ダルビッシュ・松坂・江川の成績と年俸を比較する (1/7,204960、野球10、総合24)

ダルビッシュ投手の年俸が5億円になるとのこと。私の中での怪物投手というと、年代順に江川・松坂・ダルビッシュなので、この3人の成績と年俸を比較してみました。なお、括弧内の数字は年齢です。年俸の出来高については考慮していません。

1年目
江川:1979年(24)  161回 9勝10敗防2.80 720万円→960万円
松坂:1999年(19) 180回16勝5敗防2.60 1,300  →7,000
ダル:2005年(19)  94回 5勝 5敗防3.53  1,500   →3,000
2年目

江川:1980年(25) 261回16勝12敗防2.48   960 → 1,560

松坂:2000年(20) 168回14勝7敗防3.97  7,000→10,000

ダル:2006年(20) 150回12勝 5敗防2.89  3,000→7,200
3年目

江川:1981年(26)  240回20勝 7敗防2.28    1,560→3,000

松坂:2001年(21) 240回15勝15敗防3.60 10,000→14,000

ダル:2007年(21) 208回15勝 5敗防1.82  7,200→20,000

4年目

江川:1982年(27)  263回19勝12敗防2.36  3,000→4,400

松坂:2002年(22)  73回 6勝 2敗防3.68 14,000→11,500

ダル:2008年(22) 201回16勝 4敗防1.88 20,000→27,000
5年目


江川:1983年(28) 218回16勝 9敗防3.27   4,400→4,400


松坂:2003年(23) 194回16勝 7敗防2.83 11,500→20,000


ダル:2009年(23) 182回15勝 5敗防1.73  27,000→33,000
6年目


江川:1984年(29)  186回15勝 5敗防3.48   4,400万→4,800万


松坂:2004年(24) 146回10勝 6敗防2.90 20,000→25,000


ダル:2010年(24) 202回12勝 8敗防1.78 33,000→50,000
7年目


江川:1985年(30)  167回11勝 7敗防5.28  4,800→4,300


松坂:2005年(25) 215回14勝13敗防2.30 25,000→33,000


ダル:2011年(25) ?

 3人の怪物を比較すると、ダルの安定ぶりが際だつ感じ。江川・松坂は5年目までに「ピーク」または「谷」を経験しているが、ダルにはそれがなく、ピークはまだまだ先と思わせる所がある。従って、ダルの最年少での5億円到達はそれなりに納得できる。

 ちなみに、松坂は8年目の2006年に「17勝 5敗防2.13」の成績をたたき出して、WBCでもMVPを取って、レッドソックスに6年契約5200万ドル(当時のレートで61億円、平均年俸10億円)で移籍しました。さて、ダルはどうなるのか・・・

 こうしてみると、時代が20年違うとは言え、江川って損しているよなあ。物価の推移をみると、江川の時代(1980年代)は、松坂・ダルの時代(2000年台以降)に比べて3割程度安いだけなのに、年俸が5倍~10倍違うものなあ。松坂・ダルと同程度の基準なら、1年目で2000万円以上、2年目の16勝で7-9千万円もらえて、3年目の20勝で1億円台の後半だよなあ。4年目の19勝で2億を越えて。5年目以降は横ばいから漸増というところか。逆にいうと、プロ野球の選手人件費が激増しているわけで、こりゃ球団経営は大変ですわ。

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