CSをにらんだ原・落合監督の思惑 (47795,42)

私の好きな中日ファンのブログで,昨日の中日の戦い方を「CSのことを考えて,目前の試合を全力で戦っていない.」と怒っていましたが,CSがある以上,監督としては,それを考えながら試合をしないわけにはいかないわけで・・・
落合監督にすれば,ペナント優勝を考えるなら巨人-中日3連戦は3連勝をねらうしかない.他方,CSを考えると,第1ステージを勝ち抜いて第2ステージで巨人と対決するシナリオも考えておかなくてはならない.どちらにしても,川井投手が2軍落ちしている現状では,吉見投手・チェン投手の2枚看板だけでは苦しくて,もう一人巨人に通用する投手を見つける必要がある.それが(従来,巨人が苦手としていた)山本昌投手だったわけでしょう.リリーフで左腕パヤノを試したもの同様な理由でしょう.



他方,原監督が,セカンド守備に難のある中井を先発左腕の時に使うのも,CS対策です.左打者に主力が多い巨人は,中日だけでなく阪神の左腕投手(能見投手・岩田投手・江草投手・筒井投手等)にも苦しめられてきました.CSをにらんで,右打者を早期に育てる必要があるのです.



落合監督も原監督も,CSをにらみつつ,目前の試合を必死で戦っていると思います.


 


おまけ
「目前の試合に集中しなければ,その先はない.」というのは,優勝しなくてもよい場合のみです.たとえば,WBCで日本チームの首脳陣が目前の1勝にこだわっていたら,決勝の韓国戦で,岩隈・杉内・ダルの3人が同時に登板できる状況は生まれなかったでしょう.不振のイチローを使い続けることもなかったでしょうからイチローの決勝打も生まれなかったはずです.


おまけ2


2007年のペナント終盤では,無骨に目前の勝利にこだわった原巨人が落合中日に競り勝って優勝したものの,それで力尽きて,逆にCSで中日に3タテをくらって日本シリーズに出られませんでした.原監督と落合監督の腹の探り合いは,その頃から始まっています.

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