「○○館高校」と甲子園

【歴戦の雄】さんの日記のコメントからちょっと補足です。

２００１年夏の段階で、「○○館」という名前で春夏両方の甲子園にやってきたのは１校だけ、というお話でした。（当時、出場経験のある学校は計７校。）

当時、如水館高校(広島）が９７年の夏の選手権初出場以来９８・９９・２００１と立て続けに甲子園にやってきて一躍名前を売ったのですが、春の出場はありませんでした。
逆に、国士舘高校(東京）は９１年に春の選抜に初出場後、９３・９６・９７・９８・２０００と実に６度出場していましたが、夏の出場はありませんでした。
これだけ何度も甲子園にコマを進めておきながら、春夏にどちらかに出場が偏っているのも、なかなか珍しいことでした。
また、２００１年は春の選抜に岡山学芸館(岡山）、夏は秀岳館高校（熊本）がそれぞれ初出場を果たし、なんだか最近「○○館」増えてきたなあ？という印象がちょうど高まった時期でした。

で、当時の正解は立命館高校(京都）。春選抜は１９２４・１９５４・１９５８・１９８３年、夏選手権は１９２２・１９２３・１９５５年に全国大会出場の記録があります。
しかし、このうち１９２４年は「八事」、１９２２・１９２３年は「鳴尾」で全国大会が行われており、「甲子園」にやってきたのは春３回・夏１回…、とこのあたりもよく練られた問題でした。

さらにいえば、その２００１年夏、創部１年目の遊学館高校が石川大会のベスト４に残ってちょっとした話題になっていました。結局この学校、翌２００２年の夏、そして２００３年の春に立て続けに甲子園出場を果たし、「○○館」の不思議なジンクスは破られました。

その後、２００５年、如水館高校が春の選抜に、国士舘高校が夏の選手権に出場しており、それぞれの不思議な巡り合わせも解消されています。