亀井の好走塁について(41930,94,848)
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元大阪爺
2009年08月20日 13:09 visibility150
2点リードの4回裏無死1塁で走者は亀井.横浜サードのジョンソンは,急造サードで送球に自信がないから前に守っている(この気持ちは野球やソフトで内野をやった人なら誰にもわかるはず).他方,横浜のレフト内川は,右打者の谷ということで,深めの守り.谷の打球は緩い三遊間のあたりだが,ジョンソンが前に守っていた分横を抜けて行く.飛びついたジョンソンは,その後のプレーの事を忘れてしばらく寝転んだまま.ショートはバックアップで三遊間の深い所まで追いかけていってるからサードカバーには行けない.他方,緩いゴロで転がっているから,深い守りの内川は,打球に追いつくのに時間がかかる.
亀井が,この状況をどこまで把握していたのかはわからない.でも一瞬の内に「行ける」と判断した彼は果敢にサードに走る.レフトの内川が気づいた時点では,サードカバーがいない.慌ててジョンソンがサードに戻るが当然のことながらタッチが遅れる.亀井は悠々セーフ.当然打者走者の谷も2塁に走るから無死1・2塁の筈が,無死2・3塁.前の回も,ジョンソンの送球エラーが元で2点を取られた三浦投手の苦笑いが痛々しかった.阿部三振の一死後,前進守備のセカンド横を抜ける古城の2点タイムリーが生まれた.通常の守備位置ならセカンドゴロ(併殺?)だったあたりで,亀井の走塁がなければ点が入らなかった可能性が高い.
・亀井は,以前の広島戦でも,レフトの一瞬の隙をついた走塁で2塁から一気に本塁まで返ってきて1点もぎ取っているので上記は偶然ではない.亀井の走塁センスのすごさである.ちなみに,足の速さなら鈴木尚の方が上だが,鈴木の走塁センスは低いと私は見ている.2007年の優勝決定試合での牽制死や,勝ち越しのサードランナーなのに,李のセーフティーバントに対して呆然と立ち尽くす場面などを見てきているからだ.
・亀井の守備のうまさは前からわかっていた.最近は打撃にも迫力を見せ始めた.さらに走塁にもすごみを増している.走攻守,三拍子高いレベルでそろった(巨人生え抜きの)選手の成長を見られるのは幸せだ.だから,ケガだけには気をつけて欲しい.
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