
シコラー、その傾向と対策
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tennis
2011年05月15日 23:45 visibility4203
彼らは実力が劣っているからシコラーなのではありません。
コントロール、球種、体力のある完成度の高いシコラーはJOP200位程度でもなかなか勝てません。
シコラー、その傾向と対策
この間ストローカーに関する記事を書いたところ、コメントをいただきましたので、ここでおさらいをば.
いわゆるストローカーとシコラーというのは、そのスタイルから狙いまで別種として認識されるものである.
ストローカー(ベースライナー)とは.
フォアハンドの逆クロスに代表される、攻撃的なストロークを決め球としている.
当然のごとくストロークでエースを取れるボールというのは多くはないので、必然的にラリーは多くなる.
ストローカーにも、攻めの早いカウンター・パンチャー・スタイルとオーソドックス・スタイルがあるのだが、このタイプ分けはまたの機会にでも.
シコラーとは.
どんな球でも中ロブで打ち返し、相手のミスを待つ戦略をとる.
絶対にミスしない脅威の粘りだけでなく、相手の武器を完全に封印する術も持っている.
ネットプレーに持ち込むアプローチ、ストロークエースなどのいわゆる攻め球は、ボールが短くなければ打つことができない.
これを封じるために、シコラーはひたすらロブをエンドラインぎりぎりに打ってくる.
攻めるためのショットを打つチャンスすら与えない安全策をとる.
シコラーの生態については以前にも記事にしたことがある.
逆クロスの天敵「シコラー」
さて、これに対抗するには、ベースラインプレーヤーに対応するセオリーの応用となる.
つい目には目をで、やりたくなるのは真っ向勝負.
シコラー相手を振り回してのエースを狙いたくなる気持ちは分かる.
力で相手をねじ伏せる、一番気持ちE~戦略ではあるが、シコラー相手には賢明ではない.
死ぬまでラリーを続ける覚悟で来る相手にストローク戦、最後は自滅の可能性が高くなる.
泥試合になって、格下の相手に足元をすくわれる結果になりかねない.
シコラー含むストローカー対策のセオリーはとにかく攻めを早くすること.
サーブ&ボレーができるならそれか、リターンエース.
ストローク戦でも、いつもより一本外側のライン際をリクス覚悟で狙っていく戦術にすべきだ.
以前に調べた結果が参考になる.
錯覚と戦略 錯覚その 1 "人間の視覚には穴がある"
人間の視覚は、左右の動きには強いのだが、比較して前後の動きに対しては鈍いと言える.
シコラーは、一見全て拾っているように見える.
実はベースライン後方にポジションを取っているのだが、この下がっている事実に着目する必要がある.
人間の目では相手の前後のポジショニングは注意して見ないと気づきにくい.
ベースライン後方にポジションを取っているということは、こちらのボールを余裕を持って処理できるのだから、ロブを返すだけならそう技術は必要としない.
まず、最初にネット際.
相手がネット際は捨てていることに気づかなければいけない.
そして、ポジションを深くとるということはカバーすべき範囲が広がっているということ.
一般的に、シコラーには足は無い.
持久力と精神力は人並み以上かもしれないが、瞬発力と集中力はあまり無いといえる.
これがあるなら、ストローカーとして攻めのテニスが可能だから.
つまり、一発目から速いボールでサイド際狙いされると追いつかないのだ.
深いゆるいボールを打たれる前にこちらから仕掛けて崩す.
あえて相手の得意な土俵で勝負してやる必要などないわけだ.
彼らは自分から攻めるのではなく、守りかカウンターが得意だからシコラーなのです。
浅い球やスライスを打って前に出させましょう。
前で打ったあとまた下がるシコラーなら、下がったのを見届けてドロップです。
ボレーをさせたらパスを狙うかロブで動かします。
こちらはあまり疲れませんね。
彼らは左右の動きは得意ですが、前後は苦手なことが多いです。
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