春季大会放浪記~大阪決勝まとめ

  • 仲本
    2011年05月14日 23:15 visibility795


午前中にひとつ用事をかたづけてから大阪駅へ向かうと、運良く環状線ホームに「桜島行き」の電車が停車していたので乗り込んだ。舞洲(まいしま)スタジアムは大阪港の埋め立て地の一番先にあり、環状線から3駅だけ湾岸の工場地帯に向けて伸びている「桜島線」終点の桜島駅からさらにバスに乗りつがないといけない。今日は春季高校野球大阪大会の決勝戦と3位決定戦が行われる。連盟HPには「10時から3位決定戦、12時10分から決勝戦」と少々強引なスケジュールが発表されている。3決の試合展開にもよるが、決勝戦の開始が予定よりちょっと遅れてくれれば間に合いそうだ。


春の大会ということもあってか、時間が中途半端だったからか、桜島駅で降りてバスに乗り換える人もそれほど多くなく、車内の座席がほぼ埋まる程度だった。暇なおじさんや父兄らしき人が半分、それに高校生の女の子が半分といった感じ。


 


決勝戦には大阪桐蔭と汎愛が勝ち上がってきていた。「汎愛」という名前だけ聞くと私学のようだが、大阪市立の学校で、新設校というわけでもない。ただ、いつのまにか普通科のほかに体育科と武道科ができており、最近は野球部も上位進出する力をつけてきているようだ。とはいえ、決勝まで勝ち上がったというのは記憶にない。スタンドも大阪桐蔭は野球部の子たちだけのようだったが、汎愛サイドは一般生徒や父兄、OBいりまじってなかなかの入りだった。大阪桐蔭は秋の大会、近畿大会の初戦で加古川北に手痛い敗戦を喫して選抜出場を逃している。汎愛のこれまでの戦いぶりはよく知らないが展開によってはあるいは、とも思ったが、結果は以下のようになった。


 


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汎_000_010_000__1


 


準決勝から中5日あけての決勝戦、汎愛・鈴木、大阪桐蔭・藤浪と両チームとも背番号1の投手が先発して結局どちらも完投した。観戦メモによれば、桐蔭は前半こそ打線がうまくつながらなかったものの、6回・8回にはいずれも2死走者なしから1・2・3番の連打で得点を重ねるなど、上位打線は汎愛・鈴木投手の球をしっかりとらえ、終わってみれば16安打で8得点を挙げている。汎愛は今大会どちらかといえば好調な打線が引っ張って勝ってきたようだが、この日は桐蔭の藤浪投手の緩急をつけた投球の前に散発3安打・12三振。5回に無死で出た走者をバントなどで3塁に送り、ワイルドピッチで1点を返すにとどまった。


 


春の近畿大会は大阪が主管となるため、1位から3位校までが出場する(残りの1府4県は1位校のみ出場)。滋賀・兵庫はすでに決定、京都・和歌山が明日決勝、奈良は来週の土日で出場校が決まる予定。


* なお、本日の入場料の一部も大阪府高野連から東北3県高野連への支援にあてられるそうです。


(汎愛高校のユニフォーム。試合開始のあいさつを終えた後。胸マークは明朝活字体) 


 















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