
スクール開設の経緯
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ペスカドーレ
2011年10月21日 10:18 visibility103
あらゆるスキル獲得の時期(9~12歳)に、伸びる能力(それ以降伸びにくい能力)の向上を図ることがスポーツでは理想とされます。しかし部活動の現実は、部員数に対して指導者が不足(教員1人で全学年合計50人以上を見ることも‥)しているか…担当教員がサッカーの経験も知識もなく、指導方法が分からないまま練習させているのが、この町の現状です。伸びる能力が伸ばせないまま次のステージ(中学校)へとバトンが渡ってきます。渡されたバトンを次のステージに託すため、精一杯のことをやりますが…限られた時間、限られた能力、限られた人数では、限界があります。
また、サッカーを楽しみたい‥頑張りたい‥上達したい…という向上心を持つ子供にとっては、満足にサッカーへ取り組める環境がないため、その環境を求めて町内外のクラブチームや他のスポーツへと、貴重な「人財」が流れ出ていきます。
第一走者であるキッズ年代(小4以下)では、地域総合型スポーツの利用者離れが進み‥第二走者である部活動(小5以上)では、教員の負担過多や知識・経験・指導者不足が要因で、真のサッカーに触れる機会が減少し、部活動サッカーへの魅力が薄れています。第三走者である中学校では、サッカー離れが悪化し入部者が激減、部員不足という危機的状況にあります。事実、私が指導している長洲中は数回廃部になりかけており(一度は決定と告知されましたが‥)、受け皿のバランスが崩れる最悪のケース(廃部)は今も考えられます。これは、中体連郡市大会9連覇(うち県5連覇)という輝かしい足跡を残している腹栄中でさえ同様です。
そこで、小中学校での交流を図る場を設けて協力・競合する体制を作り、連携を強化し小学生にサッカーが楽しめる環境を与えることが必要と考えました。廃部になりかけた当初ペスカドーレを担当していた教員に相談を続け、長洲中とペスカドーレの『合同練習会』を3年前から始めました。ペスカドーレが今年で解散することを見越して『合同練習会』で準備し、参加希望者のみの小中合同練習会=つまり『サッカー教室(塾)』を開設しました。
また、第四走者の高校につなげるためにも、部活動引退後の3年生にとっての週一度のリフレッシュトレーニングの場として、受験勉強と両立させることを条件に、希望参加としています。
ペスカドーレが教員主体の活動に限界を感じ、10年の活動で解散せざるを得なかったように、昨今の教員の負担は激増しています。コーチが主体で活動できている両中学校が小学校をサポートし、OBや社会人とも触れ合える場を提供することで、指導者の確保・育成面も整い、地域でサポートできる環境を与える調整役も担えます。
長洲町で子供がサッカーをスタートして、大人となり最終的にバトンが町に返ってくる‥そして、新しい子供にバトンがまた渡っていく…それを提供し見守れる場が『サッカー教室』になれるのではないかと思っています。
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メンタルトレーニング
2011年10月10日 -
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2011年10月24日
- 事務局に通報しました。
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