巨人4-2阪神 直球で押して能見投手は打たれ,宮國は抑える.

 3回までの宮國は,スライダーやフォークを多投するも制球が悪く63球も投げて3安打4四死球で2失点(自責点1).いったいどうなるかと思った.しかし,3回裏に,前回の甲子園同様直球で押す能見投手のその直球を捉えた阿部のスリーランで逆転すると,それ以降は直球主体に切り替えて4-8回の5回を47球でパーフェクトに抑えた.直球そのものは甘い球もあったのだが,阪神の打者が戸惑ったこともあったのか,差し込まれたり詰まったりして凡退していった.阿部も宮國自身も,去年に比べて直球の威力が増していることを知ったのではないかと思う.まあ,甲子園で直球で押して成功した能見投手が東京Dでは打たれたように,このピッチングがいつも通用するとは限らないだろうが,宮國自身が自分の投球について新たな可能性を見いだしたのではないかと思う.管野がオープン戦で言っていたように,「ピッチングの基本は直球」ということだろうか.
 9回は西村が出てきて無難に抑え,宮國は今季初勝利.WBCのために,本来なら回ってくる筈のない開幕投手をやらされて,いろいろ辛いこともあったと思うが,とにかく1つ勝てたし,新たな自分の可能性も発見できたので,次回以降はさらに期待できると思う.

 打つ方は,阿部の逆転スリーランに加えて,次の回(4回裏)に大田ヒットで出塁→宮國バントで一死二塁→バッテリーエラーで大田が3塁へ→長野のタイムリーヒットと良い流れで4点目を取ったことも大きかったと思う.大田はヒット一本だったが,上記の走塁でも見せ場をつくり,貴重な4点目をアシストしたのでこの試合については合格点だろう.

 まあ,とりあえず,前回の甲子園での借りを1つ返せたのでよかった.

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