山陰放浪記~甲子園まであと一つ・境港市
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仲本
2011年07月24日 07:53 visibility195
米子駅から単線の列車に乗って約40分。終点の境港は日本有数の漁業の町として知られるが、漫画家・水木しげるの故郷ということで「ゲゲゲの鬼太郎」で町おこしを始めて約20年になるという。列車も鬼太郎、駅も鬼太郎、トイレの表示まで鬼太郎である。わたし自身は子供の頃に見たアニメが怖くてそんなに思い入れはないのだが。
昨年はNHKの朝ドラが大ヒット。タイトル通り原作は夫人のエッセイだというから、持つべきものは理解ある妻ということか。おかげで何度目かの水木ブームがやってきた。駅前には夫妻の小さな像も立っている。どうせなら奥さんをもうちょっと美人に描いてやればいいのに、と思わないでもないが、ふたり寄り添って対岸の島根半島の山々を見つめている。
境高校は観光地化した商店街から南へ20分ほど歩いた市街地にある。賑わいは境港駅あたりに比べるべくもないが、近くに市役所もあるから行政面ではこのあたりが中心街なのだろう。すでにインターハイ出場を決めている部活もあるようだ。
グラウンドに回って見るとバックネット裏に小さな手製のベンチがある。この日も倉吉で試合だったため誰もいなかった。傍らの木には甲子園出場記念のプレートがついていた。
再び歩いて境港の駅へもどり、しばらく散策。夕方の米子行きの列車に乗り込むと、二駅目の小さな駅で揃いのポロシャツをきた生徒たちが乗ってきた。背中には「SAKAI」の文字。球場に応援に行っていた生徒たちがバスで学校に戻ってきたのだろう。この日の準決勝は難敵・八頭高校を逆転で下した。甲子園まであと一つ。おりしも今日は境港まつりというイベント日で花火も上がるという。境高校、甲子園出場を決めて祭りに花を添えられるか?
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