阪神3ー4巨人、田原がワンステップ上がる

4ー3と1点リードの6回裏、高木康が1死を取って右打者が3人続く場面で登板したのは福田ではなく田原でした。対右打者という事では、福田<田原という評価を首脳陣はした事を意味します。

田原は期待に応えて代打:浅井選手を三振、マートン選手をサードゴロに仕留め、村田のエラーでマートンがランナーとなっても落ちついて次の大和選手をうちとり、プロ初ホールドをあげました。勝ちパターンリリーフへの仲間入りをしたと考えられます。

最近の田原は,1軍登板当初の頃とは違って、コントロールが安定し、直球・シュート・スライダーを内外角の低めに集められるようになりました。直球のシュート回転が少なくなり、スライダーの切れも増したように思います。加えてスライダーとほぼ同じ軌道で速度が20km/hほど遅いカーブを投げることができ、左右のコーナーワークに加えて緩急も使える形になっています。右サイドハンドの独特の球筋に加えて、福田のように突然の制球を乱すこともないので、「右打者キラー」として原監督の評価が上がるのも当然だと思います。

 信頼できるリリーフが西村と山口しかおらず、「7回を誰に任せるか」が問題になっていた開幕まもない頃、舎人さんが2軍での田原を見て「7回を任せられるのは田原だ」という趣旨の事を言われていましたが、その予言が現実味を帯びてきました。6-7回を田原・福田・高木京あたりでカバーできるようになれば、残り2回を山口・西村・マシソンの中の二人で担当すればよく、この3人に適度な休養を与えることも可能になります。田原の課題は、左打者対策ですが、とりあえずは「右打者キラー」としての自分の立場を固めてほしいと思います。1軍のゲームを見る楽しみがまた一つ増えました。

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