おかしなセリーグの日程

ペナントも終盤に近づいてきて日程を見ていたらおかしなことに気づいたので書きます。「当初日程」で最初に巨人との対戦試合が終わってしまうのは阪神です。

9月8日:阪神-巨人(甲子園)(実際は雨天中止の試合があったので最終試合は10月5日)

他方、「当初日程」で最後に巨人との対戦試合が終わるのはヤクルトです。

10月3日:巨人-ヤクルト(東京D)(実際は雨天中止の試合があったので、最終試合は10月8日)

 つまり、巨人にとってのペナント終了まで、「当初日程」で1ヶ月近く、巨人と阪神との試合がないことになります。本来なら「3連戦X5」の日程を普通に組んでいけば、最長でも「15日」しか日程は、ずれない筈です。ドル箱の「巨人-阪神(阪神-巨人)」を、消化試合に入る前に済ませてしまいたいという思惑が見えるような気がします。結果として、セリーグの一位、二位である巨人と阪神の試合が9月8日時点で(雨天中止で延期となった)1試合を残して終わってしまい、優勝争いは味気ないものになってしまいました。

同様なことは他にもあります。
広島-DeNA戦は、当初予定で9月8日終了で、(雨天中止試合がなかったので)実際に9月8日に終了してしまいました。CSをかけて、広島とDeNAは激しい3位争いをしているわけですが、その直接対決が8日に終わってしまったのです。これもリーグ戦の興味を1つ失わせてしまいました。

 当初予定で、セリーグの最終試合は10月5日(中日-DeNA戦)でした。それに対して、9月10日までに対戦を終えてしまうのが次の3カードあります。

9月8日:阪神-巨人、広島-DeNA、ヤクルト-中日

9月15日までだと次の2カードです。

9月12日:巨人-DeNA、広島-ヤクルト

結果として、9月13日~10月5日の23日間、上記5カードはないまま、ペナントは進むことになってました。全体として6チームから2チームの組み合わせは15カードしかないので、そのうちの1/3のカード(5カード)がなくなってしまうことを当初からあり得ることとして承知していたことになります。

 それでは、セリーグと同時開催のパリーグの日程を見てみます。パリーグの最終試合は、当初日程で10月6日(日ハム-西武)でセリーグと1日しかかわりません。でも、9月10日までに対戦成績を終えるカードはありません。9月15日までですと、楽天-ロッテの1カード(9月12日、実際は雨天中止があったので最終試合は10月3日)のみです。セリーグと違って、9月13日~10月6日の24日間、欠けるカードは当初予定では1カードのみです。

セリーグとパリーグとどちらが、(全体のことを考えて)日程の工夫をきちんと行っていたかというのは一目瞭然ですね。

今年のセリーグについては、曜日の同じ日に同じカードが組まれることが多く、特定の先発投手が特定のチームとばかり当たるという弊害が指摘されていました。上記の終盤の日程の異常さも含め、セリーグ関係者(球団関係者?)には、反省してほしいです。






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