セリーグCS第1ステージ展望

セリーグCSの日程は以下の通り.


・第1ステージ
17日(土)中日-ヤクルト
18日(日)中日-ヤクルト
(1勝1敗の場合)
19日(月)中日-ヤクルト
・第2ステージ
21日(水)から巨人-第1ステージの勝者が6連戦.


したがって,第1ステージの1・2戦で投げた先発投手は,中4日なら第2ステージの第2・3戦に投げられる.中5日なら第2ステージの3・4戦となる.


こういうことを書くのは,中日もヤクルトも,先発1・2番手(中日ならチェン投手と吉見投手,ヤクルトなら館山投手と石川投手)の力が他の投手より図抜けているからである.CSに出場したことで,すでにある程度,球団・ファンから評価されているヤクルト:高田監督は第2ステージのことをあまり気にせずに,第1ステージを勝ち抜くことだけを考えてくるだろう.しかし,第1ステージだけでなく,第2ステージに勝つことも要求されている落合監督は当然上記のことも考えてくるだろう.簡単に言えば,ヤクルトの場合,館山投手・石川投手が好投していたら100球前後で交代することなどありえないが,中日の場合は,チェン投手・吉見投手が好投していても100球前後(=中4日での先発が可能な状態)で交代がありえるということである.


 


中日は第2ステージを考えなければならない分,ヤクルトに対してハンデがあると思う.



中日の先発陣は,チェン投手・吉見投手・小笠原投手・中田投手・朝倉投手で,ヤクルトは館山投手・石川投手・高木投手・ユウキ投手・由規投手(村中投手)で,2連戦ですめば最初の2人が,3連戦なら最初の3人がこの順番で第1ステージに出てくると思う.中日の場合,チェン投手が先になるのは,第2ステージで早めに(巨人が苦手とする)チェン投手を使いたいからだし,ヤクルトの場合は単純に館山投手を中日は苦手とするからである.ついでに言えば,2連戦ですめば,上述の3,4,1,2番手の順で第2ステージで先発するだろうし,3連戦までもつれたら,4,5,1,2番手または4,1,2,3番手の順で第2ステージに出てくるだろう.



攻撃の方を考えてみよう.荒木選手・井端選手の1・2番がいて,森野選手・ブランコ選手のセリーグ打点1・2番コンビ+和田選手がいて,下位に一発のある谷繁選手がいる中日の方が,けが人続出で,骨折している宮本選手が3番,青木選手が4番というヤクルトより総合力で上なのは明らかである.しかし,ペナント終盤の3位争いで1つも負けられなくなってからのヤクルト1番福地選手の盗塁ぶりはすさまじかった.ほとんど初球から決めてくるので,後の打者も対処しやすく,福地選手の盗塁がことごとく得点に結びついていたように思う.福本豊さんがコーチ時代に「盗塁は気合や!」と言ったそうだが,それが納得できる福地選手の盗塁ぶりだった.第2ステージを考えなくて良い福地選手は,さらに思い切って盗塁を仕掛けてくるだろう.1・2戦はロースコアのゲームになると思うので,福地選手の盗塁が大きな力を持つように思う.



いろいろ書いてきたけれど,結論は単純で「互角」だと思う.どっちが上がってきても巨人には難敵だろう.中日が上がってくる場合は,きちんと第2ステージに備えた上で上がってくるだろうし,ヤクルトが上がってくる場合は,捨て身で巨人に挑んでくるだろうからである.巨人ファンとしては,どちらにしても3連戦までもつれてほしいと願うのみである.

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