【森島寛晃ラストマッチ】の光と影

  • けん坊
    2008年12月05日 08:29 visibility149

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『モリシのことが好きでたまらない』
『モリシのことは神聖にして侵すべからず』
『モリシはセレッソ。セレッソはモリシ。』
『セレッソはモリシで成り立っているので、モリシは何をしても良い』
『モリシのことになると見境がつかなくなって何をしでかすか分からない』


セレッソは、昨年3月31日の札幌戦を最後に原因不明の首痛のため、いまだに別メニューのモリシこと森島寛晃を最終戦にベンチ入りさせるようです。

実は、昨年途中から指揮を執っているレヴィー・クルピ監督はあまり交代枠を使いません。
この監督だからこそ、この企画が持ち上がったのではないかと思っています。


ちなみに、今シーズン41試合で3人の交代枠をすべて使い切ったのが16試合、他は2人交代が12試合、1人交代が13試合(2.073人/1試合)という状況です。


そして、引退を表明した後のモリシは無邪気そのものです。
『ボクの背番号は(香川)真司に譲りたい』『1分でもいいのでピッチで終わりたい』と、自他ともに認める【ミスターセレッソならではの発言】が相次ぎました。


クラブも正直なところ企画した時点では昇格をあきらめていたのではないかと思います。
10月26日の仙台との直接対決に敗れ、残り4試合で勝点差が8の状態でしたので…。


その証拠に、最終節を前にして『モリシのベンチ入りについて監督がクラブと話し合う』という状況を生み出してしまいました。


クラブとすれば、モリシをエサに大量にお客さんを呼び込んでしまった後なので、今さら『都合によりベンチ外』ということが出来なくなってしまい『出場は未定だがベンチに入れる』という結論に至ったのではないかと思われます。


ミーハー相手の新商品も大量に作ってしまいましたので、なんとか売り捌かねばならないですし、マスコミにも随分と協力してもらったみたいですし…。


ボクはセレッソの昇格を望んでいます。このことは間違いありません。


でも、もしその希望が叶ったとしたときに【モリシ神話】のようなものとして語り継がれるようなものになったりするような気がして、とても不安に感じています。

勝負というものは、常日頃から己自身を鍛えるため厳しい練習やトレーニングに耐え、コミュニケーションを大切にし仲間との連携を深め、それらのすべてを試合に出すことで勝利というものを得るものなのに、なにか神懸かったようなものや、神格化された誰かのおかげで勝つことが出来るような、そんなレベルの低い世界でしか通用しないようなものに貶めてしまわれるような不安を覚えています。


また、現実問題として5人しかないJ2の交代枠の1つを『引退を表明したクラブ功労者のための1分のために用意する』ということが『昇格へのわずかな望みをかけた勝利のみを求めるチームのすること』なのかという強い疑問も感じています。


ボクはモリシのことが嫌いという訳ではありません。
ただ【もっと、他に方法があるだろう】と思っていることは確かです。


モリシの現役生活は終わりますが、彼の人生はこれからも続くわけですし、セレッソというクラブもずっとあるのだから、このような今後のことをを狭くしてしまうような方法をとる必要があったのかということについては、強い不満を覚えています。


…とは、いっても明日は勝利を期待しています。
昇格については仙台の勝敗次第ですが、どのようなことになってもセレッソの歴史の1ページであることに変わりはないわけですし、そのことも含めて今後も応援していくかどうかは、そのときになってから考えるようにするしかないのかなと思ったりしています。

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