内容は神戸が圧倒。試合を決めたのは…。
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けん坊
2007年05月27日 17:04 visibility94
今年J1で、最も堅守を誇る柏レイソルですが、古賀選手を警告累積で、近藤選手をケガで欠き、大谷選手と小林(祐)選手が代わりを務めました。
また、U-22日本代表候補の菅沼選手が試合直前に発熱ということで、先発を回避しました。
対する神戸、チームの精神的支柱である三浦(淳)選手がベンチ入りしませんでした。
昨年J2で激しい昇格争いをした2チーム。
試合開始前から、それぞれのGKがピッチに入ってくる度に自分のチームには声援を、相手チームにはブーイングを、という感じでキックオフまで徐々に盛り上がっていきました。
両チームのサポーターともに、試合終了まで気合いの入った応援で、選手たちにその気持ちや熱い想いは充分に伝わったのではないかと思います。
順位は、柏4位・神戸9位でしたが、戦前から柏が苦戦するのではないかと思っていました。
始まってみると、予想よりも神戸が圧倒的に試合を支配していきました。
前半は、柏はほとんど良いところ無し。攻撃の形を作ることができませんでした。
神戸は、13分にボッティ選手のコーナーキックを大久保(嘉)選手が綺麗に決めて先制。
その後も惜しいシーンがあり、あと1〜2点は得点することができたのではないかと思いました。
後半になって、石崎監督は好采配をみせました。
フランサ選手の後ろにいる3人を、後半8分・14分・21分と気前よく、テンポ良く交代しました。
交代がある度に、ボールと人の流れが良くなるのが分かりました。
ドゥンビア選手は投入直後にシュートがあり、決まったか?!と思いましたが、ここはオフサイド…。
そして後半22分、イヤな場所からのFK、両チームの選手と副審がまさに横一線に並びましたが、タイミング良く抜け出したのはドゥンビア選手。嬉しいJリーグ初ゴールになりました。
今日の柏のチーム全体の不調と、それまでの試合展開を考えると、まさに石崎監督の作戦成功といったところでした。
同点になってすぐ後のCKで、フランサ選手がゴール前でラインを割ろうとするボールを、かかとで戻すという素晴らしいプレーがありましたが、残念ながら誰も詰めていませんでしたので、この試合唯一といってもよいかもしれなかった逆転の機会を失ってしまいました。
「このまま引き分けに終わってしまうのか…」と思い、何気にペットボトルのお茶を取り、顔を上げてみると、柏陣地をボールがフラフラと、さまようように一人旅…。
「なに?どうしたの?」と思っているうちに、このボールを神戸がキープしてクロスが上がりました。
そして、このボールが右のサイドラインを割ろうとするところを、ボッティ選手が気迫のプレーで外に出さず、朴選手とのワンツーのあと、ゴール前にクロスを上げることに成功し、これを大久保(嘉)選手がきっちり決めました。
一緒に観戦した友人によりますと、柏のDFがピッチを出て給水するタイミングと、キーパーがそのDFにパスを出したタイミングが一緒だったみたいです。
なんとも、間の悪いことだったのでしょう。
緊張と集中の90分。その間のちょっとした瞬間の出来事でした。
この日の神戸は27℃。観戦していても暑かったので、ピッチの暑さも相当なものだったと思います。
その後の松田監督の采配は慎重そのものだったと思います。
大久保(嘉)選手が2点目を決めたときに、「開始6分でイエローをもらい今日不調だった近藤(祐)選手を下げて、大久保(嘉)選手を前にしてハットトリックを狙わせるか?」と思いましたが、なんとその大久保(嘉)選手を下げて、勝ち点3をしっかりと守ることに努めました。
これは、松田監督の好采配だったと思います。
もし、セットプレーなどで再度追いつかれるようなことがあれば、昨日の神戸ではもう一度引き離すことは難しかったのではないかと思うからです。
神戸にすれば、もう少し点差をつけて勝つことができた内容の試合だったと思いますが、勝ちは勝ちなので良しというところかと思います。
柏にすれば、せっかく苦労して追いつき、あわよくば引き分けという狙いが見えてきた矢先に引き離されての敗戦だけに、そういった意味では残念かと思いますが、内容も恐らく今年で一番不出来だったかと思いますし、シーズンを戦う中で必ずあるうちの1試合と思えばあきらめることができるかも、というように思いました。
試合とは全然関係ありませんが、この日のイベントではスパイダーマンが来てました。
試合前のファンサービスで、ヴィッセルのマスコット・モービィと一緒に写真撮影していましたが、ファンを案内する様子が「必要以上に腰が低くて」なんだか、微笑ましかったです。
- 事務局に通報しました。
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