世界のストライカー  ~ハビエル・エルナンデス~


現在、優れたゴール嗅覚を持つストライカーとして注目を浴びているのが、『ハビエル・エルナンデス』である。


メキシコ出身の23歳、マンチェスター・ユナイテッドに所属するFWである。
デビューシーズンの昨季は、リーグ戦で13ゴールを叩き出し、決定力の高さから今後を期待される若手ストライカーである。


彼の持ち味は、ラストパスを送り込む選手に対して前線での素早い動き出しに優れていること、つまりボールを呼び込むプレーをいち早く行えるところにある。


これは、得点シーンをより多く作り出す必要があるストライカーとして重要な能力とも言え、得点チャンスを作り出す嗅覚に優れていなければ、次の展開を予測して自分の得意とするフィニッシュシーンを作り出すことはできない。自分の「形」を迎えるための準備をしっかり行えているのである。


サイドからのクロスボールに対しては、ニアサイドに飛び込み、ミドルレンジからのシュートを味方選手が放てば“こぼれ球”に素早く反応する。相手GKからすれば、少しのキャッチングミスも許せない嫌なプレッシャーを与えるFWになるだろう。


誰よりも素早くゴール前に詰める『ゴール嗅覚』とは、ボールを呼び込む動き出しの良さ、戦況を見抜く的確な“戦術眼”にあるという、『リバウンド対応に優れたストライカー』を目指す選手にとって見本とすべきストライカータイプである。



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