セリーグMVPは久保田

「最高殊勲選手」ではなく「最優秀選手」なのだから，チームの優勝と関係なく選んでみたい.とりあえず候補者としては，打撃やピッチングに関して何らかのタイトルをとっている選手を選ぶ.

打者部門-首位打者：青木，打点王：ラミレス，本塁打王：村田，盗塁王：荒木，出塁率：青木

ということで野手の候補者は青木・ラミレス・村田・荒木の４名

投手部門-最優秀防御率：高橋，最多勝利：グライシンガー，最高勝率：高橋，奪三振王：内海，最多セーブ（ｓｐも同じ）：藤川，最多ホールド：久保田

ということで，投手の候補者は高橋尚，グライシンガー，内海，藤川，久保田の5名

次に,何らかのシーズン記録を出したかどうかで考える.打者では,ラミレスが右打者で始めて200本安打を超えたということくらい.投手では,試合数の日 本新記録（90試合），ホールドの日本タイ記録（46），ホールドポイント（ホールド+リリーフ勝利）＝55でたぶん日本新記録を久保田がだし，セーブの タイ記録を藤川が出している.この時点で,久保田・藤川の２人に絞られて,かつ，久保田やや有利.

最後に成績をもう一度見る.

藤川：防御率：1.63 71試合 83 回

久保田：防御率：1.75 90試合 108回

90試合108回投げて防御率1.75ですよ． これを鉄腕といわずして何と表現できましょうか！

ということで，元大阪爺（断っておくが巨人ファン）が選ぶ2007年セリーグMVPは久保田です.

ところで，実際の久保田のMVPの得点は23点で，藤川（110点）の1/5，小笠原（423点）の約1/20です．ねえスポーツ記者殿，あなたがたは試 合見てるの？選手の成績をきちんと分析しているの？プロの記者なのだから、MVP投票の義務と権利をきちんと考えて，もう少し選手を正当に評価してよ.

単純に２ホールド＝2セーブ＝１勝とするような乱暴な換算式（そうすると久保田の勝ち星は合計32）でも作らない限り,リリーフ投手の正当な評価は望むべくもありませんな．