用具を考える1回目 グローブの革(2015/03/25リメイク版)2015/11/14加筆修正
-
とりすたd(過去形)
2015年11月14日 23:05 visibility7961
スポーツショップのみならず、ホームセンターでも、ディスカウントショップでも、グローブだけはよく売っています。
しかし、スポーツショップで販売しているグローブの価格は7~8000円以上なのに対し、ホームセンターとかで売っているグローブの価格は980~4000円程度のものが多いです。
その「差」とはなんでしょうか??
洋服によくある「ブランド」の価格補正でしょうか?
…その要素も、皆無とはいえませんが、主だった理由は別のところにあります。
それは「材質」によるところにあります。
グローブに使われる素材は大きく分けて2種類あります。
「動物性皮革(本革)」と「合成皮革」です。(皮革製品全般に言えることですが…)
本革は文字通り牛などの動物性皮革で、合成皮革は布に特殊な樹脂を塗布して革っぽくみせているものです。
一般的には本革のほうが使うのにはいいとされていますが、合成皮革にもメリットが有ります。それぞれの特徴は以下の通り(良い点は○、悪い点は×、どちらとも言える点は△つきで記載)
動物性皮革
○ケアが行き届いていれば長期的に使用できる○捕球を繰り返すうちに変形する(型ができる)×使用後、特に雨天時はケアが必要×価格が高い△最初のうちはかたく、使いづらい(種類による※追記参照)合成皮革
○雨天時でも問題なく使用できる○購入コストが安く済む(注:コストパフォーマンスがいいとは限らない)○ケアの必要性がない×短~長期にわたって使用すると樹脂が剥がれ落ち、ぼろぼろになる。×「型ができる」ということはないため、自分好みに仕上げづらい。自分は、本革製のものも、合成皮革製のものも両方所持しています。そして、今でもどちらも使っています。雨の危険性がある日は合成皮革製のものを、試合時は本革製のものを…と使い分けながら…。
恐らく、レクリエーションで年数回しか野球をしないという方や彼女(彼氏)や子どもとキャッチボールをするために買うグローブであれば、「合成皮革」のもので十分だと思います。
逆に、サークルや草野球(で高出席になる場合)でそこそこ本格的に野球をする方は(最低でも捕球面だけは)「本革」のものの購入をおすすめします。
合成皮革のもので下手に安いものを買ってしまうと、かなりの粗悪品だった場合、数回の使用でグローブの皮革部分にヒビが入り、グラブを開閉するたびに中身が見えてしまうこともあるためです…
グローブご購入の際は、上記のメリット・デメリットを参考にしてみるといいんじゃないでしょうか??
追記:革の種類について
グローブの革に使われる素材は上記の本革には3種類存在しています。
牛革の他に、鹿革、豚革が使われています。
野球やゴルフの打撃用グローブにも使われる羊革はグローブでは採用されていないようです。
鹿革は手のひらがぶつかる裏側に使われていることが多いですが、捕球面に使われません。どうにも、耐久性の問題だとか…
豚革はグローブの捕球面にも使われます。牛革のものに比べて柔らかいという感じでしたが、見た目はゴツゴツしていました。
ただ、豚革製グローブは流通量が圧倒的に少ないのと、使用者がいないのとで、それ以上の情報は今のところありません…。(豚革自体は国産品を一番生産しやすいようですが…)
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件