プラティニ会長から年末のご挨拶
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2011年12月26日 10:34 visibility105
親愛なるサッカーフレンズの皆様へ
2011年もまもなく終わろうとしていますが、今年は私がUEFA会長になって以来、おそらく最も学ぶことの多かった1年だったのではないかと思います。
それぞれが自らの責任の重大さを感じた1年であり、一方で、より大きな力をもたらすことになった1年でもありました。そうするための大義名分が、たとえそれがどんなに難しいものであれ、より一層明らかになったからです。
会長になるということは、その組織を自分の意のままに動かすことではなく、その組織のため、つまりサッカーのために自らが奔走することです。
私は常にサッカーの保護者としての自らの責任を自覚してきたつもりですが、2011年は特にその保護が必要となりました。サッカー界の価値観、不変性、そして平等性の保証人として、我々の組織の重要性が強調された1年でした。
この1年、サッカーというスポーツの正義と健全性を守るために勇気ある決断をしなければならなかった加盟協会もありました。また各大会の競技規則や平等性の尊重を保証し、サッカーが一部の人たちの利益や利害を反映したものにならないようにするため、我々は、ときに孤立無援であっても、我々が望ましいと考えている価値観を断固として守る必要がありました。さらに今年は、残念ながらいくつかの痛みと引き換えに、サッカー界における透明性と管理能力の必要性が強調された年でもありました。この2つは、私が特に大切に考えているリスペクト(尊重)との関連でも非常に重要な要素です。
とはいえ、2011年もサッカー界には記憶に残る特別な瞬間が色々とありました。小さな大会から主要大会まで、たくさんありすぎてすべてを挙げることは不可能ですが、1つだけ選ぶとすれば、それはウェンブリーで行われたUEFAチャンピオンズリーグの決勝でしょう。歴史に残る一戦となっただけでなく、なぜ我々がサッカーとサッカー選手のために皆で力を合わせているのかを改めて思い出させてくれた瞬間でした。選手たちがいなければすべては不可能であり、夢を可能にしてくれるのも彼らなのです。
今後また3年間、53の全加盟協会のために働けること、欧州サッカー界を保護し、その発展を手助けするという重大かつ素晴らしい使命を共に果たしていけることに幸せを感じています。
私を含め、UEFAの関係者一同、2012年が皆様にとって輝かしい年となることをお祈りしています。欧州サッカー界にとっては非常に重要な1年となるでしょう。ポーランドとウクライナで共催されるEURO本大会では、大会を比類なきものとすべく準備を進めてきた関係者の努力の成果が見られるはずです。一方クラブサッカー界も、ファイナンシャル・フェアプレーの導入によって新時代に突入することを願っています。全加盟協会によって支持・推進されてきたこの健全財政の概念は、我々の団結力の象徴であり、サッカーの保護のためには皆で責任を分担できるという我々の可能性の表れでもあります。
選手、監督、審判員、加盟サッカー協会、クラブ、そしてサポーターの皆様すべてに感謝いたします。サッカー界の真の役者である皆様方が、このサッカーというスポーツの魅力を守るために尽力してくださっていることに、心よりお礼を申し上げます。
それでは皆様、よいお年を!
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