#263 熱中症にならないために!!! ②

 

 

<熱中症の種類>

 

 

熱虚脱/熱失神(Heat Syncope)


俗にいう「日射病」がこれにあたります。発汗による脱水や運動中の筋肉への水分貯留や下肢の浮腫のために、身体を循環する血液の量 が減少し、脳に血液を十分に送ることができず、一時的に脳の虚血状態を起こすことをいいます。朝礼などで直射日光の下で長時間立ったままでいたり、夏合宿などで高温の環境のなかで急激に運動した場合に失神したりするのがこれです。

 

 

熱痙攣(Heat Cramp)

 

運動中にたくさん汗をかいて水分補給をする際に、電解質を補給しないまま水分だけを摂取することでナトリウムの欠乏状態が生じ、それによって筋肉の痙攣が起きることがあります。高温多湿な環境での重労働や、春から秋にかけての競技中・練習中に起こることが知られています。特に、夏場に長時間にわたる過酷なトレーニングやマラソンなどの競技を行いながら、水分を十分に補給していないと、生じる可能性は大です。発汗とともに、身体のあちこちの筋肉が痛みとともに痙攣するのが特徴です。

 

 

熱疲労(Heat Exhaustion)

 

大量の発汗や、不十分な水分補給、更には体調不良から下痢などを起こしている選手にもこの障害は起こりやすいとされています。皮膚は青白くてやや冷たく、体温は通常か若干上昇しています。喉が乾く、身体がだるいなどの症状の他、頭痛、めまい、吐き気なども訴えます。「熱疲労」は、「熱射病」の前段階ともいえます。この時点で選手の異常に気づいてやれることが、「熱射病」の事故防止につながるのです。

 

 

熱射病(Heat Stroke)

 

「熱射病」は、体温が放散されずに体内に蓄積され、身体の内部の体温(深部体温)が異常に上昇しているという極めて危険な状態です。体内の体温調節中枢機能に異常をきたし始めているため、自分で発汗して体温をさげようとすることができなくなります。このため、皮膚は赤くほてった状態で乾燥しています。熱疲労の症状に加えて、嘔吐や意識障害、意識喪失などが挙げられます。

 

 



<熱中症の症状>

 

・現場での応急処置で対処できる軽症

   めまい、失神(立ちくらみ)、筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返りなど)大量の発汗

 

 

・病院への搬送を必要とする中等症

   頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感

   (からだがぐったりする、力が入らないなど)

 

 

・入院して集中治療の必要性のある重症

   意識障害・けいれん・手足の運動障害(ひきつけ、歩けないなど)

   高体温(体に触ると熱い、という感触)

 

 



<熱中症の危険信号>

 

・高い体温

 

・赤い、熱い、乾いた皮膚(まったく汗をかかない、触るととても熱い)

 

・ズキンズキンとする頭痛

 

・めまい、吐き気

 

・意識障害(応答が異常である、呼びかけに反応がないなど)

 

 

※程度に関わらず、上記のような症状を感じた時は、熱中症を疑う危険信号です‥ ただちに応急処置を取りましょう。

 

 

 

<熱中症の応急処置>

 

・高温多湿を避け、涼しい場所へ避難する

 

・衣服を脱がせたりゆるめたりして、体の熱を放出させる

 

・首周りやわきの下などを冷やして体温を下げる

 

・水分・塩分を補給する


 

 

※自力で水分摂取ができないほどの重症の場合は、すぐに医療機関に搬送する

 

 

 

<熱中症になりやすい環境>

 

環境要因/気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い

 

からだの要因/激しい運動や労働、作業を行っている

          暑い環境にからだが慣れていない

          疲れている、体調がよくない

 

 

 

 

以上、熱中症の種類や危険信号などなど…まとめました。

熱中症にならないためにも、参考にしてみてくださいm(_ _)m

 

 

今夏も節電に対する考えは、私たちのライフスタイルとなりつつあります。“過度の節電”も危険性があり、注意が必要です。

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