☆みおつくし

澪標(みおつくし)とは、河口などに港が開かれている場合、浅くて舟の航行が不可能な場所が多いため、比較的深く舟の航行可能な場所との境界に並べて設置される、航路を示す標識のことである。
大阪市はこの澪標を模したデザインを市章にしています。これは、大阪の繁栄は昔から水運と出船入船に負うところが多く、人々に親しまれ、港にもゆかりが深いということから、明治27年に『澪標』を市章としたようです。
大阪市立大学の学章は、商業の神である『マーキュリーの翼』と『澪標』と『大学の二文字』を組み合わせたものです。
『源氏物語』五十四帖の第14帖にも『澪標』があります。

澪標といえば、個人的には、大正時代末期から第二次世界大戦後までの千葉県銚子市を舞台にした、NHK連続テレビ小説の『澪つくし』を思い出します。
このドラマは、銚子の浜で画家の絵のモデルをしていた女学生・かをる(沢口靖子)が、たまたま通りがかった青年漁師・惣吉(川野太郎)に指に刺さったとげを抜いてもらい、乙女心に淡いときめきを覚え、やがてこのことがきっかけとなり、かをると惣吉は相思相愛の間柄になるが、二人の前には双方の家の壁が立ちはだかる というような内容だったでしょうか？

 

 

 

千葉県銚子市といえば、人口約6万8千人を有し、日本随一の漁獲量を誇る漁港の町である。
これまで銚子市には、銚子商業高校、市立銚子高校、市立銚子西高校と甲子園出場校が3校あった。
銚子商業は、2008年(平成20年)4月1日に銚子水産との統合により、新生「銚子商業高校」となりました。
同じく2008年(平成20年)4月1日、市立銚子高校と市立銚子西高校が統合され、新生「市立銚子高校」が誕生し、「銚子西高校」の名前が消えた。

2007年7月21日、地元新聞に以下のような記事が掲載された。

銚子西 打線振るわず 来春統合、最後の夏終わる

～涙止まらぬ“30人目”エース～
1981年の第89回大会に銚子勢3校目として甲子園に出場した銚子西。来春、市立銚子との統合が決まり最後の夏。大会屈指の左腕との注目の一戦。エース村山龍一が変化球を低めに集め、投げ合いとなった。
均衡が破れたのは四回。一死から四球の走者に走られ、4番にカウント1－1から得意の変化球を痛打された。「先制点の取られ方が悪かった」。込み上げる悔しさを抑えられなかった。
五回には下位打者にソロアーチを浴びた。左翼手が必死にグラブを差し伸ばした先に打球が飛び込むと、マウンド上で顔をしかめた。「インコースのカーブ。ちょっと高かった。甘いところに入ってしまった」
「ベストの状態でだったんですが…。負けちゃってチームに申し訳ない」。無念そうに首を振り、険しい表情で「最低です。点数は0点。力んで自分のピッチングができなかった」。
七回にはスクイズで3点目を失った。それでも直球で押し、切れのあるスライダーで踏ん張った。「絶対に勝って甲子園に行くつもりだった」。30人目の“西高のエース”は最後まで涙が止まらなかった。

 

ここ数年、甲子園出場の有無は別として、夏の大会予選中に「○○高校最後の夏が終わる」という記事をよく目にする。
全国で少子化に伴う学校の統合が加速しているということだろう。
個人的には、甲子園出場校の名前が消えるのは実に寂しいことであり、ここでのネタの数が減ることにもなる。(やや汗)

※以下は、甲子園出場校同士の統廃合により、これまでに消えた校名と今後消える予定の校名である･･･。

北海道
芦別＋芦別総合(旧･芦別工) →芦別(2006年芦別総合を閉校)

千葉
市銚子＋銚子西 →市銚子(2008年両校を統合)

長野
須坂園芸＋須坂商 →校名未定(2015年両校を統合予定)

静岡
東海大一＋東海大工 →東海大翔洋(1999年両校を統合)

滋賀
長浜北＋長浜 →校名未定(2014年両校統合予定)

和歌山
海南＋大成 →海南(2008年大成を海南高校大成校舎として統合)

徳島
鳴門一＋鳴門工 →鳴門渦潮(2012年両校を再編統合予定)

大分
別府商＋別府羽室台＋別府青山 →校名未定(2015年3校を再編統合予定)

※以下は、今後、校名が変更または変更予定の甲子園出場校である。

2012年4月開設予定
山形  酒田工(＋酒田商＋酒田北＋酒田中央) →酒田光陵
徳島  鴨島商(＋阿波農) →吉野川
茨城  水戸短大付 →水戸啓明
熊本  東海大二 →東海大熊本星翔

2013年4月開設予定
北海道  室蘭大谷(＋登別大谷) →北海道大谷室蘭
秋田  能代商(＋能代北) →校名未定
長野  飯田長姫(＋飯田工) →飯田OIDE長姫
静岡  清水商(＋庵原) →校名未定

2015年4月開設予定
群馬 太田市商 →市立太田

 

 

以上です。