いわけで（外国人だって新人だって，成功率は50％未満が普通ですから），「無能」のレッテルを貼るのは簡単です．現に，上述の「反論」では，「外国人選手の失敗」を取り上げて清武さんの「無能ぶり」を強調していますしね．

　前に進んでも，後ろに退いても茨の道だなあ．清武さんも巨人も・・・