過去の成績にみる原采配(戦略)の進歩 (46070,55)

今日広島に勝てたので,9月の成績は8勝1敗1分.月別の巨人の勝敗数を見ると


4月 14勝 7敗 2分 率.667
5月 15   8    2        .652
6月 11   5    2        .688
7月 11  11   1        .500
8月 17   7   1        .708
9月   8   1   1        .889



4月〜6月と順調に勝ってきて,7月に小休止.8月にエンジンを入れなおし,9月に入って突っ走っていることがわかる.采配のほうは,8月下旬に至るまで「いろいろな選手を試していた」というのが実情である.その証拠に,3連戦ともスタメンが固定していたのは,2.5差で迎えた8/25-27の中日戦が初めてである.その中日3連戦ですら,中日がローテーションを崩してまでもってきたチェン-川井-吉見の最強先発陣に対し,通常+谷間ローテーションの,ゴンザレス-東野-久保で迎え撃っている.普通に考えてこれは「1勝2敗」のローテーションであるが,原監督は動かなかった.たぶん,最初から,原監督は「勝負は9月」と考えていた節がある.結果として,「動いた」落合中日に「動かなかった」原巨人が3連勝し,巨人にとっては望外のM26が点灯した.そして9月にはいって一気呵成にMを減らしている.



2006年度は,シーズン開幕当初から全開で突っ走って5月以降に大失速したこと(3-4月は18勝6敗だったのに,終わってみれば65勝79敗),2007年度は,優勝したものの息も絶え絶えでCSでは中日に3連敗したこと,2008年度は,前半の失速で阪神に大差をつけられたにもかかわらず,終盤追い上げながらも選手を試しつつ優勝しCSも勝ち抜いたこと,今年のWBCでは苦しい戦いと投手球数制限の中で,岩隈・杉内・ダルの3エースを決勝で投げられるようにもっていって優勝したこと,そして現在のペナントレース・・・むろん,まだ最後の結果は出ていないけど,原監督の采配(戦略)は着実に成長している.

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